表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1954/2228

第1954話、わたくし、真に理想的な庶民のための『独裁国家』は、テロよりも『民主的選挙』で実現すべきだと思いますの☆【後編】

ちょい悪令嬢「その時になって人々は、ようやく気づくのです。『……共産主義って、窮屈なのでは?』と、『大企業や官僚をすべて排除したのは、やり過ぎじゃ無いか?』と、『一定の歯止めさえ設ければ、以前の資本主義社会のほうがましなのでは?』と。──そこで、本作者の目指す新政党、『シン・ニッポン』の出番てわけですよ☆」




メリーさん太「──まあた、そのパターンかよ⁉」




ちょい悪令嬢「何度も申しておりますように、『実力行使』では真の変革は為し得ません。よって今回ご披露した本作の作者による『政権交代案』においても、別に日本共○党が『暴力革命』で単独政権を樹立したわけでは無く、あくまでも他の政党との連立政権に過ぎず、選挙制度自体も『小選挙区制』のままなのです」


メリーさん太「え、そうなの?」


ちょい悪令嬢「小選挙区制ってのは、至極単純に申せば、『二人の候補者のうちどちらを選ぶか?』ですので、自○党に対して行ったように、今度は(旧自○党の残存勢力すら含んで)日本共○党に反感を持つ政党を大同団結させて、新たに『シン・ニッポン党』を結成して、再び選挙戦に臨めばいいのです!」


メリーさん太「……国民における、日本共○党に対する『反感』が高まっている、そのタイミングで改めて選挙をやる、だと?」


ちょい悪令嬢「そもそもの『支持母体』の規模からして、日本共○党とそれ以外の政党集団が、ガチで小選挙区制度で争えば、その結果は火を見るより明らかでしょうね☆」


メリーさん太「……そして、新生『シン・ニッポン党』が晴れて政権を掌握した場合、既に企業や官僚の勢力は弱体化されており、思う存分国家変革に邁進できるって寸法か?」




ちょい悪令嬢「まさしく、日本共○党様々ですよ! 真に理想的な国民主権国家『シン・ニッポン』を実現するために、最大の障害である大企業や霞ヶ関官僚の勢力を削いでいただいて、しかも国民の『反感』をすべて引き受けて消え去ってくれるのですからね。我が『シン・ニッポン』としては、文字通り『いいとこ取り』ですわ♫」




メリーさん太「──汚い! 最初から『粛正』する気満々で手を組みながら、『ヨゴレ仕事』ばかり押しつけて、利用価値が無くなれば情け容赦なく切り捨てるなんて⁉」




ちょい悪令嬢「それが、『政治』と言うものですよ★」




メリーさん太「つうか、これもまさしく『ヒトラー』の手口じゃん⁉ 盟友エルンスト=レームの『突撃隊』を、散々ナチス党の勢力拡大のための暴力装置として利用しながら、用が済めば突撃隊もろとも粛正してしまうなんて!」




ちょい悪令嬢「そこが現在の『ネオナチ』を含む、欧州の極右集団との違いなのですよ。安易なテロリズムのような『暴力』では、真の国家革命なぞ達成できません。民主的な選挙で勝利してこそ、当然選挙民である国民からの支持を得られるのであって、我が完全主権国家『シン・ニッポン』においても、けして短慮を起こさずに、民主的選挙を通しての国民の皆様の承認のもと、晴れて国政を担わせていただいて、真に庶民のための政策を実行して行きたいかと存じます☆」




メリーさん太「あ、結局すべては、『一般庶民の生活の向上』のためなんだ?」




ちょい悪令嬢「そりゃそうですよ、そうで無くては、わざわざ国家変革なんて必要ないではありませんか?」


メリーさん太「……今の政権や、日本共○党じゃ、駄目なのか?」




ちょい悪令嬢「本来自○党であれば、確かに最も安定した国家運営が可能ではあるのですが、最近の大企業偏重の在り方は、もはや一般庶民として忍耐の限界を超えており、一度政権を離れさせて、大企業集団やエリート官僚を弱体化させた後で、心から反省して、公○党主導の『庶民のための政策』に力を入れると言うのなら、復活の目もありますが、その『腐りきった』体質から、非常に難しいでしょう」




メリーさん太「かと言って、日本共○党はイデオロギーに凝り固まっているし、その他の二流政党では、企業や官僚を抑えることが無理だしで、やはり現在の自○党に匹敵する、新たなる政党を組織する必要が有るってことか?」




ちょい悪令嬢「何せ我が『シン・ニッポン党』は、軍備向上を踏まえた完全なる主権の回復を目論みつつも、日本国憲法を堅守し、何よりも庶民の生活向上を最重要視した、経済の安定的成長を目指しておりますので、イデオロギーを問わずあらゆる政党&勢力からの支持が受けやすく、全政党の良識ある議員を結集した『大同団結』すら有り得るでしょう」




メリーさん太「憲法を維持しつつの軍拡って、平和主義者も軍事産業も喜びそうだけど、そんなこと可能なのか?」


ちょい悪令嬢「むしろ平和憲法を守ったほうが、日本を守るためには──ひいては、ひとたび戦争が起こった際には、非常に有利になれるのですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「日本国憲法が不変である限り、日本国から戦争を起こすことが無いので、周辺諸国もちょっかいがかけにくいのですよ。何せ平和憲法を維持しつつも、『平和を維持するための防衛力強化』と言うお題目で、いくらでも軍備を増強できるし、しかも同時に『集団的自衛権』と言うお題目で、広く軍事同盟を結んでおけば、平和国家日本に手を出したほうが、国際的に非難を浴びるに留まらず、日本の将来の『強化版自衛隊』を始めとする、多数の同盟国の軍隊によって、袋叩きに遭いかねませんからね」




メリーさん太「──何ソレ、むしろ戦う気満々じゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「そうですよ? それこそが『集団的自衛権』であり、そのための『軍備増強』であって、別に日本が攻撃されなくても、台湾やフィリピンのような、将来の『仮想同盟国』が攻撃されれば、当然日本も自動的に軍事行動に移ることになります★」


メリーさん太「……え、それで平和憲法を維持しているって言えるのか?」


ちょい悪令嬢「文句が有るんだったら、自分のほうから侵略行為をしなければいいのですよ。平和憲法を戴く日本国と『集団的自衛権』を結ぶと言うことは、すべての加盟国が『専守防衛』を維持するってことですからね。基本的に『自分からはけして戦闘行為をしないけど、我が領土を侵すつもりなら、同盟国総出でフルボッコにしてやるから、覚悟しろよ?』ってことなんですよ」




メリーさん太「すげえ、確かに『戦争抑止力』万全だな⁉ ──でも、万一加盟国間で紛争があった場合は、どうするんだ?」


ちょい悪令嬢「まあ、その場合も、先に手を出したほうが悪いってことになりますが、基本的にそんなことは有り得ないでしょう」


メリーさん太「どうして?」


ちょい悪令嬢「この実質上の『軍事同盟』に加盟できるのは、何よりも『親日国』に限定されており、結果的に『良識的な』国家しか存在し得ないからです」


メリーさん太「へ? 『親日国』だけって、どうして?」




ちょい悪令嬢「加盟の条件が『日本国憲法』の理念を受け容れること──すなわち、『象徴天皇制』を受け容れることですので、日本や皇室に反感を持っている『特亜』に代表される『問題児』国家は、最初から弾かれてしまうのですよ」




メリーさん太「……なるほど、天皇陛下に好意的な国って、『親日国家』であることはもちろん、穏当で良識的な国ばかりだしな」




ちょい悪令嬢「──つまりは、我が『シン・ニッポン』自体も、何かと争いのもとになる『イデオロギー』なぞに左右されない、何よりも庶民の生活の安定向上を優先して、国内はもちろん国際平和をも尊ぶ、真に理想的な国家を目指しているのでございます♡」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ