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1937/2227

第1937話、わたくし、今期夏アニメ、ラストスパートですの☆【その5】

ちょい悪令嬢「──それで、まさにその前期夏アニメ私的覇権作の『三大本命』作品の、残る二つについてですが、『AT○I ーMy Dear Momentsー』のほうは、まだ最終回が放映されていませんけど、もう一つの『杖と剣のウ○ストリア』のほうは、何だか雲行きが怪しくなってきたのです」




メリーさん太「と、言うと?」




ちょい悪令嬢「これって、第11話がむちゃくちゃ良かったのですよ! バトル作画はピカイチだし、主人公のウ○ル君が覚醒して、文字通り『タイトル回収』するし、それとともに特殊EDが始まるしで、てっきりこの回が最終話だと思って、『今季覇権決定!』と盛り上がっていたのですが、その直後に何と『次回予告』が流れ始めてしまったりして……」




メリーさん太「あ、最終話じゃ無かったんだ? 特殊EDを流しておいて、それは珍しいな?」


ちょい悪令嬢「──いや何やっているんだよ⁉ そこで終わっておけよ⁉」


メリーさん太「ええっ、制作スタッフでも無いただのド素人が、何を言い出しているの⁉」




ちょい悪令嬢「前に言ったでしょ⁉ その作品アニメの真の評価は、『最終話を(原作の)どこで切るか』で決まるって! それだけ『杖と剣のウ○ストリア』の第11話は、最終話として理想的で完璧だったのです! あまりにも強大なる敵を前にして、学園のエリート中のエリートの生徒たちが、皆絶望の淵に陥ったまさにその時、『落ちこぼれ』だったはずのウ○ル君だけが、一人果敢に闘い続けて、その姿を目の当たりにして奮起した他の少年少女たちも、限界を超えて戦い始めて、最後の最後には主人公が『タイトル回収』する形で、真の力に覚醒することで、ついに難敵を倒して、みんながこれまでのいざこざを忘れて手を取り合って、そこで特殊EDが流れ始める──なんて、もうサイコーではないですか⁉」




メリーさん太「た、確かに」




ちょい悪令嬢「よって本来なら、その後に何をやっても『蛇足』になりかねず、絶対に『やるよりもやらないほうがまし』になってしまうことでしょう!」


メリーさん太「い、いや、それ程素晴らしいクライマックスシーンを見せてくれたんだから、余程最終話でトチらなければ、前期夏アニメの『私的覇権作』決定じゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「──ですから聞くところによると、何だか雲行きが怪しくなったんですよッ!」




メリーさん太「『雲行きが怪しい』って、『杖と剣のウ○ストリア』の最終話がか?」


ちょい悪令嬢「何と倒したと思っていた敵のモンスターがしつこく生きていて、主人公がたちが再びピンチに陥るそうです」


メリーさん太「──主人公が覚醒して、『タイトル回収』した意味無いじゃん⁉ 視聴者の皆さんの感動を返せよ⁉」


ちょい悪令嬢「しかも更に『サイテー』なのは、当然主人公たちにはもはや余力が残っておらず、今度こそおしまいかと思っていたら、突然『この世で最強の魔術師メイジ』が現れて、すべてを片付けてくれたのです!」


メリーさん太「──それ、一番やってはならないことだろ⁉ 何ソノ、遙か大古の『ギリシャ演劇』のワンパターンな『御都合主義』の極致、いわゆる『機械仕掛け(デウス・エクス)の神様(・マキナ)』そのものの展開は! そこまでの『ダメ脚本』は、滅多に無いぞ⁉」




ちょい悪令嬢「そして御多分に漏れず、『原作はまだまだ続いている』のだから、当然のごとく『俺たちの戦いはこれからだ!』の、『尻切れトンボ』の幕切れだったそうです」




メリーさん太「もう『最終話』は無かったことにしろ! 第11話で終わっておけ!」




ちょい悪令嬢「まあ、実際に番組を見たわけでは無いので、この目で最終話を見るまでは、最終的評価は保留ですけどね。それでも第11話が良かった分、かなり心配なのは確かです」


メリーさん太「……本命のうち、残る『AT○I』は、大丈夫かなあ? あっちもなんか凄い展開に突入したそうだけど」




ちょい悪令嬢「ああ、そっちは大丈夫です。何せうちの作者は、『最後の最後でのちゃぶ台返し』は大好きですからね♫」




メリーさん太「──そういや、そうだったな⁉」




ちょい悪令嬢「まあでも、その結果作品そのものをブチ壊したんじゃ、意味が有りませんけどね。すでに原作を読み込んでいる『裏本命』の【推○の子】共々、『杖と剣のウ○ストリア』と『AT○I』が、どんな幕切れを見せてくれるのか、早くこの目で確かめたいところですわ♡」













ちょい悪令嬢「──とか何とか言っているうちに、『私的覇権作最終候補』の一つである、『逃○上手の若君』の最終話と、『三大本命作』の一つである、『AT○I』のオーラス直前話を、視聴しましたよ!」




メリーさん太「……さすがは『最終回ラッシュ』シーズン、ちょっと目を離した隙に、次々に注目作品が最終話を迎えるよな」




ちょい悪令嬢「前回から申しておりますように、本命はあくまでも、『AT○I』を始めとして、『杖と剣のウ○ストリア』に『真○中ぱんチ』の三作であり、裏本命としては【推○の子】と【物○】シリーズであって、『逃○上手の若君』や『天穂のサ○ナヒメ』は、あくまでも『平均以上の面白さ』レベルの作品でしかありませんが、既に終了した『真○中ぱんチ』がそうであったように、本作の作者が望む『革新的な見所』は無かったものの、特に不満を感じさせること無く楽しまさせてもらったと言う点では、十分『及第点』であり、他の本命作や裏本命作が最終話でコケた場合は、これらの作品の中から『私的覇権作』が選出される可能性も大いに有り得るのです!」




メリーさん太「……なるほど、結局すべては『最終話次第』ってことか? ──それでどうだったんだ、本命では無いにせよ、『最終候補作』の一角である、『逃○上手の若君』の最終話は?」


ちょい悪令嬢「良かったですね、大満足です!」


メリーさん太「──即答かよ⁉」




ちょい悪令嬢「欲を言えば、いろいろと指摘点は有りますけどね。例えばあんなに美少女が何人も登場しているのに、『サービスシーン』が皆無とかね。──まあ、『そう言った作品じゃ無い』のは、重々承知しておりますけど」




メリーさん太「『そう言った作品じゃ無い』のなら、どう言った作品だと言うんだよ?」


ちょい悪令嬢「強いて言うならば、『オッサンたちが魅力的な作品』ですかねえ?」


メリーさん太「180度方向転換してしまったッ⁉」




ちょい悪令嬢「特に素晴らしいのが、主人公の味方側の武将が必ずしも、人格者や英雄気質の方ばかりでは無く、敵であれば女子供でも容赦なく皆殺しにすると言う、『サイコさん』がちゃんといるところが、非常に『好印象』ですね」




メリーさん太「──何で⁉」




ちょい悪令嬢「『足利尊氏』と言う、誰もが認めるあの時代の『覇者』と、血みどろの権力闘争をしているのですよ? ただでさえ勝ち目が無いのに、綺麗事なんて言っていられますか? 『なろう系』で例えれば、勝利のためなら何の罪も無い『エルフの村』に火をつけて焼き尽くすくらいの覚悟が無くて、どうするのです!」




メリーさん太「──言われてみれば、確かにッ!」




ちょい悪令嬢「そう言った意味も含めまして、最終話まで存分に楽しませていただきましたわ♫」


メリーさん太「……つまり『逃○上手の若君』は、めでたく『私的覇権作最終候補』に残ったわけか?」


ちょい悪令嬢「後は、本命作の最終話次第ですわね」


メリーさん太「その本命作の一つである、『AT○I』のオーラス直前のエピソードは、どうだったんだ?」


ちょい悪令嬢「『幼な馴染み』ちゃんの巨乳水着姿が、素晴らしかったです!」


メリーさん太「──その件については後日改めて、『負けヒロイングランプリ』の最終選考の際に詳しく聞くから、まずは作品全体の感想を述べてくれ!」







ちょい悪令嬢「一言で言うと、『ラピ○タ』でした☆」







メリーさん太「………………はい?」







ちょい悪令嬢「ついに『約束の地エ○ン』へと到達するのですが、そこに行くまでのストーリー展開も、作画や演出も、『空中都市』と『海上都市』との違いがあるものの、まんま『天空の城ラピ○タ』を彷彿とさせるものでした!」




メリーさん太「──いきなり話が壮大になったな⁉…………………ホントに、大丈夫? 脚本の花○十輝先生、暴走していない?」




ちょい悪令嬢「いやあ、『天穂のサ○ナヒメ』が、『太陽の王子 ホ○スの大冒険』や『わん○く王子の大蛇退治』そのまんまだと思ったら、まさか『AT○I』まで、『天空の城ラピ○タ』だったなんて、うちの作者のような『宮○アニメ』ファンにとっては、前期夏アニメは『大豊作』ですわよ♡」

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