第1992話、わたくし、『いい風呂の日』には『ダン○ち』のOVAが必見ですの♡
※この作品は11月26日──つまりは、『いい風呂の日』に作成いたしました。
「──何ですかあ、あなたたちは、私をこんなところに連れてきて、一体何をするつもりなんですかあ⁉」
その時、まるでどこかの『未来人少女』のような悲鳴を上げたのは、『銀の聖女』とも称される、このダンジョン都市『オラ○オ』きっての凄腕ヒーラー殿であった。
「まあまあ、そんなに警戒しないでくれよ、アミ○ドちゃん。ご存じの通り、僕らは正義側の英雄候補に、神様が二人も揃っているんだ、けして悪いようにはしないよ」
「──あなたこそがあらゆる意味で、この『下界』における最大の『警戒対象』なんですよ、神ヘル○ス!」
「おっと、これは随分と手厳しいw」
「おまえはちょっと黙ってろ、ヘル○ス。──悪い、アミ○ド君、これはどうしても検証しなければならない、重要案件なんだ」
「……ミ○ハ様(ポッ!)」
『ミ○ハ・ファミリア』の主神ミ○ハ様は、敵対ファミリアのアミ○ド嬢ですらうっかり惚れてしまう、実直かつ真面目な男神なのだ!
「『重要案件』とは、一体?」
「例の『ケ○トの湯』についてだ」
「ちょっ、まだその話、引っ張るのですか⁉ ──ああっ、何でベ○=クラネルまで一緒なのかと思ったら、そう言うことですか⁉ あなた今も、例の『お湯の水』を飲みたいとか、変態嗜好に染まっているんじゃ無いでしょうね? ヘ○ズに言いつけますよ!」
「──ち、違いますよ⁉ 僕はあくまでも、ヘル○ス様に無理やり連れてこられただけでッ!……………それに、何でここで、ヘ○ズさんの名前が出てくるんですか?」
「あの子とは、このオラ○オ内で『不可侵条約』を結んでいるから、彼女の『お手つき』であるあなたには、手が出せないのですよ」
「──何ソノ、『風評被害』⁉ 別に僕とヘ○ズさんは、そう言う関係じゃありませんよ⁉ ──ただし、言いつけるのはやめてください! 今から神様たちが要求することを聞いたら、ヘ○ズさんは笑って許してくれるかも知れませんが、嫉妬深い某女神様と、某ヤンデレ侍女頭に聞かれたりしたら、生きていけませんから!」
「……何で、フレ○ヤ様とヘ○ンさんに聞かれたらまずいのよ? あなたたち、一体私に何をさせるつもり?」
「なあに、別に難しいことじゃないさ、君にはこのお湯の中に入ってくれれば、それでいいのさ」
「──結局、それかよ⁉ 何、今度はあなたたちが、『インチキ温泉』でも始めるわけ⁉」
「……すまん、アミ○ド君、これも莫大なる借金返済のためなんだ」
「ミ○ハ様まで…………も、もちろん、あなた様のためなら、一肌でも二肌でも、脱ぐのは構いませんけど、例の『インチキ温泉』のことは既に、オラ○オ中に知れ渡っているので、もはや商売にはならないのでは?」
「──違うッ! 我々が求めているのは、『温泉としての効能』なんかでは無くて、もう一つの、『人の着ている服だけを溶かしてしまう、素敵☆機能』のほうなんだ!」
「…………………………………………はい?」
「今回、『ダン○ち』こと『ダンジ○ンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のアニメ版第5期が、『万策』してしまって、特番として第3期のOVAが放映されて、久し振りに見ていて気がついたんだが、確かにオラ○オ最高のヒーラーだけあって、君の『出汁』は温泉としても『極上の効能』を発揮して見せた! ──だが、私が改めて注目したのは、私たちを窮地に追いやった、例の『衣服だけを解かす謎の水溶液』のほうなんだ! 最初はケ○トが独自に開発した『素敵魔法液』とでも思っていたのだが、あいつにはそんなものを作り出す神力は無い。だとするとあれも君の『出汁』によるものでは無いかと、疑念が浮かぶとともに、『合点』がいったのだ。君の『出汁』は元々同時に、二つの効能を有していたのだと! なぜ我々がそれに気づかなかったかと言うと、当然ながら、温泉に入るときは誰もが『衣服を脱いでいる』ので、『衣服を溶かす効能』のほうには気がつかなかったのだッ!」
「──すげえ、理路整然とした名推理⁉ いいんですか、原作者様でも無いのに、そんなこと勝手に言っちゃったりして!」
「たとえ怒られてもいい! 男としての『最大の夢』を、叶えることができるのなら! ──なあ、ベ○君!」
「──何でそこで、僕に話を振るんですか⁉」
「おいおい、俺たちがこの話を持ってきた時、口では拒みながらも、一番乗り気だったじゃ無いか?」
「──何勝手なこと言っているんですか、ヘル○ス様⁉」
「……そうですか、見損ないましたよ、ミ○ハ様。それならそれで、こちらにも考えが有ります」
「「「………はい?」」」
「そもそも何で、『出汁』──もとい、私の『魔力が流失したもの』に、『衣服だけを排除する』効能が有ると思っているのです?」
「「「え?」」」
「特に、ベ○=クラネル、かつてのフレ○ヤ・ファミリアの訓練施設『戦○の野』での、本気の殺し合いの最中で、ヘ○ズたち『満たす煤○達』が、同じような行動をしていませんでしたか?」
「ヘ?……………………ああッ、そういえばッ⁉」
「な、何だ、ベ○君?」
「一体何を、思い出したんだ⁉」
「ほ、ほら、『訓練』の名の下で、ファミリア内でガチで殺し合いをやっているんだから、大勢の団員が重症を負うわけでは無いですか? それをいちいち衣服を脱がせて治療をしていたら間に合わないので、ヘ○ズさんたち『満たす煤○達』の皆様って、一瞬で衣服をバラバラにする魔法を使えるのですよ!」
「……『衣服だけを爆散させる魔法』、だと?」
「それも『男の夢』そのものの、『ベストアイテム』じゃ無いかッ⁉」
「もちろん、ヘ○ズが使えるのなら、彼女と並び立つ『オラ○オ二大ヒーラー』である、この私にも使えるわけです」
「「「あ」」」
「……うふふ、街中で素っ裸になって、ストーリーキングして、警官隊に捕まらなければいいですわね♡」
「「「ちょ、ちょっと、待って……………………うわああああああああ!!!」」」
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メリーさん太「……何だ、これって?」
ちょい悪令嬢「──実は何と、メリーさん! 前回において散々議論した各種『疑問点』について、すべて解決いたしましたよ!」
メリーさん太「えっ、ホントかよ⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、まず『ダン○ち』アニメ版第5期が、分割2クールなのか、それとも全十二、三話の中にぎゅうぎゅう詰めして終わらせるのか──と言う問題ですが、今回は全十五話での放映&配信だそうです!」
メリーさん太「『1クールは最大でも十三話まで』と言う鉄則は、どうなったんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「それはまあ、今回は原作でも超人気な部分ですので、『特別』と言うことなのでは?」
メリーさん太「……確かに、それはそれで納得はするよな。全三パートの内、クライマックスに当たる【派閥大戦篇】を、たった三話か四話で終わらせたりしたら、絶対内容的にショボくなってしまうからな」
ちょい悪令嬢「全十五話だとすると、六話まるまる充てることになりますからね。原作の迫力満点のバトルシーンも、忠実に再現されることでしょう!」
メリーさん太「……むしろ、文庫本一冊に六話も使うなんて、普通無いんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「それが『一冊』と言っても、内容も熱ければ、物理的にも厚かったりするんですよ」
メリーさん太「うわっ、ホントだ⁉ 某電○文庫の『GENES○S』シリーズとまでは行かないけど、むちゃくちゃ分厚いじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「……それで安心して、『二つ目の山場』を迎える第9話の視聴を楽しみにしていたところ、何と制作陣が『万策尽きてしまった』のか、放映&配信が延期されてしまったのですよお〜」
メリーさん太「──はあああああああああああ⁉ 何じゃそりゃあ!」
ちょい悪令嬢「もうね、当【座談会】で取り上げたばかりだと言うのに、びっくり仰天いたしましたわ★」
メリーさん太「……何か、『疫病神』みたいだな、この作品て? おいおい、ホント原作者様に、迷惑ばかりかけるんじゃないよ?」
ちょい悪令嬢「それが大○藤ノ先生ってば、悔しがったり落胆するどころか、ノリノリなんですよ!」
メリーさん太「はあ? 自分の作品のアニメ版が『万策』したのに、ノリノリって…………」
ちょい悪令嬢「大○先生いわく、『これはけして万策なんかでは無く、「いい風呂の日」に特番を入れるための、スタッフの皆様の遊び心なのです!』──だそうですw」
メリーさん太「へ? 『いい風呂の日』、って?」
ちょい悪令嬢「元々第9話が放映されるのが、11月26日あたりだったのですよ」
メリーさん太「ああ、『1126』の語呂合わせで、『いい風呂』ってことか?」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、今週穴を空けた第9話の埋め合わせとして、以前に当【座談会】で取り上げて、今回の【突発短編】のモチーフにした、『ダン○ち』アニメ版第3期OVAの『オラ○オに温泉を求めるのは間違っているだろうか ~おふろの神様フォ○エバー~』が、放映&配信されることが決定いたしました!」
メリーさん太「──結局『番宣《ス○マ》』かよ⁉」
ちょい悪令嬢「しかも何と、毎度お馴染みの動画サイト『ア○マTV』様で配信されるのは、これまでの『一般ヴァージョン』では無く、『無修正完全版』だそうですので、見逃す手は有りませんよ♡」
メリーさん太「『お風呂回』なのに、『無修正』って、ホントに大丈夫なのか⁉」