第2000話、わたくし、【第2000話】の節目に、心からの感謝を、読者様と作者の父親に捧げますの♡
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──祝! 本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』、連載2000回達成!!!」」
ちょい悪令嬢「……いやあ、ついにこの作品も、今回で2000話目ですよ」
メリーさん太「1000話達成でも凄いのに、まさか2000話も続くとはな……」
ちょい悪令嬢「これはもちろん、この作品をずっとお読みくださっている、皆様のお陰です!」
メリーさん太「読者様のいない小説なんて、存在価値は無いからな」
ちょい悪令嬢「もちろんその上で、『ブックマーク』を付けてくださったり、『フォロー』してくださったり、『評価ポイント』をつけてくださったり、『感想』を述べてくださったり、『レビュー』してくださったりと、何がしかの『反応』や『応援』を賜ることによって、『……この作品にはちゃんと存在価値が有るんだ!』と、作者のモチベーションが爆上がりして、ここまで書き続けることができたんですよね!」
メリーさん太「2000話ってことは、最低でも五年以上は執筆を続けているわけで、何のリアクションも無ければやっていられないよな」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──そしてもう一つ、作者の現在の気持ちを代弁いたしますと、こうして毎日Web小説を書き続けるには、生活環境が万全で無いと不可能です! そう言った意味でも、作者の父親に対しても、最大級の感謝を捧げたいと思います!!!」」
ちょい悪令嬢「……本当なら、こうして連載2000回達成を祝うような心境では、無かったのですよ」
メリーさん太「何せ作者の実の父親に対して、『余命半年』と宣告されたばかりなんだしな」
ちょい悪令嬢「実は今回の内容も、【2000話達成記念回】でありながら、いわゆる『お通夜ムード』で終始しようかとも考えておりました」
メリーさん太「先日、父親の余命を『緩和ケア』セクションの担当医さんから聞いてから、作者の精神がどん底まで落ち込んでいたからな」
ちょい悪令嬢「……でもですねえ、そのような、これをお読みの皆様には関係の無い、個人的事情でお目汚しして、作者の父親が本当に喜びますかねえ?」
メリーさん太「これは謙遜でも社交辞令でも綺麗事でも無く、本当にこの連載がここまで来られたのも、作者の父親のお陰と言っても過言では無いんだしな」
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「その御恩に報いるためにも、今回の【2000話達成記念回】は、前向きに笑顔で祝いたいかと存じます!」」
ちょい悪令嬢「何せ、たかがWeb小説と言っても、毎日連載をし続けるとなると、何よりもそれを許す『生活環境』が万全では無いと、絶対に不可能ですからね」
メリーさん太「『衣食足りて礼節を知る』って言うしな」
ちょい悪令嬢「もちろんそれも当然ですが、精神的充足も大きいかと思います」
メリーさん太「と、言うと?」
ちょい悪令嬢「この作品でも何度も申しておりますが、本作の作者は父親の介護のために実家に帰るまでは、ずっと首都圏で暮らしておりましたし、その利便性や職業選択の多様性に基本給料の多さ等々の魅力は尽きず、ド田舎で(過去に仲違いした)父親の面倒を見るなんて、御免被りたいところでした……………が、
──実際に帰ってみると、一言で言うと『許されたッ!』って感じで、これまでに無い『幸福感』を得ることができたのですッ!」
メリーさん太「……『許された』、だと?」
ちょい悪令嬢「これって、東京等の大都会で暮らしている方には賛同していただけると思いますけど、さっきは利便性とかいろいろとメリットが有ると申しましたが、別にそんなに暮らしやすいものでは無く、むしろ『嫌なこと』ばかりで、日々『戦い』の連続なんですよ」
メリーさん太「何ソノ『常在戦場』⁉ 東京都民は、格闘家か戦国武将かよ⁉」
ちょい悪令嬢「とにかく人が多いから、極普通の移動や飲食や娯楽を行おうとするだけで、『超満員電車』やら『長蛇の行列』やら『ぶつかりおじさん』やらのために、常に周囲の無数の人たちとの軋轢を生み、何をやるにもストレスを感じざるを得ないのです」
メリーさん太「……ああ、特に本作の作者は、全国レベルで最大級の自治体に勤めていたから、膨大な職員がいる分、派閥闘争も激しく、人間関係に悩まされて、しかも家に帰れば集合住宅なので、騒音問題等近隣関係にも苛まれて、気が休まる暇が無かったんだよな」
ちょい悪令嬢「──それが、あれ程嫌だったド田舎の実家に帰ってみれば、どうです? ド田舎だけあってどこに行っても人が少なく、東京ではストレスばかりだった『単なる日常的な移動や外食や娯楽や買い物』を、ストレスフリーで享受できて、都会人の馬鹿の一つ覚えの『田舎は近隣関係がウザい★』と言うのも、元々勝手知ったる生まれ故郷だし、何よりも常に父親が矢面に立ってくれるので、本作の作者は何の気兼ねも無く、自由に振る舞うことができますしね☆」
メリーさん太「えっ、『田舎の人付き合い』こそ、田舎暮らしにおける、最大のネックじゃ無かったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「田舎だろうが都会だろうが、どこにでもその『コミュニティにおける問題』は有りますわよ。関係性の薄い都会においては、一度関係が拗れれば修復不可能であり、例えば先ほど例に取り上げた、たかが『騒音問題』で、殺人事件すら起きかねないですしね」
メリーさん太「た、確かに……」
ちょい悪令嬢「良く都会から田舎に引っ越したやつが、田舎の人間関係に溶け込めず、一方的に被害者ムーブをカマすケースが多いですが、たとえそこが田舎だろうが都会だろうが、よそからきた者が、既に完成されたコミュニティに受け容れられるのは、非常に困難を要すのは当たり前の話で、むしろ自分のほうが努力しなければならず、それができなくて田舎ならではの『当たり前のルール』を批判するばかりでは、最初から田舎で──否、日本全国のすべてのコミュニティで、暮らす資格なんて無かったってだけですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「それに対して、自分の故郷であり知り合いも多く、当然のごとく『地元のルール』を弁えており、何よりも地域の教育界の『顔役』であった父親の庇護の下で、本作の作者は長らく忘れていた『やすらぎ』を取り戻し、真に人間らしい生活を享受していけたのです!」
メリーさん太「実家での『やすらぎ』とか、『人間らしい暮らし』、って?」
ちょい悪令嬢「本作において、何度も何度も申しておるでは無いですか? 何か用が有れば電動アシスト自転車を駆って、一山でも二山でも越えて、隣町の繁華街まで行ったりして。──これって、親の庇護下にある義務教育中の、『中学生』そのものじゃありませんか? とても東京最大の自治体のエリート職員の姿とは思えませんよ」
メリーさん太「──言われてみればッ⁉」
ちょい悪令嬢「そしてだからこそ、こんな穏やかな気持ちでWeb小説を書き続けて、一つの作品で連載2000話を達成できたのですわ。考えてみれば、パソコンとインターネットさえ有れば作成できるWeb小説は、何かと煩わしい都会よりも、ド田舎に住んだほうが、余程はかどるのかも知れませんね♫」
メリーさん太「ああ、まあねえ……」
ちょい悪令嬢「……ただし、あくまでもそれは『これまで』の話で、今回の作者の父親の『余命宣告』によって、事態は一変してしまったのです」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「先ほどは『都会暮らしは戦いの連続』と申しましたが、実はそれは田舎暮らしでも同様で、人生が続く限りは、すべての者にとって『戦いの連続』であり、それから逃れることは原則的にできず、『負け』を認めて『戦い』を放棄した時点で、すべての意味で『人生が詰んで』しまうのです」
メリーさん太「……と言うことは、まさに現在の本作の作者って──」
ちょい悪令嬢「そうです、まさしく『Web作家』としても『一人の人間』としても、人生の岐路に立たされているのです。これまで散々本作において主張してきたように、『差別』や『親ガチャ』なんて言い訳に過ぎず、たとえどんな『生まれながらの上級国民』だろうが『成功者』だろうが、誰よりも努力して『戦い』続けなければ蹴落とされるだけで、誰もが諦めずに戦い続けなければならない──と言い続けてきましたが、本当に自分自身が、現在における『生活的』かつ『精神的』支柱である父親を失ってもなお、この作品の連載を続けることができるかが問われることになった現状において、これまで散々でかい口を叩いてきておきながら、果たしてこの上ない無様を晒してしまうのか、読者の皆様におかれましては、是非とも見守っていただきたいかと存じます☆」
【※最後に作者から一言】
このたびの本作の連載2000話達成は、ひとえにこれまでずっと御支持いただいた、読者の皆様のお陰です、
──心より、御礼申し上げます。
そして、一度は絶縁状態となったこんな『親不孝者』を、再び受け容れて『人の心』と言うものを取り戻させてくださった、父に対しても、感謝の念が絶えません。
これからは誠心誠意全力で介護等をさせていただくことで、御恩返しをしたいかと存じますので、もしもそのために本作の連載が途切れたりした場合には、読者の皆様におかれましては、どうぞ御理解と御寛恕の程をよろしくお願いいたします。