第1961話、わたくし、もしも立憲民○党の党首なら、あえて自○党と連立を組んで、自分が首相になりますの★【後編】
ちょい悪令嬢「別にそれでも構いませんけどね。今回の【突発短編】においては、私──て言うか、本作の作者が立○民主党の党首なら、自○党や公○党との連立を申し出るのに──と言うことを、アピールしたかったのですから☆」
メリーさん太「──はあああああああああ⁉ 立○と自○が連立するなんて、天地がひっくり返っても、有り得るわけが無いだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「まあ、それこそが『一般的常識』であり、少なくとも自○党にとってはそれ程メリットを感じられず、そもそも考えつきもしないでしょう。──しかし、忘れてもらっちゃ困ります、本作の作者が自称、『希代の鬼謀家』と言うことを!」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「このまま自○党に政権を委ねると、庶民の生活はますます苦しくなっていくと推察されるものの、かと言って立○等の『野党連合』が内閣を組織したところで、海千山千の大企業やキャリア官僚たちを完全に抑えることは不可能でしょう。──しかし、新たなる立○主体の新内閣に、自○や公○を参加させれば、彼らに企業や官僚を抑えさせつつ、立○ならではの『庶民のための政治』が実現できて、真に理想的な国家体制が実現するのです!」
メリーさん太「それって、立○民主党が今回の選挙で勝った意味有るのか? 実質的に現与党の体制のままじゃ無いか?」
ちょい悪令嬢「ですから、【突発短編】においても明言したでは無いですか? 内閣の重要ポストは自○党に明け渡しながらも、肝心要の総理大臣には、立○の党首が就くことを認めさせるのです。すべての大臣の任免権を握っている総理の権限は絶大で、内閣は全体として、『立○の政策や理念』を尊重していかねばならなくなるのですよ!」
メリーさん太「──何と、つまりは今こそ、立○がこの国の実権を握る最大のチャンスであり、そのための掟破りの『自○との連立』ってわけか⁉」
ちょい悪令嬢「……いやさあ、そもそも左派系野党による『野合』そのまんまな『連立政権』が、結局のところ失敗に終わって、再び人心が離れていくことなんて、これまでの『歴史』が如実に証明しているわけじゃん?」
メリーさん太「こ、こいつ、ガチでぶっちゃけやがった⁉」
ちょい悪令嬢「だったら、むしろ自○党と連立することによって、立○の政策能力の素晴らしさを国民に心から理解していただき、次の『布石』とするべきなのです!」
メリーさん太「……『布石』、って?」
ちょい悪令嬢「実は今回の【突発短編】て、『立○民主党』の名を借りた、完全主権国家『シン・ニッポン』の、具体的な『旗揚げプラン』でも有るのですよ。──まず、自○党と匹敵する、真に庶民のための『第2の保守政党』として名を挙げ、国民からの支持を地道に拡大しつつ、今回のように『政権与党の大敗』と言うビッグチャンスにおいては、あえてライバルの自○党に連立を申し出てピンチを救ってやる見返りに、『総理大臣』の座を要求して、実質的に『シン・ニッポン内閣』を樹立して、庶民のための施策を次々に打ち出して、その信頼度を最高に爆上げした後に、次の総選挙で大勝して一党で国会の議席を独占して、『真に庶民のための独裁政権』を打ち立てるのです!」
メリーさん太「『庶民のための独裁政権』て、何だそりゃ⁉」
ちょい悪令嬢「完全主権国家となり、あくまでも庶民のための政策を行おうと言うのなら、『イデオロギー』なぞ必要無く、むしろ害悪でしか無いのです。もはや日本には、『シン・ニッポン党』を支持し崇拝する者以外は必要無く、『極左暴力集団』の類いはもちろん、他国への侵略を目論む『極右扇動家』たちすらも一人残らず、新たに設ける『人民更生省』直属の『国家矯正院』に収容して、強制的に思想を改めさせて、すべての国民が『イデオロギー』なぞを持たない、真の『平和国家』を実現するのです!」
メリーさん太「──何かどんどんと話が危なくなってきたぞ⁉ 何だよ、『国家矯正院』って、そこでは一体どんな、『洗脳』や『拷問』が行われているんだ⁉」
ちょい悪令嬢「……私としても辛いのですが、これも庶民の生活を守るためなのですよ」
メリーさん太「──何でも『庶民のため』と言えば、許されると思うなよ⁉」
ちょい悪令嬢「とかく、『独裁政権』とか『個人の思想の制限』とか言うと、忌避される人も多いかと思いますが、実は我々人間と言うものは、自由意志を奪われて、国家等の権力機関に命令されて生きていくほうが、むちゃくちゃ楽であり、むしろ『幸せ』ですらあるのですよ。いわゆるエーリヒ=フロム氏による『自由からの逃走』と言う社会学的概念ですけど、大戦中の日本やドイツが顕著な例で、絶対的な権力者から、『おまえらはただ単に戦争に行って死ね』と命令されることは、自分だけでは無く国民全体が同じ状況にあれば、別にそれ程悲しいことでも辛いことでも無く、全員が唯々諾々と従うものなのですよ」
メリーさん太「──何ソノ、『危険思想』は⁉ つまりそのような『非人道的な政治』を実現するためには、個々人がバラバラに『イデオロギー』を持つことが邪魔なだけじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「では逆に聞きますが、『イデオロギー』なんて持っていて、一体何の得が有ると言うのですか? 常に『理想と現実』とのギャップに悩み苦しみ、現在の自分を『不幸』だと決めつけて、けして『幸福になれない』だけじゃ無いですか!」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「それに対して、完全主権国家『シン・ニッポン』が目指す『独裁体制』の、何と素晴らしいことか! 『独裁』と言っても、別に庶民を奴隷にして、無理難題を押しつけるわけではございません。何度も申しますが、現行の日本憲法を堅持しますので、『国民主権』を何よりも尊重し、すべては庶民のための施策の実行し、『平和憲法』でもあるからには、原則的に国民を戦地に送ることも、国土を戦地にすることも無く、一人たりとて国民の命を無駄にしないと誓えるのです! 国民の皆様はただ単に、我が『シン・ニッポン党』の『独裁』を選挙時において受け容れるだけで、現在同様に日本国憲法の下で、自由で豊かな暮らしを、今まで以上に享受できるようになるのですよ!」
メリーさん太「……何かいかにも『いいこと尽くめ』で、逆に不安になるんだけど、『うまい話には裏がある』の典型じゃ無いのか? あんたもしかして、令和の『ゲッベ○ス』じゃ無いだろうな?」
ちょい悪令嬢「大丈夫です、現在本作の作者は、昨今の米価と言う『聖域』すら含む、かつて無き物価高騰に止めどもない怒りを感じており、絶対に現政権を打倒して、『真に庶民のための国家体制』を樹立しようと心に誓っておりますので、今回の内容に嘘偽りは微塵もございません☆」
メリーさん太「まあ確かに、日本人の主食である米の安定供給すらも為し得なかった、能無し現政権に対しては、主権者が『三行半』を突きつけるのも、無理からぬ話だよな」
ちょい悪令嬢「さて、本作の作者ほどの『鬼謀家』では無いとしても、立○やその他の野党の党首は、どう出ますかねえ? ここで自○党との連立を図り、自らが総理大臣となって国を立て直す『英傑』は、果たして現れるのでしょうか? はたまた、またしても愚にもつかない左派の野党のみからなる『野合政権』をでっち上げて、今度こそ本当に日本を窮地に陥らせるのか、心から見物でありますわね★」