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第1922話、わたくし、ゴミの回収料金の『二重取り』は絶対許しませんの(怒)【後編】

メリーさん太「……その結果2009年において、23区全体が足並みを揃えて、有料ゴミ袋を撤廃することになったんだな? それにしても、都内の他の市町村を始めとして、現在全国的に行われている、『有料ゴミ袋による収集』を、全面的に排するなんてことが、よくも可能だったよな?」




ちょい悪令嬢「いろいろな理由が考えられますが、一言で申しますと、『東京が首都だから』に尽きますね」


メリーさん太「──それは、何の答えにもなっていないだろう⁉」




ちょい悪令嬢「だって、事実そうですもの。①首都だから財政に余裕が有るので、ゴミの収集に必ずしも有料のゴミ袋を使う必要は無かった。②予想以上に都民における有料ゴミ袋に対する不満が大きく、有料ゴミ袋を使わずにゴミを出す者も多く、それに対していちいち注意したり罰則を設けたりしていたのでは、人口が膨大な首都においては、かえってコストがかかるので、もういっそゴミ袋自体を廃止しようと言う結論に至った──とまあ、こんな感じじゃ無いですかねえ?」




メリーさん太「……なるほど、確かに東京なら有り得そうな話だな?」


ちょい悪令嬢「あと③番目として、『こんなことし続けたって、地球環境保護には、あまり貢献しないだろう』って、わかりきっているからだったしてw」


メリーさん太「──それを言っちゃ、おしまいだろう⁉」




ちょい悪令嬢「……しかし、東京だけでも『正気に戻った』わけで、非常にいい傾向なのに、それもまた元の木阿弥に戻そうなんて、ホント『百○子』って、太陽光パネルの設置義務といい、私立高校の原則授業料無償化といい、ろくなことをしないよな?」




メリーさん太「で、でも、それって結局は、東京都と言う『超富裕団体』だから許された特例措置に過ぎず、本来は他の道府県や市町村みたいに、有料ゴミ袋による収集をやって当然なんだから、近い将来復活させても別に構わないのでは?」







ちょい悪令嬢「……ったく、おまえのような考え無しの国民ばかりだから、政治家や官僚や企業どもに、好き放題にされるんだよ?」







メリーさん太「──むちゃくちゃストレートにディスられた⁉ なんかあたし、間違ったことを言ったか⁉」




ちょい悪令嬢「馬鹿でもわかる質問をするけど、各市町村の清掃局員の給料や、清掃車の燃料やメインテナンス費に、焼却炉や最終処分場の維持管理費、その他の諸経費って、『どこから出ている』かわかるか?」




メリーさん太「そりゃあ当然、住民の『税金』に決まっているだろう?」


ちょい悪令嬢「だったら、何で『納税者』である住民は、『有料』ゴミ袋なんか買わなければならないんだ?」


メリーさん太「へ?……………って、ああ、そういえば、確かにそうじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「もうね、本来は主権者であり納税者である国民は、国や地方の役人どもから、完全にコケにされているんですよ。何が『東京は富裕団体だから、特別に有料ゴミ袋が免除されている』だ! そもそも清掃事業なんて、一から百まですべて税金で賄われれているんだから、有料ゴミ袋なんて完全に『憲法違反』の、『税金の二重取り』じゃんか⁉」




メリーさん太「──いや何で、そんなことが許されているの⁉ そもそもどうして、有料ゴミ袋なんかが導入されたんだっけ⁉」




ちょい悪令嬢「得意の【万能お題目】の、『地球環境保護』ですよ。ゴミ袋を有料かつ中身が判別できる半透明にすれば、住民ができるだけゴミを出さないよう努力するようになり、生活ゴミの大幅な削減が見込まれるってのが、最大の理由でした。各自治体の指定ゴミ袋による収益に関しては、原則的に『環境保護』関連の事業に使われることになってますが、実際のところはどうなんでしょうねえw」




メリーさん太「──そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、今回の某マンモス自治体が検討を始めた、『家庭ゴミの有料化』も、一般家庭のゴミの排出量を減らすことを目的としており、当然『有料ゴミ袋』の復活が、最有力視されております」




メリーさん太「……いや、それをやって、一度失敗したんだろうが? 結局指定ゴミ袋以外の一般的なビニール袋やレジ袋等を使って、ゴミを捨てるやつばかりになるんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「それどころか、最近のマナー違反の外国人旅行客を見習って、『路上にポイ捨て』が横行したりしてねw」


メリーさん太「──駄目じゃん⁉」




ちょい悪令嬢「まあ結局、自治体側としても、そんなに抜群の効果をもたらすとは思っておらず、セコい時間稼ぎとともに、ゴミ袋の有料化による利益をガメるのが、本当の目的じゃないんですかあ?」




メリーさん太「利益をガメるって、いやいやいくら何でも、有料ゴミ袋で得た利益を、直接『ゴミの収集』に関連するものや、『地球環境保護』関係以外に使っちゃ、マズいんじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「そんなもの、いったん行政プロセスに組み込まれてしまえば、外部の納税者が、お役所の内部事情なんて、窺い知ることはできないではありませんか? ──そもそも『消費税は主に福祉関係に使う』とかほざいて導入されましたが、現在において消費税の税収は天文学的に莫大だと言うのに、庶民に対する社会保険料等の『福祉行政』に対する徴収は、年々天文学的に増収されるばかりで、一体『消費税って、どこに消えているんだ?』って感じですよね(怒)」




メリーさん太「そう言われてみれば、確かにそうじゃん⁉ そもそも『有料ゴミ袋』の収益が、具体的に何に使われているのか、ちゃんと知っている納税者が、一体何人いるかって話だよな⁉」




ちょい悪令嬢「もうね、日本国民はもっと、自分が『主権者』であり『納税者』であることを自覚して、『賢く』ならなければなりませんわ!」




メリーさん太「『賢く』、とは?」




ちょい悪令嬢「嘘つきばかりの政治家や官僚や企業に、『騙されるな』ってことですよ! あいつら二言目には、『環境保全』とか『少子高齢化』とか『医療危機』とか『男女平等』とか『夫婦別姓』とか『LGBT』とか、いろいろと中身の無い『お題目』を唱えては、国民から金を巻き上げようとしてますけど、ようく考えてみたら、『環境保護』とか『ジェンダーフリー』とか、そんなもの推進しても、一般庶民には何も得は無く、むしろ面倒なことが増えて損するばかりですよね? いい加減そんな『お題目』なんて全面的に拒否して、能無しどもに『本来やるべきこと』をやらせるべきなのです!」




メリーさん太「政治家や官僚や企業が、『本来やるべきこと』、って?」




ちょい悪令嬢「何度も申しているではありませんか? この日本という『養豚場』において、何よりもまずやるべきことである、『豚』である国民を肥え太らせることです! とにかく国民が豊かで余裕ができたら、自然を大切にするし、夫婦を始めとして男女が仲良くなるし、当然子宝が多く授かるし、若者が増えれば老人介護も楽になるし、多くの子供たちに高度な教育が施されて、優秀な労働者が数多く輩出されて、日本全体の経済が浮上するしで、いいこと尽くめでは無いですか。──それなのに、『家庭ゴミの有料化』とか、『解雇条件の緩和』とか、国民を更に痩せ細らせるようなことばかりやろうとしやがって。このままではホント、そのうち日本自体が傾いてしまいかねないから、下手したら無能な為政者どもは、怒れる民衆によって『実力』で排除されることになるぞ⁉」

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