第2006話、わたくし、現在作者が完全にグロッキーなので、どうしたらいいかわかりませんの⁉
ちょい悪令嬢「……昨日は、父親の転院と言うことで、朝早くから二つの病院をはしごして、転院先の各医療スタッフからレクチャーを受けたりしたために、完全に『風邪』が悪化して、現在本作の作者はグロッキー状態になっておりますの★」
メリーさん太「──ガチで、大ピンチじゃねえか⁉ もう小説とか書いてないで、ベッドで寝て休んでろよ⁉」
ちょい悪令嬢「そうは言っても、他にやることもありませんしねえ」
メリーさん太「だ・か・ら、何もやらずに、安静にしておけと言っているんだよ⁉ そのうち、ガチで死ぬぞ!」
ちょい悪令嬢「ま、まあ、せっかく書き始めたことだし、もしかしたら字数が少なめになるかも知れませんが、最後まで書き上げてしまいましょう!」
メリーさん太「……それで、転院先の病院て、どうだったんだ? 聞くところによると、『アレ系』の病院なんだろ?」
ちょい悪令嬢「う〜ん、それが実際に行ってみれば、住宅地のど真ん中にあるし、病院の建物や敷地面積も広いし、建物自体も新しめで開放感があって明るいし、院内の医師や看護師さんを始めとする各種スタッフさんも、皆さん前向きで責任感の強そうな方ばかりだったので、ちょっと拍子抜けしちゃいましたね」
メリーさん太「ああ、今どきは、『いかにも』って感じのやつは、滅多にないわけか?」
ちょい悪令嬢「──でも、実際に作者の父親が収容されたところは、そのエリア全体に入る際に、内部のスタッフさんにインターフォンで連絡をとって『鍵を開けて』もらい、父親が個人的に寝ている病室についても、出入り口は『常に施錠されて』おりました」
メリーさん太「──完全に、昔ながらの『ソレ系』の病院じゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「聞くところによると、毎月の入院費の請求書は、病院名を記名していない、『白封筒』で送られてくるそうです」
メリーさん太「──何ソノ、まるで『イリーガルな物』でもやり取りしているような、無駄に手の込んだやり口は⁉ そんなに自分や家族がその病院の診療を受けていることが、バレるとマズいわけ⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、そこら辺は、本作者の父親の痴呆症が末期状態なので、仕方ないところですが、そんなことよりも重要なのは、この病院が『終末医療』施設でもあることなのです」
メリーさん太「そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、基本的に『要介護5』レベルに達した後期高齢者が入院した場合は、二度と退院することができないのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「もちろん、むちゃくちゃ手のかかる、『肺炎を抱えた痴呆老人』を受け入れてくださった某病院様には、感謝しか有りませんが、大戦直前に生を受けて、終戦直後の混乱期を生き抜き、日本の経済的高度成長を教育面で貢献してきた、『最後の戦中派』を、最期は鍵のかかる病室の中で迎えさせるなんて、我が子としてはどうしても我慢できませんからね」
メリーさん太「……まあ、その気持ちもわかるけど、今更作者にできることなんて有るのか?」
ちょい悪令嬢「転院前の病院の時みたいに、毎日面会に行って、盛んに語りかけたりスキンシップしたりして、元気を取り戻しコミュニケーション能力を少しでも復活させようかと思います!」
メリーさん太「またこの寒空を、自転車をこいでいくつもりか⁉ そんなことをしているから、風邪なんかひいてしまうんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「……いえ、今回の風邪は、せっかく回復傾向にあった父親を、突然転院させることによって、すべてが元の木阿弥となってしまったことで、本作の作者が『精神的に折れてしまった』からと思われるのですよ」
メリーさん太「あー、それは有るかもなあ。あいつほんの数日前まで、むちゃくちゃ喜んでいたからなあ」
ちょい悪令嬢「それなのに、事前に説明が有ったとはいえ、当日の二日前にいきなり有無を言わさずに転院を決定されて、大事な最後の肉親である父親を鍵のかかる病室に閉じ込められて、しかももう二度と家に戻って来れないかも知れないなんて、落胆するなってほうが無理でしょう」
メリーさん太「た、確かに……」
ちょい悪令嬢「ただし、今回の転院にメリットが全然無いわけでは無く、まずは何と言っても前にも述べたように、家からの距離が前の病院よりもかなり近くなったこと。そして面会時間が朝から夜の七時までと言う、かなり幅が有り、しかも一回の面会時間もそんなにカッチリと決められてはおらず、少々長引いても構わないこと。更に何よりも『ソレ系の専門』医療施設なので、痴呆症に対しては最も的確な処置やリハビリをしてくださること等々、大いに期待できるところであります」
メリーさん太「ああ、なるほど、それならそう悲観することも無いじゃんか?」
ちょい悪令嬢「……そうは言っても、やはり肉親としては、最期くらい自分の家で迎えさせてやりたいのですよ」
メリーさん太「うん、そりゃそうだろうな」
ちょい悪令嬢「そう言うわけで、病院のスタッフの皆様を、全面的に信頼するとともに、作者自身もできることは全力で行っていこうと思いますので、たまには本作の連載に穴を空けることも有るかも知れませんが、どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします」
メリーさん太「……既に今回、むちゃくちゃ字数が少ないからな」
ちょい悪令嬢「──うッ⁉」