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2014/2226

第2014話、わたくし、『ダン○ち』の最新刊を読んで、己の人生を猛省しておりますの☆【後編】

ちょい悪令嬢「……今回の最新刊では、タイトルにある『出会い』の真の意味が明かされるのですが、それは主人公のベ○君自らのセリフである、『……僕は英雄になることを目指しているけど、どんなに才能があろうが、どんなに努力しようが、自分一人では(三大冒険者依頼(クエスト)等の)偉業を達成することなんてできない。一人が二人になれば、やれることが増えて、三人四人と仲間が増え続け、いつしかそれが「みんな」になれば、もはやできないことなぞ何も無くなるんだ!』と、人と出会い絆を結び、協力して難題に当たっていく大切さこそを、訴えているのです! その姿をまざまざと見せつけられて、本作の作者はついに、己の『非』を心底自覚するに至ったのです!」




メリーさん太「──はあ⁉ うちの作者が、己の『非』を認めただとお⁉」







ちょい悪令嬢「本作の作者の最大の『失敗』とは、これまでの人生において、真に『心許せる仲間』を、まったくつくらなかったことなのです」







メリーさん太「──ッ」







ちょい悪令嬢「もちろん、過去にいろいろな不幸な出来事が有って、特に最も身近な人たちから裏切られたり、職場等において人間関係に失敗したり等の、様々な理由が挙げられますが、そう言うもろもろの事情も有ってか、うちの作者って『唯我独尊』過ぎるのですよ。──それはこの作品を読んでいれば、一目瞭然のことでしょう」




メリーさん太「──うッ⁉」




ちょい悪令嬢「いかにも世の中のことを何でも知っているように自惚れて、自分より利口なやつなぞいないと嘯いて、他の人たちをすべて見下して…………こんなやつに、心を開いて仲間になってくれる人なんて、いるわけ無いでしょう? ──まさに、誰もがつい手を差し伸べずにはいられない、『ダン○ち』のベ○君とは、まったく『真逆』の存在ですよ」




メリーさん太「──ううッ⁉」




ちょい悪令嬢「しかも救いようの無いことに、本人は『これでいい』と思っていたのです。『自分は人より才能が有るからこそ、「孤高の人」としての運命を背負って生きなければならないのだッ!』とか、完全に自分に酔いしれてしまった『たわ言』ばかりほざいてね。──それでこれまでの人生において、人とのつき合いを完全に遮断してきたのですよ!」




メリーさん太「──うううッ⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん、そんなものは結局のところ『虚勢』に過ぎず、何度も本作においてお知らせしているように、現在唯一の肉親である実の父親が身罷ろうとしている段階に来て初めて、自分が真の意味で『独りぼっち』になることに、今更ながらに恐怖と絶望感に苛まれていると言った体たらくなのです」




メリーさん太「え、確か隣町に、お姉さん夫婦が住んでいるんじゃ無かったの?」




ちょい悪令嬢「他家に嫁いだ女兄弟なんて、半ば『他人』みたいなものですよ。元々そんなに仲が良くなかった上に、作者のほうは長きにわたって首都圏に住んでいましたからね。完全に疎遠になっていたところに、こうして実家に帰ってきてからの数年間も、ほとんどつき合いが無く、まったく信頼関係を再構築できないでいるうちに、父親が危篤状態となったと言う次第であります」




メリーさん太「……ああ、元々あいつ、人とのつき合いを、苦手にしていたり忌避したりしていたからなあ。それは実の姉妹に対しても、同じだったわけか」




ちょい悪令嬢「しかも最悪なことにも、最も仲が拗れていたはずの父親が、帰省した作者に対して、何ら文句を言うこと無く、全面的に受け容れてくれたのですよ!」


メリーさん太「え? 何でそれが『最悪』なの?」




ちょい悪令嬢「場合によっては、最後まで『孤高の人』を気取って、社会とは完全にシャットアウトして生きていけば、それなりに筋を通せたかも知れないのに、父親から許されて、この数年父親との濃厚な『親子の暮らし』をすることによって、今更ながらに『人と人との触れ合い』と言うものを実感させられて、うかつにも既に捨て去ってしまったと思っていた、まっとうなる『人間としての心』を取り戻してしまったのですよ!」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「もちろん作者としても、『それでいい』と思った! 『それが正しい』と思った! 『自分は許された』と思った! 『心から嬉しい』と思った! 『もう他人を恨まず心穏やかに暮らしていける』と思った! ──しかし、それはあまりにも『甘い考え』だったのです! 




 ……なぜなら、現在唯一の『生きがい』であり、自分を『許してくれる』神のごとき『父親』が死んでしまえば、もう後には『何も残らない』のですから!」




メリーさん太「──あああああああああああッ!!!」




ちょい悪令嬢「もはや作者には、腹を割って付き合える者なぞ一人もおらず、これからは真の独りぼっちとして、社会に関わること無く、朽ち果てていくしか無いのであり、今回の『ダン○ち』最新刊は、その『救いようのない事実』を、まざまざと思い知らさせてくれたのですよ」




メリーさん太「……それで、一体何が言いたいんだ? うちの作者が自分の人生に絶望したのはわかったけど、それを『ダン○ち』のせいにするのはお門違いだし、そもそもこんな『愚痴未満のたわ言』を延々と見せられたんじゃ、読者の皆様も迷惑うんざりだろ?」




ちょい悪令嬢「いやむしろ、『ダン○ち』には感謝していますよ! こんな『当たり前』のことを、今の段階で気づかせてくださったのですからね!」


メリーさん太「……『今の段階』、とは?」




ちょい悪令嬢「まだ辛うじて、作者の父親が『生きている』ことですよ! 確かに過去の親子関係にはいろいろ有って、作者が『人間不信』になった原因にもなってますが、『人との繋がり』を忌避してきたのは、やはり作者自身の責任であり、今更ながらにその大切さを思い知らせてくれた、父親と『ダン○ち』には、感謝の念しか有りません! これから父親の件に関して、姉(とその家族)や、医療や介護の専門家の方々や、それから後に続く各種『手続き』や『催し物』に関連する方々との、様々な『つき合い』も生じるかと思いますが、その対応を真摯に努めて、人と人との繋がりを大切にしていきたいかと存じます!」




メリーさん太「──一体どうしたんだ、うちの作者らしくも無い!」




ちょい悪令嬢「それだけ、心から反省したってことですよ」


メリーさん太「……いや、普段のあいつからは、とても信じられないんだけど?」


ちょい悪令嬢「ある意味これも、『Web作家』としての『使命』でもあるのです」


メリーさん太「『使命』、って?」




ちょい悪令嬢「これをお読みの方の中に、本作の作者のように様々な理由から、『ぼっち』の方もおられるかも知れませんが、今からでも遅くはありません! どんな形でもいいので、真に他人に心を開く形で、『人付き合い』を始めましょう! ──特にお薦めなのは、言うまでも無く『結婚』です!」




メリーさん太「──はあ⁉」




ちょい悪令嬢「本作において何度も何度も述べているように、血の繋がりが無いのに『一蓮托生』の関係にある『夫婦』は、余程親子兄弟よりも固い絆で結ばれているとも言えて、あらゆる難題を前にして真に協力し合えることのできる、唯一無二の『得がたいパートナー』なのです! たとえ現在『世捨て人』そのままな生活をしている方でも、まだまだ『年齢』や金銭面等『生活水準』に余裕の有る方は、是が否にでも結婚しておきましょう!」













メリーさん太「……うちの作者、本当に『結婚真理教』とか、立ち上げるつもりじゃ無いだろうな?」




ちょい悪令嬢「まあ、人の弱みにつけ込む宗教は駄目ですが、個人的にこう言う『真理』を信じて、実際の行動の契機きっかけにするのはいいんじゃないですか?」

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