第1935話、わたくし、『夫婦別姓』派こそ、戦前の『家父長制』を崇拝する、『男女差別主義者』だと断言しますの★
ちょい悪令嬢「──『ロシ○レ』や『ふた○れ』のような、中高生向けのアニメやラノベや漫画のみならず、成年向けの創作物でも、今までは『名字が違うと普通夫婦とは思われない』だったのが、『夫婦別姓』によって通用しなくなって、いろいろとトラブルが起こるかも知れませんね☆」
メリーさん太「てっきり独身かと思ってホテルに連れ込んだら、自分の上司の奥さんだったりしてねw」
ちょい悪令嬢「……あれ? むしろ『夫婦別姓』によって、いろいろと新たなネタが生まれそうで、創作界にとっては『プラス』だったりして?」
メリーさん太「──ちょっと待てよ、『ロシ○レ』の主人公君と妹ちゃんは、確かに『名字』が違うので、実の『兄妹』とは気がつかないまでも、『恋愛感情』が無いのにあんなにベタベタしているのなら、少なくとも『親戚関係』であるかも知れないことくらいは、気がつきそうなものじゃ無いの?」
ちょい悪令嬢「あ」
メリーさん太「それに気がついた誰かが本人たちに質問した場合、『嘘はつけない』んだから、完全に否定できないどころか、正直に『……親戚と言うよりも、ズバリ実の兄妹です』と、白状しなくてはならなくなるのでは?」
ちょい悪令嬢「──言われてみれば、まったくその通りじゃん⁉……………え、何で他の登場人物たちは、そんな簡単なことに気がつかなかったわけ?」
メリーさん太「そりゃあ、そもそも原作者さんと担当編集さん自身が、気がついていないんだろ?」
ちょい悪令嬢「──身も蓋もない⁉」
メリーさん太「いや普通だったら、少なくとも『親戚じゃ無いのか?』って、疑問を覚えるはずだよ」
ちょい悪令嬢「そ、そこはほら、既に『幼馴染み設定』をしているわけで、最初から『実の兄妹とか親戚とか』思わせるのを排除しているとか?」
メリーさん太「……いや、あの『距離感』は、とても『幼馴染み』レベルじゃ無いだろ?」
ちょい悪令嬢「──うぐぅっ⁉」
メリーさん太「つうか、たとえ幼馴染みでも、高校生にもなって、あんなにベタベタすることなんて、『付き合って』いない限りは、有り得ないのでは?」
ちょい悪令嬢「──ぐはあっ⁉」
メリーさん太「なるほど、うちの作者が、前期夏アニメの『私的覇権作』の最終候補から、早い段階から外すわけだ。肝心のキャラ設定がグダグダじゃんか?」
ちょい悪令嬢「──どうしていつの間に、『ロシ○レ』に対する『ダメ出し大会』になっているの⁉ 今回論ずるべきは、『創作物への夫婦別姓の導入』問題でしょうが⁉」
メリーさん太「……ていうかさあ、うちの作者は、それでいいわけ?」
ちょい悪令嬢「『それでいいわけ』とは、何のことでしょうか?」
メリーさん太「いや、この【座談会】でも、散々『夫婦別姓』の導入を反対していたくせに、今回は『導入を前提として』話を進めているからさあ」
ちょい悪令嬢「別に何が何でも反対しているのでは無く、ある意味『頭の体操』的に、『矛盾点』を指摘して楽しんでいるわけですけどね♫」
メリーさん太「──性格、悪ッ!」
ちょい悪令嬢「それに、石○茂自○党総裁が新総理になったら、『夫婦別姓』の導入が現実味を帯びますから、今更グチグチ文句を言うのでは無く、創作者としては、『導入後の作品づくり』について模索する方が、余程建設的なのでは?」
メリーさん太「……それは確かに、そうだけどよお」
ちょい悪令嬢「大丈夫ですって、今回もちゃんと、『夫婦別姓』の矛盾点をつく、新たなる『論法』を考案済みですから」
メリーさん太「え、何で? もうすでに『夫婦別姓』については、受け容れる方向じゃ無かったの?」
ちょい悪令嬢「何言っているんですか、前回の内容をよく読み直してみてください。結論としては、『「別姓」を選ぶのはあなたの自由ですが、いつまで経っても「行かず後家」とか、「シングルマザー」とか、下手すると「愛人」とかに誤解されて、社会的体面を損なって、大損するだけですよ?』だったじゃ無いですか?」
メリーさん太「──そういや、そうだったっけ!」
ちょい悪令嬢「更に今回のは、これまでに無くえげつないですからね! 何と実は『夫婦別姓派』のほうこそ、真の意味で『男女差別主義者』であることを、暴露したりして★」
メリーさん太「え、何で? 『夫の姓だけでは無く、妻の姓も選べるようにする』ことである、『夫婦別姓』のほうが、どう考えても『男女平等』なのでは?」
ちょい悪令嬢「そこが根本的に勘違いしているところで、『選択的夫婦別姓』において、選択できるのは、『男の姓か女の姓』では無く、妻になる者にとっては、『夫の姓か父親の姓』になるのです!」
メリーさん太「『父親の姓』って………………いやいや、女性本来の姓と言えば、当然父親の姓に決まっているだろ? 何で今更そんな当たり前のことを言い出すんだ?」
ちょい悪令嬢「これまでの当【座談会】においては、『どっちにしろ男の姓なのであり、男女差別なんかにならないんだから、夫の姓を選んでもいいだろう?』と言う論調でしたが、今回はガチでエグいですよ? 女が自分の姓──すなわち、『父親の姓』を選ぶことによって、戦前の国粋主義者も真っ青な、『男女差別主義者』であることが証明されるのですから」
メリーさん太「──だから何で、そうなるんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「『夫婦』と言うのは、原則的に『男女平等』なのですよ。少なくとも女性自身の努力によって、『男女平等』にできる可能性が有るので、『私は今、夫から男女差別を受けてる!』とか言っているクズは、『努力不足』として切り捨てればいいだけの話です」
メリーさん太「お、おう」
ちょい悪令嬢「それに対して、『父親と娘』って、完全に『平等な関係』なんて、築けませんよねえ?」
メリーさん太「──ああ、そうか、そう言うことか⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、一方的な『虐待』なんて絶対に許されないし、娘の意見を何でも否定したりしたら、『親ハラ』として訴えられかねない世の中になっていますが、それはあくまでも、『自分の娘だからって、何でも言うことを聞かせようとするのでは無く、個人としての尊厳を尊重すべき』と言ったレベルの話でしか無く、間違っても『父親と娘は完全に平等であるべき』なんていう頭のイカれたことは、余程自分の父親を憎んでいる『頭のネジの外れたフェミニスト』でも無い限り、口にすることすら有り得ないでしょう。──つまり、『父親と娘』の関係にある限り、常識の範疇内の『男女差別』が許されるのです!」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「よって、もしもこのまま『夫婦別姓』が制度化した後で、『完璧な男女平等の象徴』である『夫の姓』を選ばずに、『家父長制を始めとする男女差別の象徴』である『父親の姓』を選ぼうとする、『別姓派』の女どもは、この令和の世に『家父長制』を始めとする、『父親と言う男による、娘と言う女に対する、封建時代的差別構造』を、脈々と受け継ごうとしている、前代未聞の『男女差別主義者』ってことになるのですよ!」
メリーさん太「……うん、確かにそうだな。せっかく『結婚』することによって、忌まわしき父親の呪縛の具現たる、これまでの『姓』を変えることで、家父長的支配を脱して、真に愛し合い平等な関係を築くことができる、『夫の姓』を選んで『生まれ変われる』最大のチャンスだと言うのに、それを否定して、『父親の姓にしがみつく』なんて、一体どんなド変態的『ファザーコンプレックス』の、『男尊女卑至上主義者』かって話だよな?」
ちょい悪令嬢「そう言うわけで、世の常識有る女性の皆さん、たとえ『選択的夫婦別姓制度』が正式に施行されようが、意識高い系を気取った勘違い女や、各種勢力の『工作員』のたわ言なんかに騙されて、うっかり『別姓』を選んで、『愛人扱い』されたり、『ファザコンの差別主義者』扱いされたりすることの無いよう、せいぜいお気をつけくださいませね☆」