第2017話、わたくし、実は『アベム○カ』は『マギ○コ』だと思いますの⁉
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、今回からは数回にわたって、いよいよ大詰めに突入した、今期冬アニメの講評【総括編】をスタートいたしますわ☆」
メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおいッ!!!」
ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん、冒頭からいきなり奇声を発せられたりして。確かにそれがあなたのお仕事とはいえ、さすがに三ヶ月ぶりだったから、素で驚きましたよ?」
メリーさん太「別に仕事じゃねえよ⁉ それよりも何で、普通に【アニメ談義】なんかをおっ始めてやがるんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「そりゃあ、これがこの作品の『本題』だからですけど?」
メリーさん太「この作品はあくまでも【なろう系悪役令嬢】作品であって、【アニメ談義】じゃねえよ⁉」
ちょい悪令嬢「ホント、この流れも懐かしいですわね♫」
メリーさん太「やかましい! ──そんなことよりも、一体全体どういうことなんだ⁉」
ちょい悪令嬢「……ですから、一体何なのです、『どういうこと』って?」
メリーさん太「どういうこともこういうことも、前回作者の父親が亡くなってしまったことを公表するとともに、現在の作者の精神状態がどん底に陥っていると言ったばかりなのに、何しれっと【アニメ談義】なんて言う、『通常業務』を始めてやがるんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「ですから先ほども申しましたように、本作はあくまでも【なろう系悪役令嬢】作品と言う、れっきとした『娯楽作品』なのであって、いつまでも作者の個人的事情ばかりを書きつづっていては、読者の皆様にとってもご迷惑と言うものではありませんか?」
メリーさん太「──うッ⁉」
ちょい悪令嬢「それに、本作において父親の訃報を公表したのは、確かに昨日が初めてですが、実際の命日は既に三ヶ月前なのであって、作者自身としても、いつまでもうじうじと悩んでいるわけにはいかないのですよ」
メリーさん太「──ううッ⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも本作は、亡き父親の介護と同時進行をし続けていたからこそ、その【題材】に少なからず父親に関するネタを仕込んでいたわけであって、肝心の父親が亡くなってしまった今となっては、いつまでも故人を対象とすると言うのも、あまりふさわしいとは思えないし」
メリーさん太「──うううッ⁉」
ちょい悪令嬢「……まあ、もちろん、現在進行形の『遺産分割協議』なんかが拗れたりした場合、面白おかしく脚色して作品化する可能性も捨てきれませんが、やはりこれからは原則的に、これまで以上に『娯楽作品』路線を目指していきたいと存じますわ」
メリーさん太「ああ、うん、そこまで言われると、もはや『おっしゃる通り』としか言えないよな」
ちょい悪令嬢「──とにかく今回は、久方振りの【アニメ談義】と言うことで、明るく前向きに進行していきましょう!」
メリーさん太「……いやもしかして、無理して明るくなっていない? 何か、作者の精神状態が、むしろ非常に危ぶまれるんですけど?」
ちょい悪令嬢「しつこい! 作者はちゃんと『前向き』です! いつまでも『過去』にこだわってはいないのです!」
メリーさん太「まあ、いいけど…………それで、今回はどの作品を考証するんだ?」
ちょい悪令嬢「そりゃあもちろん、今期冬アニメの本命作と言えば、『BanG Dre○m! Ave Muj○ca』に決まっているでは無いですか!」
メリーさん太「あ、やっぱりそれなんだ?」
ちょい悪令嬢「何と言っても本作の作者は、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の大ファンですからね、その公式続編となると、注目せざるを得ないでしょう!」
メリーさん太「……むしろこの三ヶ月間、配信を見るばかりで、全然感想を書けないから、鬱屈が溜まっていたりしてw」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ! 気がつけば、もはや後一話しか残っていないではありませんか⁉ 下手したらまったく感想を書けないまま、最終回を迎えるところでしたよ!」
メリーさん太「作者のやつ、いきなり三ヶ月ぶりに連載を再開したと思ったら、むしろこの件こそが、最大の理由になっているんじゃ無いだろうな?」
ちょい悪令嬢「──ぎくうッ⁉」
メリーさん太「図星かよ⁉…………まあ、いい、とにかく考証のほうを、とっとと始めろや? 本日未明に放映&配信されたばかりの最新話は、結構不評のようだけどな」
ちょい悪令嬢「へ? 『不評』って、そうなのですか? 何かそれこそ盛大に、『前向き』にストーリーが展開したかと思うんですけど?」
メリーさん太「そのストーリーそのものが、主人公の祥○ちゃんのキャラも含めて、いきなり大幅に方向転換したことこそが、あまりに唐突過ぎて、みんなついていけなかったんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「……あー、何か祥○ちゃんてば、『私は神になる!』とか、とんでもないことを言い出し始めましたしねw」
メリーさん太「もはや『前向き』なんてレベルでは無く、完全に『ナナメ方向に暴走』しているよな⁉」
ちょい悪令嬢「あれは、現在の自分たちを取り巻く諸事情どころか、『運命』そのものにもけして負けやしない──と言うことを意味しているんでしょうけど、ちょっと『言葉の選択』がおかしいのは確かですわね」
メリーさん太「と、言うと?」
ちょい悪令嬢「むしろ神様こそが、『運命を司っている』張本人では無いですか? ネット上のスレの意見の一つに、『あそこはむしろ、「運命なんかに負けやしない! 神様に中指立ててやる!」とか言うほうがふさわしいのでは?』──と言うのが有りましたが、言われてみたらそうですよね☆」
メリーさん太「──『ガル○ラ』かよ⁉」
ちょい悪令嬢「おそらく制作陣の皆様も、『ガル○ラ』の二番煎じはマズいと思って、あんな『電波』的なセリフになったのではないかと」
メリーさん太「……まあつまりは、これからは『豊○家の直系後継者』としての、無敵の権力と財力を存分に使っていって、『神』のごとく不可能を可能にしていくってことだろうけど、『ハ○ハピ』みたいに半分ギャグでやるのならともかく、シリアスでやったらむしろ興ざめなのでは?」
ちょい悪令嬢「でも実は、ここまでしても、『手放しのハッピー』で無いのが、『Ave Muj○ca』の深いところなのですよ」
メリーさん太「はあ? 初○改め○音ちゃんが、ついに待望の祥○ちゃんとの本格的同棲生活を実現できたと言うのに、何言っているんだよ?」
ちょい悪令嬢「ほら、祥○ちゃんが○音ちゃんからコーヒーを受け取った時に、相手に聞こえないようにぼそっと、『……この匂い、苦手ですわ』って言っていたじゃ無いですか?」
メリーさん太「ああ、祥○ちゃんは本当は『紅茶派』だからな。──それにしてもどうして、○音ちゃんにそれを教えないんだろうな?」
ちょい悪令嬢「実はあれって、たとえ血縁関係だろうが、どんなに愛し合っていようが、人間は相手を完全に理解することなんてできないけど、それでもその差異を認めつつ、共に歩んでいくべきなのだ──と言うことを、メタファしているのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「これは実は○音ちゃんのほうも自覚していて、二人で豊○のお屋敷に忍び込んだ時に、祥○ちゃんがお母さんの形見の人形では無く、高松と○りちゃんの付箋を貼ったノートのほうを持ち出したじゃないですか? あれって今もなお、(○音ちゃんを含む)血縁者よりも、と○りちゃんのほうを優先していることのメタファなんですよ」
メリーさん太「──ああ、なるほど! ○音ちゃんもあれがと○りちゃんが使っている、(学習)ノートのシリーズだって知っているからな⁉」
ちょい悪令嬢「このように、細かい点を見逃さずにちゃんと考察すると、いろいろと浮き彫りになる点も多いのですわ」
メリーさん太「……た、確かに、『Ave Muj○ca』って、思っていたよりも『深い』のかも」
ちょい悪令嬢「と言うわけで、まだまだ見所たっぷりの『Ave Muj○ca』ですが、実は本作の作者としては、前々から【全体的考察】として、言いたいことが有るのですよ」
メリーさん太「な、何だよ、『Ave Muj○ca』の【全体的考察】、って?」
ちょい悪令嬢「『Ave Muj○ca』って、とても『BanG Dre○m!』シリーズとは思えないほどドロドロギスギスした、サイコホラーテイストでは無いですか?」
メリーさん太「……ああ、うん。ガールズバンド界の『エヴ○』とか『コードギ○ス』とか『デスノ○ト』とか『ジョジ○』とかって、言われているよな」
ちょい悪令嬢「私はむしろ、『マギ○コ』では無いかと思うのですよ」
メリーさん太「へ? 『マギ○コ』って、あの魔法少女アニメの? 一体『Ave Muj○ca』と、どんな共通点が有るって言うんだよ?」
ちょい悪令嬢「まず何と言っても、むちゃくちゃ可憐な美少女たちが、『狂気』そのものの愛憎劇を繰り広げているところとか?」
メリーさん太「う、うん、『BanG Dre○m!』シリーズとしてはどうかと思うが、最近のトレンドではあるよな」
ちょい悪令嬢「む○みちゃんがモーテ○スちゃんに食べられるところなんて、もろ『マギ○コ』の魔法少女と『ド○ペル』の関係そのものじゃん?」
メリーさん太「……言われてみれば、そう捉えることもできなくは無いけど、ちょっと弱いんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「それでは、とどめの一発として、祥○ちゃんのお父さんが地面師に騙されて背負い込んだ『168億円』て、『マギ○コ』の主人公の、た○き『いろは』ちゃんのメタファだったりするんじゃ無いかと睨んでいるんですよ☆」
メリーさん太「──ああっ、言われてみれば⁉」