表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1902/2227

第1902話、わたくし、連載1900話達成を言祝ぎますの【その3】

ちょい悪令嬢「……本来女性が社会に出て、男性に負けないくらいの成功を収めるには、それこそ男性以上の努力を行わなければなりません。何よりも名だたる大企業や中央官庁や大学等の上級教育機関に入るためには、優秀なる『学歴』が必要であり、大学入試段階で男性を上回る成績を挙げることが必定のはずでした。しかし──」


メリーさん太「『しかし』?」




ちょい悪令嬢「本来人間と言うものは、『易きに流れ』がちなのです。それは男性も一緒であり、昭和の世では『男は女房子供を養っていかなければならない』と決めつけられていたために、女性以上に頑張らなければならず、一流大学の合格者も、圧倒的に男性のほうが多かったのです。──しかし、平成に入って価値観が激変して、かつて昭和のフォークソング全盛期において一世を風靡した、かの『関白宣言』なぞ歌おうものなら、フェミ勢力から人格攻撃を受けて廃人にされかねない御時世となり、心の弱き男どもはすべての責任を放棄して、『引きこもる』ようになったのです」




メリーさん太「ええ、『引きこもり』ってある意味、『ジェンダーフリー』の影響でも有ったわけ⁉」




ちょい悪令嬢「実はそのような、『多様性』とか『ジェンダーフリー』とか言った、日本人を駄目にしようとする洗脳工作は、当然女性も対象となっており、いくら『女性の社会進出』などと発破をかけられようとも、元々男性よりも勤労意欲や出世欲の乏しい女性のほとんどが、必死こいて大学受験をしたり、一流企業に入ろうとするわけが無く、もっと手っ取り早く就職して、ある程度満足できるお金をもらって、若くて独身のうちに遊び呆けたいと思っていても、別におかしくは無いでしょう」




メリーさん太「え、そのようないい加減な気持ちでいて、雇ってくれる会社なんて有るの?」


ちょい悪令嬢「そんな『まともな職場』が、有るわけ無いでしょうが?」


メリーさん太「だったら──」




ちょい悪令嬢「でも面白いものでしてね、高い金出して『正社員』として雇うのは御免だけど、安い金で『非正規』として雇うのなら、むしろ大歓迎という企業は、ごまんと有るのですよ★」




メリーさん太「……ああ、それが『派遣社員』ってわけか?」




ちょい悪令嬢「そうです、派遣がパートとはまったく別物で『救いようが無い』のは、その対象となる女性が、『新卒』だと言うことなのです。本来それなりの教育を受けた新卒の女性は、それなりの企業に勤めて、男性に負けない働きぶりを示して、男性と同等以上の給与や昇進を実現していかなければなりませんでした。──しかし、そんなことができるのは、女性の中でもごく一握りの、『意識高い系』のみであり、後は『できるだけ楽して、それなりの給料をもらえばいいや☆』と言う、不届き極まるそれこそ『前時代的な女』しかおらず、そんな彼女たちが群がったのが、基本的に学歴不要な、『派遣のお仕事』だったのです」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「学歴が要らないと言うことは、わざわざ苦労して大学に行く必要も無く、普通に高卒──職種によっては、中卒すらいると言った有り様。その結果、どうなると思います?」


メリーさん太「ど、どうなる、って?」




ちょい悪令嬢「まさにこれまでの『史実通り』に、派遣業が蔓延れば蔓延るほど、低賃金で低能力な、質の悪い女性労働者ばかりになるのですよ! すると当然、日本の労働者全体の平均賃金や労働能力をどんどんと引き下げていき、昭和の時代に培った、高度な学歴による高給取りの優秀な労働者は例外的存在となり、派遣を始めとするほとんどの労働者は低脳で低所得と言う『格差社会』となって、労働者(=消費者)は全体的に貧しくなり、日本社会としてもどんどんと景気が低迷していき、もはや経済大国とは呼べなくなったわけなのです」




メリーさん太「……もしかしたら、『女性の社会進出』も、『派遣業』も、それぞれ単体として効果的に活用していれば、むしろ経済的にも有益なものだったかも知れないけど、たまたま同時期に本格的に開始されたために、マイナスの『悪魔合体』をしてしまい、日本の経済そのものを崩壊させたわけか?」




ちょい悪令嬢「もし本当に、()()()()『女性の社会進出』を目指すなら、日本から『派遣業』を全廃しなければならないけれど、そんなこと不可能と言っても過言じゃ無いですしね」


メリーさん太「やはりまずは、女性自身の意識を改革すべきってことか?」


ちょい悪令嬢「残念ながら、それも無理でしょう。別に女性に限らず人間と言うものは、『易きに流れがち』ですからね。楽して稼げる仕事が有ると言うのなら、絶対そっちに行きますよ。男性が辛うじて踏みとどまっているのは、一応いまだに『男は女房子供を養わなければならない』と言う、(黴の生えた昭和の家父長主義的)意識を保ち続けているからでしょう」




メリーさん太「……おい、ちょっと待て。現在の『似非フェミ』勢力による、『ジェンダーフリー工作』が実って、『男は女房子供を養わなければならない』なんて、禁句どころか考えること自体を、タブーにされてしまったら──」




ちょい悪令嬢「今度こそ、日本はおしまいでしょうね」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「女性だけで無く、男性までもが、ジェンダーフリーだか何だか知らないけど、『男としての社会的責任』を放り出して、低賃金かつ低技能の派遣社員ばかりになってしまえば、もはや経済大国ヘの復活どころの話では無く、日本と言う『国家』そのものの存在自体が、成り立たなくなってしまうでしょう」




メリーさん太「──何で急に、話が大げさになってしまったの⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、今回の一連の連載の最初のほうで述べたではないですか? 日本人が団結力が高く、勤勉で、その結果優秀で、社会全体として高度な技術力を有しているのは、そもそも昨今の台風や地震のような、大規模な災害に対処していくためだって。──逆に言うと、今のようにどんどんと日本人の質が低下し続けていったら、もはや国家的災害や、今も虎視眈々と機会を狙っている周辺国の侵略等に対応できなくなり、後はただ滅びるだけなのですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「だったら、どうしたらかつての団結力を取り戻して、昭和の世のような、高い技術力と知能を持った労働者たちによる、今再びの経済的発展を実現できるかと申しますと、それには当然、団体における一人一人の構成員に、自分の『役割』と言うものを弁えさせればいいのです」


メリーさん太「『役割』、とは?」




ちょい悪令嬢「まず団体としての最小単位である『夫婦』においては、文字通りに『夫と妻』のことです。特に最近の悪しき風潮としては、妻が夫に張り合うようにして社会に進出しようとしていますが、それこそが間違いであり、妻は以前通り『内助の功』に徹するべきなのです。『夫婦』全体として成功すればそれでよく、夫と妻のどちらの手柄かなんて語ること自体ナンセンスで、あくまでも『夫婦』全体の手柄であって、妻のほうが出しゃばる必要は無いのです」




メリーさん太「……ホントあんた、『夫婦原理教』とか言った新興宗教でも、起こすつもりじゃないだろうな?」




ちょい悪令嬢「続いて『社会全体』についてですが、ここで言う『役割』とはもちろん、夫婦のみならず全体的な『男』と『女』です。男はあくまでも男としての役割を果たし、女はあくまでも女としての役割を果たせば良く、最近流行りの『ジェンダーフリー』や『LGBT』なぞ百害あって一利無く、日本全体の団結や秩序を損なうばかりなのです」




メリーさん太「──おまえいい加減にしないと、そのうち『差別主義者』として糾弾されるぞ⁉」




ちょい悪令嬢「いいえ、これは差別なんかじゃ有りませんよ? 『社会的に好ましくないもの』を『好ましくない』と、言っているだけですから★」




メリーさん太「──余計悪いわ⁉」







(※次回に続きます)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ