第1948話、わたくし、『無○転生』の本当に駄目なところをお教えしますの☆【前編】
ちょい悪令嬢「──さあて、本日(厳密にはこの作品が公開時には昨日)、やっと本作の作者の父親が、二ヶ月にわたる(背骨の圧縮骨折による)入院から帰宅し、これより本格的な『介護生活』が始まると言うことで、今回は『巻き』で参りますわよ!」
メリーさん太「……腰骨のすぐ上の背骨がやられてしまって、歩行すら困難となり、ついに『車椅子生活』を余儀なくされて、実家にも病院同様に『電動ベッド』を導入したくらいだからな、本作の作者の『負担』のほども、これまでとは比較にならないだろうよ(※その後に判明したのですが、何と父親は『要介護5』と言う、今すぐにでも介護施設に入所すべき段階に達しておりました!)」
ちょい悪令嬢「まあその辺のところは、主に介護を担当される訪問ヘルパーさんや、主に医療&健康面を担当される訪問看護師さんたちが、手厚く援助してくださる予定になっておりますけどね」
メリーさん太「それにしたって、下手するとこれからは、Web小説を書いている暇も無くなるんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「実際にやってみないとわかりませんが、少なくとも父親が退院してからしばらくの間は、そちらにつきっきりで、小説作成どころじゃ無いかも知れませんね」
メリーさん太「──どうするんだよ、おい⁉」
ちょい悪令嬢「大丈夫です、これまでだって幾多の困難を乗り越えて、この連載を続けてきたのですから、今回だって必ずや、『不死鳥』のように甦って見せます!」
メリーさん太「──おお、作者のほうはへこたれず、やる気十分のようだな⁉」
ちょい悪令嬢「……とはいえ、やはりここしばらくは、一時的に連載が途絶えたり、字数が極端に少なくなったりすることもあるかと存じますので、平にご容赦のほどを」
メリーさん太「それくらいはまあ、仕方ないかもな……」
ちょい悪令嬢「──さあ、いつまでも作者の個人的事情を語っていても仕方ないので、さっさと本編を進めて参りましょう! 今回はもちろん、前回と前々回の【突発短編】についての解説を行いますよ!」
メリーさん太「……いやあ、あれは解説が是非とも必要だろう? もはや【新作案の試作版】と言うよりも、あれ自体で【新作短編】と言っても構わない出来だったしな。──何でいきなり、あんなのを前後編で創る気になったんだよ?」
ちょい悪令嬢「何言っているんですか、メリーさん御自身が、お薦めしたのでは無いですか?」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「当【座談会】が、【私的覇権作】とか【最優秀負けヒロイン】とか言って、いつまでの前期夏アニメにこだわり続けていたものだから、今期秋アニメの幾つかを参照して作成したのが、前回までの【突発短編】なのですよ?」
メリーさん太「……『秋アニメの幾つかを参照した』、だと?」
ちょい悪令嬢「ええ、具体的には、『精霊幻○記』第2期と、『妻、小○生になる。』ですね」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「そもそも今回の【突発短編】を思いついたのも、『精霊幻○記』を見ていて、異世界に『転生』した主人公の許に、かつての想い人の少女が、現代日本の女子高生の姿のままで『転移』してきたのを見て、異世界人として別の人生を歩んでいる──すなわち、彼女とは『無関係の人間』になってしまった主人公の、複雑な心のうちに触れたからですしね」
メリーさん太「……あれ、そういうのって、既に『無○転生 〜異世界行ったら本気だす〜』あたりでやっていなかったっけ?」
ちょい悪令嬢「あれは、主人公と女子学生との間に、恋愛関係等の深い繋がりは皆無でしたので、全然話は違うかと」
メリーさん太「あ、そうか」
ちょい悪令嬢「それにあれって、『作者』が全然駄目じゃん? 異世界で生まれ直した主人公を(十数年)成長させて再会させた時点で、転移者のほうが相も変わらず『オバサン』では無く若い娘でい続けさせるために、『転移者は歳をとらない』なんて、意味不明の無理筋な『俺ルール』なんてでっち上げやがって、こんなの絶対後から矛盾点が幾つも出るやつだろうが?」
メリーさん太「え、あの作品て、『転移者』が歳をまったくとらないわけ⁉」
ちょい悪令嬢「元の世界に戻るためには、むちゃくちゃ魔術の研究に時間がかかってしまい、歳をとってお婆ちゃんになって戻る意味が無くなるどころか、下手したら寿命のほうが尽きてしまいかねず、どうせなら女子高校生の姿のままで元の時代に戻してあげたいと言うのが、『建前』なんですけど、どうせ本当のところは、主人公の周りに侍らすなら、若い娘のほうがいいに決まっているじゃん!──とか言った、下劣な『ハーレム嗜好』に他ならないんですよ(怒)」
メリーさん太「──何か今日はガチで、『無○転生』のことをディスり倒しているな⁉ むしろあの作品は好きだったんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「いくら好きな作品であろうが、許せなことも有るんですよッ!」
メリーさん太「……『許せない』、って」
ちょい悪令嬢「この原作者の方は、『時間』と言うものの、『真理』や『原則』や『大前提』を、何もわかっちゃいないのですッ!」
メリーさん太「な、何だよ、時間の『真理』とか『大前提』って」
ちょい悪令嬢「前々から申しているでしょう、本来『時間』なんてものは、真の意味では存在しておらず、人間が生活上必要な『概念』として、勝手にそんなものが『存在している』のだと、決めつけているだけって」
メリーさん太「ああ、うん」
ちょい悪令嬢「だったら、『時間』と言う『偽りの概念』を唯一『実感』するための、『判断基準』は何かと言うと、人間自身にとっての(主に肉体的な)『成長』や『老化』しか無いのです」
メリーさん太「そ、そうか、『時間』自体も『時計』すらも、人間が勝手に創った『偽りの物差し』に過ぎないとなると、『時間の経過』を具体的に表せるのは、人間自身の身体的変化しか無いよな!」
ちょい悪令嬢「それなのに『無○転生』の作者さんは、『転移者』だからって勝手な『俺ルール』をでっち上げて、一人の登場人物の(肉体的)成長を止めてしまったのです。──これって、『重大な矛盾』を孕んでいると思いませんか?」
メリーさん太「──ああっ、そうか、そう言うことか⁉ 『本来偽りの概念に過ぎない時間と言うものは、人間の成長によってのみ具象化できる』はずなのに、ある登場人物の成長が止まっているのに、ちゃんと周囲の時間が進んでいて、他の登場人物の肉体的変化が行われているなんてことが、有り得るわけが無いんだ⁉」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ、こう言うのってこれまでSF小説とかでは、成長を止めるキャラクターのみ『コールドスリープ』させたりして、世界から切り離していたので、ちゃんと辻褄が合っていたのですが、今回普通に生活していて研究に打ち込んで、しっかりと精神的には成長しながら、肉体的には成長を止めているなんて、『御都合主義』極まりない『俺ルール』なんかをでっち上げているのです!」
メリーさん太「言われてみれば、おかしいよな⁉ 人間なんて常に自分を構成する無数の細胞が、成長し、老化し、死滅し、また生まれる──てえのをを繰り返しているんだ。それこそが人間としての『成長』であり『老化』でもあると言うのに、『人間の成長を止める=細胞の成長を止める』なんてことをやってしまったら、当然新陳代謝すらできなくなって、『生きる』こと自体できっこないんだよな⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも最大の目標として、『元の世界に再転移するための魔術を研究開発する』なんですけど、そのためには少なくとも『脳みそが成長しなくてはならない』のだから、完全に矛盾しているのですよ」
メリーさん太「いつまでも『萌えキャラ』でいさせたいから、女子高生としての肉体そのものは成長させないけど、脳みそだけは必要だから成長させるなんて、『御都合主義』がまかり通るわけが無いよなッ⁉」
ちょい悪令嬢「──そこで、この作者さんに、異世界と現実世界との時間における『更なる真の大原則』について、しっかりとご理解いただくために、今回の【突発短編】を作成した次第なのですよ☆」
(※次回に続きます)