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2020/2222

第2020話、わたくし、今期冬アニメ覇権レース、ラストスパートですの☆(その2)

ちょい悪令嬢「──あっぶねえ、もう少しで大恥をかくところでしたわ!」




メリーさん太「な、何だ、開幕早々、一体どうした⁉」




ちょい悪令嬢「いえね、前回の最後のほうで、今期冬アニメにおける『ちょっと引っかかる』作品として、『甘○さんちの縁結び』についてご紹介したではありませんか?」


メリーさん太「……ああ、実は『本格SF』的テイストを秘めているけど、むしろだからこそ、SF的視点に立てばいろいろと許せないことが、有るとか無いとか言っていたな」


ちょい悪令嬢「そうそう、『SF的にもメタ的にも絶対やってはならないこと』とか、『平行世界の存在自体の全否定』とか、原作者様や熱狂的ファンの方が激怒してしまわれそうなことを、一方的に決めつけたりしてね」


メリーさん太「でも、それにはちゃんと理由が有って、今回から詳細に説明してくれるんじゃ無かったのか?」


ちょい悪令嬢「いやいやそれが、前回宣言したように、とりあえず最新話を確認すべきだって言っておいて、大正解でしたよ! ホント、まさしく『大恥』間違いなしでした!」


メリーさん太「と、言うと?」




ちょい悪令嬢「わたくしが想定していたのは、一般的なSF小説の『平行世界』だったのですが、『甘○さんちの縁結び』のほうは、かの『涼宮ハ○ヒの消失』のように、誰かの願望によってねじ曲げられた、『つくられた世界』だったのですよ」




メリーさん太「何だよ、『願望によってつくられた世界』って? 『涼宮ハ○ヒの消失』って、そんな話だったか?」


ちょい悪令嬢「『消失』のほうは、ただ単に『涼宮ハ○ヒと言う人物が北高には存在しない』と言う、量子論の多世界解釈における『別の可能性の世界』を体現化したわけでは無く、長○有希の無意識の願望だか別の宇宙人的組織の作為だかによって生み出された、『仮初めの世界』だったではありませんか?」


メリーさん太「ああ、そういえば、原作者の谷○流先生御自身が、あれこれ必死に屁理屈をこねていたな。………イマイチ要領を得られなかったけど」


ちょい悪令嬢「まあ、これって以前も本作や、『カクヨム』様限定の二次創作の『うちの病室にはハルヒがいっぱい♡』にて、詳しく述べましたけど、一応うちの作者お得意の量子論&集合的無意識論で説明可能なのですが、そんな面倒くさいことしなくても、これは谷○先生の『オリジナルの世界』だと言うことにすれば、ごちゃごちゃ文句の言いようが無かったりして☆」


メリーさん太「──それでいいのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「SF作品だからって、何でもかんでも量子論のような物理学に基づいている必要は無く、ご意見無用な『トンデモSF』とかが有っても構わないわけですしね」


メリーさん太「そりゃまあ、そうだけどよ……」


ちょい悪令嬢「要はちゃんと、それぞれの作品なりに、『ある程度納得できる理由づけ』がなされていればいいのです」


メリーさん太「『理由づけ』って、『消失』だと全知全能的な宇宙人たちの仕業として、『甘○』のほうはどうなんだよ?」


ちょい悪令嬢「あれって誰の『願望』かと言うと、当然このままでは『負けヒロイン滑り台』一直線の幼馴染みキャラの、鶴山白○ちゃんのものってことになりますけど、ただの女子高生の彼女が、別の世界を創り出すことなんて、できっこないはずですよね」


メリーさん太「そりゃそうだ」


ちょい悪令嬢「実はですね、最近見始めたばかりの本作の作者は知らなかったのですが、『甘○』世界においても、ちゃんと『仕掛け』が存在していたのです」


メリーさん太「……その『仕掛け』、って?」




ちょい悪令嬢「いわゆる『都市伝説』的存在として、『暗神神社』とか有って、そこで願い事をすれば、場合によって女子高生のたわいの無い恋愛願望すらも、文字通り『世界をねじ曲げる』形で実現するそうなんですよ」




メリーさん太「──ええっ、そんな『反則技』的ギミックが存在していたのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「……いや、同じく『反則技的な都市伝説』であるメリーさんが、何言っているのですか?」


メリーさん太「──うッ」


ちょい悪令嬢「こうなると『SF』では無く『ファンタジー』の領域になりますからね、文句のつけようが無くなるのですよ」


メリーさん太「……そもそも純然たる『SF』だったら、どういった文句をつけようと思っていたんだよ?」


ちょい悪令嬢「本作において何度も申しているように、『平行世界』とは現在の現実世界の『別の可能性』を具現化したものであり、今回の場合で言うと、『主人公の上終瓜○君と幼馴染みの白○ちゃんが、恋人同士である世界』と言うことになるのです」


メリーさん太「なるほど、無限の可能性の中には、『負けヒロインが勝つ世界』も有り得るってことか?」




ちょい悪令嬢「──となるとですね、この世界では幼馴染みが『正ヒロイン』であり、彼女が勝つことこそが『絶対的正義』であって、たとえ別の世界の記憶を持つ主人公であろうが、それを『否定』することは絶対に許されないのですよ」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「そりゃそうでしょう、こっちの世界では主人公は甘○神社の三姉妹とは、きゃっきゃうふふのハーレムラブコメを展開するどころか、面識すら無いんですから、それをねじ曲げて【本編】そのままの関係性を築こうだなんて、『間違っている』のです」


メリーさん太「ま、まあ、そこら辺は作品内でも散々描かれていたけど、主人公の主観的には違和感がむちゃくちゃ有って、思わず『軌道修正』しようとしても無理は無いのでは?」


ちょい悪令嬢「いいえ、そんなことはたとえ『主人公』であろうとも、けして許されないのです!」


メリーさん太「──何でだよ⁉」




ちょい悪令嬢「だって、この世界にはこの世界の『瓜○君』がちゃんと存在していて、『彼』にとっては白○ちゃんこそが自分の恋人であり、それこそ三姉妹なんて一度も会ったことが無いのに、自分の精神を『本編の主人公』に乗っ取られている間に、恋愛関係をしっちゃかめっちゃかにかき乱されたりしたら、『本編の主人公』がこの世界から立ち去って、本来の意識を取り戻した時、とんでもない状況に立たされてしまうでは無いですか?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「『甘○』については本作の作者の取り越し苦労でしたが、実は昔のラノベにそういった作品が有って、定期的に二つの世界を(精神的に)転移し続ける男子高校生を主人公にしていて、両方の世界で自分のいいように人間関係を構築して、『現地妻』的恋人をどんどんと作っていったんですけど、ある意味『もう一人の主人公』に対する『NTR』とも言い得る暴挙以外の何物でも無く、『おまえいい加減にしろよな⁉』と、読みながらツッコミの連続でしたよ」




メリーさん太「そりゃあ確かに、主人公はおろか原作者様自身も、ちょっと考え無しだよな」


ちょい悪令嬢「それで本作の作者も昨日までは、『甘○』に対してもツッコミ三昧で、主人公に対して、『もう少し、この世界の主人公のことを考えてやれ!』とか、『何をこの世界の幼馴染みを突き放そうとしているんだ?』とか、『本来赤の他人である神社の三姉妹に粉かけたりせず、おまえはただ幼馴染みとよろしくやっていればいいんだよッ!』とかと、怒り心頭でありましたw」


メリーさん太「うんまあ、せっかくの『幼馴染みが勝つ世界』まで、別の世界からやって来た主人公がぶち壊したりしたら、あまりにも幼馴染みが可哀想だよな」


ちょい悪令嬢「でも実は、最新話を見てびっくりしたのですが、そもそもその世界自体が、幼馴染みの願望によって創り出された世界だったなんて……」


メリーさん太「……何でそもそも、ただの女子高生がちょっと神社で願っただけで、別の世界が創り出されたりするんだよ? 『暗神神社』って、一体何なんだ?」


ちょい悪令嬢「おそらくは、今回のを含めて、これまでの作中の『超常現象』はすべて、OPに登場している『仮面の巫女さん』が実現しているかと思われるのですよ」


メリーさん太「……いや、まるで『謎のラスボス』みたいに言っているけど、それってたぶん既に本編中で何度も素顔を晒している、堀○由衣さんボイスの大人の美人巫女さんじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「そうですねw 既にバレバレですが、おそらく最終話であろう次回あたりで明らかにされることでしょう☆」

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