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2025/2223

第2025話、わたくし、今期冬アニメ覇権レース、ラストスパートですの☆(その7)

ちょい悪令嬢「……前回お伝えしましたように、感動と白熱のライブにて有終の美を飾った、本作の作者における今期冬アニメ私的覇権作最有力候補の『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』ですが、今度は監督さんがやらかしてくださいましたよ⁉」




メリーさん太「──またかよ⁉ シリーズ構成&脚本の某女史に引き続いて、メインスタッフ自ら、一体何やっているんだ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、監督さんのほうは、正式な雑誌媒体でのインタビューですので、某氏のようなSNS上での個人的な『失言』とは違って、まだ情状酌量の余地は有りますけどね」


メリーさん太「それも発言の内容次第だろ? さっき『やらかした』って言っていたけど、一体何をぶちかましなさったんだ?」




ちょい悪令嬢「実は本作の作者はまだ、(ド田舎なので発売日が遅れるから)当該雑誌を購入しておらず、確実なことは言えませんのでボカしますが、何とメインキャラの一人が最後の最後で、本編開始時点とは『まったくの別人』になってしまったことと、更には信じられないことに監督自らの口から、(前作の『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』をも含めて)メインキャラすべての『カップリング』は、公式においては『成り立たない』ものとすると明言し、現在ネット中の『カプ厨』の皆様が、阿鼻叫喚の地獄絵図となっているとのことです」




メリーさん太「──実質上最高責任者である監督が、絶対言ってはならないことだろうが⁉ 特に二つ目のやつ!」




ちょい悪令嬢「あと、以前から取り沙汰されていた『祥○ちゃんのと○りちゃんへの手紙は、決別の意思を表明したものか?』についても、監督自ら同じインタビューにおいて、最終話で演奏された『MyG○』の曲は、『と○りちゃんから祥○ちゃんへの決別の意思表明』だと明言なされました!」




メリーさん太「──『決別』って、同じ学校に通っているのにか⁉」




ちょい悪令嬢「ただしこれについては、本作の作者の個人的見解としては、むしろ『プラスの意味』だと見なし、今回の二期にわたる『CRYCH○C』サーガのケリのつけ方としては、最もふさわしいものだと思っております」


メリーさん太「はあ⁉」




ちょい悪令嬢「つまりですね、『Ave Muj○ca』はもちろん『MyG○』にしても、あくまでも『バン○リ!』であり、『ガールズバンド』の物語アニメに過ぎなかったと言うことですよ」




メリーさん太「何を今更、わかりきったことを言い出しているんだ?」


ちょい悪令嬢「今回の最終話を見れば、一目瞭然ですしね」


メリーさん太「……ああ、どんなに本編中であれこれいざこざが有り人間関係が拗れようが、最後の最後でライブを成功させることによって、うやむやのうちにすべてが解決してしまったような雰囲気にしてしまうと言う、まったく同じパターンだったよな」


ちょい悪令嬢「事実、『Ave Muj○ca』本編になにがしかの不満が有った視聴者の方も、最終話だけは『文句なし』だったと言う意見がほとんどですし」


メリーさん太「──だからそれこそが、以前から問題視されていたんだろうが⁉ 『演奏して歌を歌えばみんなハッピー♫』とでも言わんばかりに、まるであれだけ物議を醸した本編での人間関係の軋轢が、すべて無かったかのようにして、悪くいえば『ごまかし』そのままに、無理やり『大団円』にしているようなものじゃ無いか⁉」


ちょい悪令嬢「あら、それでいいではないですか? 何が悪いのです?」


メリーさん太「そんなことが許されるのは、まさしく『バン○リ!』シリーズの誇る狂気のバンド、『ハロー、ハッピーワ○ルド!』のような、全編『おめでた空間』だけだって言っているんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「『逆』に考えてみれば、いいのですよ」


メリーさん太「……『逆』、って?」




ちょい悪令嬢「むしろ最終話のライブこそがメインであって、そこに至るまでのストーリー展開や人間ドラマのすべては、最終演目の各楽曲に、より深みや感銘を与えるものと見なすべきなのです!」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「確かに最終話のライブシーンにおいては、幕間の寸劇パートを除けば、本編中のネガティブ気味な各キャラの個性や、ドロドロした人間関係については、ほとんど窺わせることの無い、ゴシック系ビジュアルに彩られたヘヴィメタルバンドならではの、『格好良さ』こそを前面に打ち出していましたが、祥○ちゃんや初○ちゃんたちの『本性』を知っているわたくしたち視聴者としては、悲喜こもごもとした感慨を覚えざるを得ないでしょう」




メリーさん太「……た、確かに」




ちょい悪令嬢「このことを如実に表していたのが、前シリーズの『MyG○』のOPなんですよ。いくら本編中でギスギスドロドロしようが、最終的にあのOPの、『メンバーが全員和気藹々としている、明るく前向きな世界観』にたどり着けることが約束されているようなもので、ある意味安心感を持って視聴できたじゃ無いですか?」




メリーさん太「なるほど! あえて『最終回のライブシーン』を先に見せていたようなものなのか⁉」




ちょい悪令嬢「それはもちろん、『MyG○』の続編であり『バン○リ!』シリーズの最新作である、今回の『Ave Muj○ca』も同様であって、むしろ『最終話のライブシーン』と言う『ゴール』が先に設定されていて、本編のすべての過程はそこに行き着くためのステップに過ぎなかったわけで、ライブが成功し大方の視聴者に感動を与えて納得してもらえれば、作品全体として『大成功』なのですよ」




メリーさん太「確かに最終話で演奏された各楽曲は、何の前提も無く聴いても名曲揃いだけど、これまでのキャラクターたちの様々なドラマを知っていれば、より深く感銘を受けるのは間違いなしだしな」




ちょい悪令嬢「そもそも本作の作者はあくまでも、『Ave Muj○ca』は『MyG○の続編』と見なしていましたからね。いくら本編の途中で突飛で不可解な展開を見せようとも、絶対最後にすべてのケリをつける感動のライブを見せてくれると信じていたのです。──それは第7話の『CRYCH○Cの復活&解散ライブ』回や、第10話の『Ave Muj○caのライブハウス再結成ライブ』回を見ることで、確信できましたし」




メリーさん太「ああ、それぞれの演奏シーンは、その時点の各キャラの心情を、如実に描き出していたからな。あんたの言う、『演奏でこそドラマの真意を語る』って意味が、ようやくピンときたよ」




ちょい悪令嬢「そしてこの本作の作者の見解を決定づけたのが、先ほど言及した最終話における、『と○りちゃんから祥○ちゃんへの決別のうた』なのです!」


メリーさん太「──なッ⁉」


ちょい悪令嬢「実はあれって、と○りちゃん──すなわち、『MyG○』の視点から見た、『Ave Muj○caの物語』だったりするのです」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「まさにその曲『聿日○秋』の公式MVは、全編シンプルで可愛らしいイラストによって描かれているのですが、独りぼっちだったと○りちゃんが祥○ちゃんとの出会いによって、『CRYCH○C』と言う仲間を得るものの、それが突然解散して、『MyG○』と『Ave Muj○ca』と言う別々の道を歩き始めることになるんですけど、一見華やかな成功を見せている『Ave Muj○ca』であるものの、何だか祥○ちゃんが幸せそうには見えなくて、付箋に書いたメッセージによって陰ながら励ましていきながらも──今自分たちは、明確に別々の道を歩き始めているのであり、それぞれに新たに心から信頼できる仲間ができたのだから、たとえ再び道が交わることが有るとしても、ここでいったん別れを告げて、それぞれの道で頑張っていこうと言うのが、全体的な主旨テーマになっております」




メリーさん太「ああ、この4月に開催予定の、『MyG○』と『Ave Muj○ca』の合同ライブのイベント名である、『わかれ道の、その先○』を象徴しているわけか⁉」




ちょい悪令嬢「つまり、現時点でいろいろと批判や不満が有るのは当然で、『Ave Muj○ca』はもちろん『MyG○』においても、すべての問題が完璧に解決したわけでは無く、むしろそれぞれのわかれ道の出発点に立ったばかりなのですよ」




メリーさん太「……だからこそ、しっかりと【続編】が用意されているってことか?」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、少なくとも本作の作者にとっては、今回の『Ave Muj○ca』は期待以上の作品だったのは間違いなく、現時点における今期冬アニメの暫定覇権作と申しても過言では無いでしょう♡」

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