表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1938/2228

第1938話、わたくし、今期夏アニメ、ラストスパートですの☆【その6】

【突発短編】前期夏アニメ、『ハ○レ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』




 ──最終話、その後。




「──おい、ト(オー)カ、どうしてセ○ス=アシュレインが、ついに勇気を振り絞っておまえに告白してきたのに、『……俺はあくまでも「ハーレム志望」だが、それでもいいか?』なんて言ったんだ⁉」


「──ト(オー)カお兄ちゃん、サイテー! セ○スお姉ちゃん、一応了承していたけど、後で声を押し殺して泣いていたんだよ⁉」


「……確かに『ハーレム』は、日本からの転移者にとっては、『異世界で最も叶えたい願いナンバー1』だろうが、自分に告白してきたメインヒロインに面と向かって、宣言することでも無いだろうが?」


「誇り高きハイエルフが、これほどプライドを傷つけられたんじゃ、下手したら自殺か無理心中モノだよ? ト(オー)カお兄ちゃん、ちゃんと責任とれるの⁉」







「……すまない、すべては俺が不甲斐ないせいだ、セ○スの分まで、存分に罵ってくれえッ!!!」







「──あの『俺様野郎』のト(オー)カが、我らのような『利用価値の有る間だけ側に置いている使い捨てキャラ』に対して、泣きながら謝ってきただと⁉」


「謝るくらいなら、最初からセ○スお姉ちゃんを悲しませたりしないでよ⁉」


「──いや待て、リズベ○ト、ト(オー)カの様子が、あまりにもおかしい。何か事情が有るかも知れない。まずは話を聞いてみようじゃ無いか?」


「……非モテの現代日本の陰キャ男子高校生が、奇跡的に異世界に転移して、これ幸いと長年の夢だった『ハーレム』を築こうとしていると言う、下卑た本能丸出しの行動に、一体何の事情が有ると言うのよ?」




「……そうだな、わかりやすい例えで言うと、馬鹿でかく食欲旺盛だが、一応御主人様の言うことには絶対服従の大型犬が、自分の大好物ばかりのゴチソウの山を目の前にして、ずっと長い間『お預け』の状態を食らっているとして、御主人様から『食べてよしッ!』と言われたら、どうなると思う?」




「そ、そりゃあ、大型犬は血眼になって、ゴチソウの山を文字通り骨までしゃぶり尽くすようにして、すべて喰らい尽くすんじゃ無いのか?」


「──いやそもそも、その話のどこが、『わかりやすい例え』なのよ⁉」







「アニメ版全12話放映中、ずっとお預けを食らっていた大型犬が、セ○スで、彼女の前に並べ立てられたゴチソウの山が、俺なんだよ」







「………」


「………」


「………」


「………」


「………」


「………」




「──まさしく、『言い得て妙』だなッ⁉」


「この上も無く、アニメ版における、ト(オー)カお兄ちゃんとセ○スお姉ちゃんの関係を、端的に言い表しているよねッ⁉」




「……そんな状況にあるのに、俺がセ○スの勢いに飲まれて、うっかり『一対一の男女交際』を受諾してしまったら、どうなると思う?」




「まさに『飢えた狼』状態のセ○スは、おまえのことを三日三晩放さずに、しゃぶり尽くすだろうよ」


「……いや、その三日三晩だけで済めばいいよ? でもこれからは、自他共に認める『彼女』になったんだから、毎晩ト(オー)カお兄ちゃんをベッドに引きずり込んで蹂躙し続けるはずだし、肉体的には脆弱な現代日本の平均的な男子高校生に過ぎないお兄ちゃんなんて、って一月だと思うわ」


「そうだろうそうだろう、だからこそ、一日でも生き延びるための、『ハーレム宣言』なんだ!」


「──ああ、そうか、そう言うことか⁉」


「──『ハーレムではたくさんの女性を相手にしなくちゃならないから、当然のごとく体力的に無理が有るだろう?』と言いたくなるけど、むしろこの場合『逆』であって、ある意味『セーフガード』の意味合いのほうが大きいんだ!」







「そうだ! 今すぐ誰でもいいからメンバーを募り、形だけでもハーレムをでっち上げれば、いくら俺から交際を認められて『性○(リビドー)大解放』状態となったセ○スといえども、他のハーレムメンバーに遠慮して、毎晩俺を独占することは躊躇うに違いなかろう!」







「──凄い! 何と言う策士なのだ! それこそ、我が『蠅(オー)ノ戦団』の首領にふさわしい!」


「……ていうか、ついに勇気を振り絞って迫ってきた、セ○スお姉ちゃんを目の当たりにして、自分の生命の危機に気がついたお兄ちゃんの脳がフル回転して導き出した、文字通り『乾坤一擲』そのものの苦肉の策じゃ無いの?」


「そう言うことなら、全力で協力しよう! 形ばかりの構成員メンバーとして、我もおまえのハーレムに入ってやろうじゃ無いか⁉」


「いろいろと問題が有りそうだけど、私も名前だけなら貸してあげてもいいけど?」


「ありがとう、ありがとう、たとえ形だけとはいえ、おまえたちがメンバーに入ってくれれば、セ○スの『ローテーション』が、最低でも『三日に一夜だけ』に減らせるから、むちゃくちゃ助かるよ!」







「………へえええ、ト(オー)カ様のハーレムメンバーって、イ○とリズベ○トだったんだあ?」







「「「──せ、セ○ス! いつの間に⁉」」」







「まさかト(オー)カ様が、『ケモナー』で、しかも『ロリコン』だったとは、知らなかったわ」


「ち、違う、セ○ス! これには深い訳がッ!」


「馬鹿! ト(オー)カ! その『深い訳』を、彼女にしゃべってはダメだろうが⁉」


「ここは生き延びるためにも、『ケモナー』と『ロリコン』の汚名を、甘んじて受けるべきよ!」


「そ、そんなあ⁉」







「……わかりました、ト(オー)カ様を『真人間』に戻すためにも、ここは私が文字通り『一肌脱いで』、同じの年頃の女の子の魅力と言うものを、骨の髄までわからせて差し上げましょう♡」







「「「えっ」」」







「さあ、私の…………いえ、私()()の寝室へと、参りましょう♡♡♡」


「ひいいいいいっ、イ○、リズベ○ト、助けてくれえええええ‼」


「……悪い、もうそんなふうになったセ○スを止めることなんて、誰にもできない」


「……それに私たちの、『ハーレム的順番』は、明日以降だし」




「そんな、順番なんて律儀に守らないでいいから、今すぐ助けて! ──ダメだ、もはや本能のみで行動しているセ○スには、『状態異常スキル』すら効きやしない! 食べられるう! 今や『飢えた野良犬』そのものと化した、メインヒロインのどスケベハイエロフに、身も心も美味しくいただかれしまううううううう!!!」




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、前期夏アニメの本作の作者による『私的覇権作最終候補』の一つである、『ハ○レ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』の最終話を、ついに見ましたよ〜☆」




メリーさん太「……何が『と言うわけ』だ? 相変わらず【突発短編】にかこつけて、うちの作者の【妄想劇場】を延々と垂れ流しているだけじゃねえか?」




ちょい悪令嬢「そんなこと無いです! 今回の【突発短編】こそ、『ハ○レ枠』アニメ版全12話の、『真髄』をついていると、自負するところであります!」


メリーさん太「な、何だよ、『ハ○レ枠の真髄』って?」




ちょい悪令嬢「──『ハ○レ枠』の少なくともアニメ版は、美少女ハイエロフのセ○ス=アーシュレイン嬢の、『エロさ』のみでっていると言うことですわ♫」




メリーさん太「──こらああああああああ! 言うに事欠いていきなり、何たる『風評被害』をぶちかましているんだ⁉」




ちょい悪令嬢「……はあ? 何ですか、『風評被害』って?」




メリーさん太「1クールのアニメ作品に対して、『メインヒロインの魅力のみで成り立っている』と言うのは、ギリギリ許されるかも知れないけど、よりによって『エロさ』は無いだろう⁉」




ちょい悪令嬢「だって、事実ですから☆」




メリーさん太「なっ⁉」







(※次回に続きます)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ