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2021/2222

第2021話、わたくし、今期冬アニメ覇権レース、ラストスパートですの☆(その3)

ちょい悪令嬢「──はいッ、今期冬アニメにおける本作の作者の私的覇権作の、最終選考の3回目ですが、以前挙げた覇権候補作の一つの『全○。』が、ついに最終話を迎えましたよ!」




メリーさん太「おっ、やっと『一番乗り』が現れたか?」




ちょい悪令嬢「あ、いえ、一応『ダン○ち』こと『ダンジ○ンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の第5期が、先に最終話を迎えておりますけど」


メリーさん太「あれは前期の秋アニメとして終わるはずだったのが、延期しただけなんだから、例外だろう?………つうか、そういえば、あれだけ推していたと言うのに、今のところまったく感想を述べていないけど、最終的にどうだったんだ?」


ちょい悪令嬢「……一言で言うと、『可もなく不可もなし』って感じですわね」


メリーさん太「ええっ、あんなにSNS等においても、私的に絶賛していたと言うのにか⁉」




ちょい悪令嬢「原作のラノベ版がむちゃくちゃいいのですよ。だから基本的なストーリーの流れやそれぞれのキャラの関係性は文句なしなのですが、アニメ版はズバリ『尺が足りず』、どう見ても『詰め込み過ぎ』で、原作の良さが今一つ伝えきれていないのです」




メリーさん太「……ああまあ、原作ファンの皆さんの評価が、『詰め込み過ぎ』と言うのは、今期に限らず以前からの定番だからな」


ちょい悪令嬢「特に今回の【豊○の女神篇】は、むちゃくちゃ重厚な内容でしたからね。原作ファンであればあるほど、物足りなさを感じることでしょう」


メリーさん太「と言うことは、今回の【アニメ版】に限って言えば──」


ちょい悪令嬢「自他共に認める大の原作ファンである本作の作者としては残念ですが、私的覇権作候補から外さざるを得ませんね」


メリーさん太「……う〜ん、どんな期待作であろうとも、ちゃんと最終話まで見ないと、真の評価はできないってことか? ──それで、今回最終話を迎えた、『全○。』のほうは、どうだったんだ?」




ちょい悪令嬢「こっちも一言で申しますと、やはり『可もなく不可もなし』って感じですかねえ?」




メリーさん太「──またかよ⁉」




ちょい悪令嬢「あ、でも、こっちの『可もなく不可もなし』は、どちらかと言うと『いい意味』ですけどね」


メリーさん太「ああ、『ダン○ち』のような【原作付き】に比べたら、【オリアニ】作品て、最後の最後にコケるのが多いからな」


ちょい悪令嬢「それどころか、最初から最後まで全然面白くない作品も有りますしねw」


メリーさん太「──『咲うアルスノト○ア すんっ!』や『魔法使いになれなかった女○子の話』の悪口は、それまでだ!」




ちょい悪令嬢「真面目な話、『全○。』に関しては、初っ端で意表をつく展開で視聴者の関心を集めつつ、それを『出オチ』にしないしっかりとしたストーリー構成と、最も謎の存在であるヒロインのナ○子の人物像を掘り下げていくことで、巧みに視聴継続を保ちつつ、クライマックスで絶望的展開を見せるものの、最後にはちゃんとハッピーエンドで締めくくると言う、最近の善きにつけ悪しきにつけ『問題作』ばかりの【オリアニ】作品の中にあっては、十分に『及第点』だと申せましょう」




メリーさん太「……確かに、最近の『安易な鬱展開』には、むしろ食傷気味だけど、『安易なハッピーエンド』と言うのも、どうなんだ? 作中作の『監督鳥』さんも言ってたから、制作スタッフ様も自覚しているとは思うけど」


ちょい悪令嬢「大丈夫です! これは以前も申しましたけど、要は全体的『構成』の善し悪しがすべてなのです! 毎回ちゃんと『面白くて』、最終的に『ハッピーエンド』になることに矛盾が無ければ、それは一応【名作】であると言っても過言では無いでしょう!」


メリーさん太「なるほど、何よりも視聴者が最後まで見続けるに値する内容で、特に肝心の結末に納得ができるのなら、作品として文句のつけようが無いってわけだ。──それなのに、本作の作者の最終的評価として、『今一つ』なのは、どうしてなんだ?」




ちょい悪令嬢「作品に一定以上の『力』が無くて破綻してしまっているのは、言語道断ですが、作品に一定以上の『力』が有ってなお、いい感じで『破綻』しているほうが、うちの作者の個人的嗜好としては、非常に評価が高いのですよ☆」




メリーさん太「──何て『厄介なアニオタ』なんだ⁉」




ちょい悪令嬢「とはいえ、別に『ハッピーエンド』がすべてありきたりだと申しているわけでは無いのであり、制作陣の料理の仕方では、『型破りなハッピーエンド』を実現して、視聴者の意表をつくことも十分可能なのです!」




メリーさん太「な、何だよ、『型破りなハッピーエンド』って?」


ちょい悪令嬢「前回取り上げた『甘○さんちの縁結び』ですが、あれってどうやら幼馴染みの女の子に、自分が『負けヒロイン』であることを自覚させて、(とりあえずアニメ版第1期としては)終わりそうじゃ無いですか?」


メリーさん太「……まあ、順当な展開としては、主人公と神社の三姉妹との絆を認めて、自分は『良いお友だち』として、主人公たちを応援していくと言ったオチだと思われるよな」




ちょい悪令嬢「いや、実は白○ちゃんは諦める必要は無いのです。ズバッと『瓜○君の恋人宣言』をして、瓜○君も彼女のことを受け容れれば、誰もが納得の『ハッピーエンド』ですわ☆」




メリーさん太「──一昔前のギャルゲの『ハーレムエンド』かよ⁉ せっかくのシリアス展開が台無しじゃ無いか! そんなんじゃ『負けヒロインになる幼馴染み』が誰もいなくなるだろうが⁉ それって『ラブコメ最大のセオリー』の全否定じゃんか!」




ちょい悪令嬢「別に、すべての作品に適用できるネタとは言っておりませんわ。この作品のような『特殊なパターン』限定なのです」


メリーさん太「『甘○』が、『特殊なパターン』だと?」




ちょい悪令嬢「だって、三姉妹全員がヒロインであると言う、この時点でれっきとした『ハーレム』ラブコメなんだから、今更ヒロインが一人増えようが、何ら構わないではありませんか?」




メリーさん太「──言われてみれば、確かにッ⁉」




ちょい悪令嬢「むしろわたくしとしては、瓜○君や白○ちゃんが、一体何をシリアスに悩んでいるのか、まったく理解できないくらいです」


メリーさん太「そうだよな⁉ 神社の娘が一人きりであり、そのと婚約関係にあるのなら、幼馴染みのことを拒んでもおかしく無いけど、三人も同時に相手にしているハーレム野郎のくせに、何で対象が一人増えるくらいで悩んでいるんだって話だよな⁉」


ちょい悪令嬢「そもそもこれって、それこそ今回の『ダン○ち』アニメ版5期のオチに絡めて、以前本作においても言及済みだったりするんですけどね☆」


メリーさん太「──そういや、そうだったな? 『愛の女神』でありながら、ただの人間の少年にこっぴどく振られてしまうフレ○ヤ様だけど、それでもベ○君への想いを諦めきれないのなら、彼の『ハーレム』に参加すれば万事解決とか何とか、むちゃくちゃなことを言っていたけど、『ダン○ち』の最終話も、実際そうなったのか⁉」




ちょい悪令嬢「そうなったも何も、原作の続きを見れば一目瞭然ですけど、むしろすべてに吹っ切れた『元フレ○ヤ様』ことシ○ちゃんですが、もはや女神のプライドなんかかなぐり捨てて単なる街娘として、隙あらばベ○君に言い寄ってきて、最新刊ではベ○君たちの本拠地ホームに住み込みウェイトレスとして押しかけてきて、いかにも当たり前の顔をしてお茶くみサービスをやり始めるくらいなのですよ?」




メリーさん太「──やりたい放題だな⁉ 実は原作の【番外編】シリーズでは、元々そんな感じだったけど⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、『甘○』の最終回のほうが、どんな決着のつけ方をするかは知りませんが、いかにも安易と思われる『ハッピーエンド』といえども、料理の仕方によってはこれまでに無い『型破り』なものにもなれますので、ここは制作スタッフ様のお手並み拝見としゃれ込みましょう♡」

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