第1991話、わたくし、この作品を書いている時点で、『ダン○ち』が万策尽きるとは思っていませんでしたの⁉
ちょい悪令嬢「……………………う〜ん、どうしたものですかねえ」
メリーさん太「何だ、冒頭からいきなり、溜息まじりの唸り声を上げたりして? 入院中の作者の父親に、何か異変でも有ったのか?」
ちょい悪令嬢「いや、たびたびお伝えしているように、そっちのほうは文字通り『経過順調』なので、問題はまったく無いのですが、この作品の【本題】のほうが、ちょっと………」
メリーさん太「……【本題】って、本来なら『なろう系悪役令嬢モノ』と言うべきだろうけど、そう言う話では無いんだよな?」
ちょい悪令嬢「ええもろちん、【アニメ談義】についてです!」
メリーさん太「もうあたしは突っ込まないぞ。──二重の意味でな!」
ちょい悪令嬢「いえね、各作品共八話ほど消化して、いよいよ終盤戦に突入しようとしていると言うのに、父親の緊急入院に関わるゴタゴタも有ったことだし、最近まったく考察がはかどっておりませんので、ここら辺で一度『仕切り直し』をしようかと思いまして」
メリーさん太「ほう、つまり今期秋アニメの、特に注目している作品についての、中間発表でもするつもりか? それとも全体的な総括でもするのか?」
ちょい悪令嬢「そのつもりだった…………のですが」
メリーさん太「『ですが』?」
ちょい悪令嬢「何とすでに、最終回を迎えた作品が有ったのですよ」
メリーさん太「──はあああああああああああああ⁉ 何ソレ!」
ちょい悪令嬢「……いや何驚いているのですか? 『リゼ○』ですよ。今回のアニメ版第3期が、それぞれ八話ずつの分割2クールであることは、前々から告知されていたではありませんか」
メリーさん太「ああ、そういえばそうだったな。つまりこんな中途半端な時期に終わっておいて、続きは数ヶ月後なんて、ファンは生殺しかよ?」
ちょい悪令嬢「こんなに早く終わったのは、一話目に三話分の時間をかけてやったからであり、実質『全十話』とも言えて、少々少ないものの、1クールの話数としては、それ程おかしく無いのでは?」
メリーさん太「しかし、ついに満を持して『人類最強参戦!』と言うところで終わっているから、ほんの数ヶ月でも、待ち遠しすぎるんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「……それなんですよねえ、例の『ス○ル君の演説』等、『見所』もけして少なく無かったとはいえ、1クールすべてが、2クール目の『前座』みたいになっているので、独立して評価のしようが無いんですよ」
メリーさん太「とすると、最終的評価は、2クール目が放映開始される、2月以降と言うことになるのか?」
ちょい悪令嬢「そうなると、今期秋アニメにおいて、評価に値する作品が、ほとんど無くなってしまうのですよ……」
メリーさん太「──そんなに今回は、『不作』だったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「と言うか、いろいろと立て込んでいて、本作の作者サイドが、見る作品を絞っていると言うのが、前提条件として有るんですけどね」
メリーさん太「ああ、最初の一ヶ月は『在宅介護』で、その後は『緊急入院』で、完全に忙殺されたからな」
ちょい悪令嬢「それなのに、『私的覇権作候補の本命』の一角だった、『リゼ○』を選考から外すのは、かなり『痛い』のですわ」
メリーさん太「それはあんたの言うように、『分割2クール』であるからには、最初からわかっていたことじゃないか? ──それに今期には、『ダン○ち』アニメ版第5期と言う、『本命中の本命』が残っているんだから、構わないのでは?」
ちょい悪令嬢「……実はその『ダン○ち』も、少々雲行きが怪しくなってきたのですよ」
メリーさん太「えっ、『ダン○ち』のストーリー面か作画面に、何か『落ち度』とか『万策』とか有ったわけ⁉」(※何と、この作品の下書きを終えた直後に、『ダン○ち』の『万策』が発表されて、第9話の放映と配信が延期されました(泣))
ちょい悪令嬢「そんなことは有りませんわ、作品の質自体はすべてにおいて順調です!(………そのはずだったんですけどねえ(泣)) むしろフレ○ヤ様が自分の正体を、リュ○さんやア○ニャさんに明かす際の、『露悪的』表情や、不意にベ○君から『……シ○さん?』と呼ばれた際の、とてもラスボス女神様とは思えない『弱々しい』表情なんて、『──このアニメ、これほどまでに原作の解像度が高いのか⁉』と、舌を巻きましたもの」
メリーさん太「だったら──」
ちょい悪令嬢「問題なのは、『区切り』のつけ方なのです」
メリーさん太「へ? な、何だよ、『区切り』って?」
ちょい悪令嬢「覚えていますかねえ、以前この【座談会】において、もしも今回の『ダン○ち』が分割2クールなら、その『区切り』となる候補が、二つほど有ると申したのを」
メリーさん太「……ああ、確か一つ目が、シ○ちゃんが雨に打たれながら『……オッ○ル』とつぶやくシーンで、二つ目が、とあるメインキャラが秘められた力を発揮するシーンだっけ?」
ちょい悪令嬢「それが蓋を開けてみれば、一つ目の『区切り候補』が、第4話と言うかなり早い時期にクリアされてしまったのです」
メリーさん太「──そんなところでクールを分割したんじゃ、視聴者から非難囂々だよね⁉」
ちょい悪令嬢「つまり、全部で原作小説の単行本三冊分の内、最初の一冊を全四話で消化したわけだから、単純計算で全部で十二話ほど有ればよく、わざわざ分割する必要は無かったってことなのですよ」
メリーさん太「つまり『分割2クール』と言うのは、本作の作者の勝手な思い込みや勘違いに過ぎなかったと?」
ちょい悪令嬢「そんなふうに思っていた時期が、この私にも有りました☆」
メリーさん太「──まあた、そのパターンかよおおおおおおおおおお!!!」
ちょい悪令嬢「だって、原作単行本二冊目に突入して、既にアニメ版のほうは四話を消化しているんですよ? 流れ的に次回終わるとしても、一冊目と合わせて九話目になってしまい、一番内容の濃い【派閥大戦篇】──すなわち、【バトル篇】を、三ないし四話で終わらせることができるかは、非常に微妙な状況と言えるのです」
メリーさん太「いや、一冊目を四話で終わらせたのなら、最後の一冊を四話で終わらせることも、けして不可能では無いのでは?」
ちょい悪令嬢「これも既に言ったかも知れませんが、一冊目に関しては、むちゃくちゃ『省略』されているのです。小説版でかなりの文字数を割いている『孤児院訪問パート』なんて、シ○ちゃんとその正体の人物にとって、非常に重要なシーンであるのに、『無くてもどうにかストーリーは成立する』と言う、『尺稼ぎ』の見地だけで、無謀にもカットされてしまったのですから!」
メリーさん太「……だったら、【派閥大戦篇】についても、省略できるところは省略すれば済む話じゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「──それができれば苦労しませんよ⁉ 実際、二冊目の【フレ○ヤ様大暴走篇】は、四話に抑えきれず、全五話になってしまったでしょうが⁉ それはこのパートが、バトルや事件がほとんど無い『静』のパートとはいえ、一冊目の【シ○ちゃんとのデート篇】よりも重要なパートであったからなのですが、その重要なパートですら、原作を知っている身からすれば、『大幅にカット』されているのですよ⁉」
メリーさん太「え、原作ラノベ一冊分を五話にわたってアニメ化したと言うのに、それでもカットしたシーンが有るわけか⁉」
ちょい悪令嬢「その事実を踏まえて申しますと、三冊目のパートは、二冊目よりも重要ですからね。おそらくは二冊目同様に五話を充てたとしても不十分でしょう」
メリーさん太「おいおい、1クールは最大十三話までと決まっているんだから、三冊目に四話以上充てることは無理だろうが⁉ バトルシーンメインと言うのなら、いかようにも省略のしようが有るんじゃ無いのか⁉」
ちょい悪令嬢「──ボケッ! 今回の【豊穣の女神三部作】の最終刊と言うことは、バトルだけやっていればいいわけが無く、すべての決着がついて、フレ○ヤ様やシ○ちゃんの『自分でも気づかなかった本心』が明るみになって、その後の彼女たちやフレ○ヤ・ファミリアがどうなるのかを、きちんと語り尽くさなければならないだろうが⁉」
メリーさん太「そう言われれば、そうでしたッ!」
ちょい悪令嬢「それに戦闘シーンをダイジェストにすると、途端にショボくなりますからね。現段階に至るまで、むちゃくちゃ作り込んできたと言うのに、肝心の大詰めでトチってしまえば、すべてが台無しになりかねないのです」
メリーさん太「た、確かに……」
ちょい悪令嬢「とはいえ、後五、六話も有れば十分と言った感じなのに、ここでいきなり『分割2クール』になるのもおかしいし、一体どういうことになるのか、予断は許されませんわ」
メリーさん太「……まあ、何よりも優秀であり、原作愛には定評の有る、アニメ版制作スタッフの皆様が、上手くまとめてくださるのを、期待するしかないよなあ」
(※そしてその結果はと言うと……………………以下次回☆)