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第1900話、わたくし、連載1900話達成を言祝ぎますの【その1】

ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──祝、『わたくし、悪役令嬢ですの!』、連載1900話達成!!!」」




ちょい悪令嬢「いやあ、この作品もついに、第1900話ですよ!」


メリーさん太「これまで本当に、長い道のりだったな⁉」


ちょい悪令嬢「これもすべては、この作品をこれまで支えてくださった、読者の皆様のおかげですわ!」


メリーさん太「ここまで来れば、記念すべき『連載第2000話』も、目の前だぜ!」


ちょい悪令嬢「そうは言っても、毎日投稿したとして、あと三ヶ月以上はかかりますけどね!」


メリーさん太「これまでの1900話にかかった年月からしたら、もはや『誤差』のようなものだろう?」


ちょい悪令嬢「それも、そうですね!」


メリーさん太&ちょい悪令嬢「「──あははははははははははは!!!」」







ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──そんなめでたい日だと言うのに、日本全国的に、この夏一番の悪天候だよッ!!!」」







メリーさん太「……いやあまさか、台風10号がこれほどの強い勢力のまま、南九州に直撃するとはなあ」


ちょい悪令嬢「現在8月29日の正午ですが、熊本県天草市を北上中とのことです」


メリーさん太「これは、北部九州も蹂躙される流れか……」


ちょい悪令嬢「大方の予想通り、そのまま日本列島を縦断するんですかねえ?」


メリーさん太「あるいは、大分から四国ルートになる可能性も有るけどな」


ちょい悪令嬢「……どのみち、南近畿か東海地方で、再上陸しそうですけどね」


メリーさん太「まあ、その段階に来たら、多少は勢力は弱まっているだろうさ」




ちょい悪令嬢「──とはいえ、この台風10号に関しては結構早くから、マスメディア等で盛んにアナウンスされていましたので、食料や飲料水の備蓄や、住宅等の補強、避難準備等々をなされていない方は、もはや『自業自得』としか言いようが有りませんので、これをお読みの皆様におかれましては、今更慌てる方はおられないものと信じております」




メリーさん太「……でもよう、それこそうちの作者みたいに、介護中の高齢者を抱えていたりしたら、自宅の中にひきこもるにしろ、避難所に行くにしろ、単身者や普通のご家庭の皆様に比べて、いろいろと難儀するんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「おっ、メリーさん、ナイスアシスト! 実はそれこそが、今回のテーマなんですよ!」


メリーさん太「て、テーマって?」




ちょい悪令嬢「ズバリ、『不幸中の幸い』、あるいは、『災いを転じて福となす』──でございます」




メリーさん太「──なんか、せっかくの【1900話達成記念回】だと言うのに、微妙なテーマだな⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、実はこれこそが、日本人──ひいては、日本そのものの『在り方』に、大きく寄与することになるのです!」




メリーさん太「はあ? 『不幸中の幸い』や『災いを転じて福となす』がか?」


ちょい悪令嬢「例えばですねえ、本作の作者の個人的な現状に限定しても、まず今回の台風襲来によって、一時的とはいえあの殺人的暑さが和らいだことが挙げられます」


メリーさん太「……うんまあ、それは台風の時なら、当たり前の現象だからな。むしろ文字通り『台風一過』と言うことで、後から暑さがぶり返してくるほうが怖いのでは?」


ちょい悪令嬢「いや、まさにこれぞ、『砂漠のオアシス』なのですよ」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「そりゃあ、いくらちっぽけなオアシスで一時的に休んだところで、その後も延々と炎天下の砂漠の旅を続けなければなりませんが、それでもほんのわずかな間とはいえ、オアシスで喉を潤し、涼を取り、体力を回復できるとしたら、その後の旅路の活力にもなるし、まさに『地獄に仏』ですよ」




メリーさん太「……そのオアシスが、今回の台風による、一時的な気温の低下に該当するってことか?」


ちょい悪令嬢「今年の酷暑はまさに、『熱砂地獄』に等しき厳しさですからね。日中は何もやる気が起こらないどころか、考え事すら億劫でしたし」


メリーさん太「そんな中で、うちの作者は、父親の介護をしていたわけか?」


ちょい悪令嬢「もはや無心で、日々のルーチンワークをこなしていたって感じです」


メリーさん太「それでもあの暑さの中で、朝夕と父親の全身を濡れタオルで拭いてやったりしていれば、体力気力共にゴリゴリと削られるわけだろう? ホント、ご苦労なことだよな」


ちょい悪令嬢「そんな時にまさに『泣き面に蜂』そのままに、父親が脊椎の圧迫骨折のために緊急入院することになったのは、既にお伝えしましたが──」


メリーさん太「『が』?」




ちょい悪令嬢「これぞまさに、『怪我の功名』と呼ぶべきもので、今回の台風襲来に際して、作者本人は自宅に引きこもってやり過ごすとして、父親のほうは既に堅牢な病院の建物の中に、『避難』させたも同然となったのです!」




メリーさん太「ああ、なるほど! 作者の実家のような年代物の木造住宅よりも、コンクリ造りの病院の建物のほうが、数倍も安全だしな!」




ちょい悪令嬢「作者の住んでいる地方が、実際にどのような被害を被るかは定かではありませんが、こうして前もって後顧の憂いを絶つことで、台風対策に集中できるって寸法ですよ」


メリーさん太「もしもの時に避難所に連れて行くのが困難な、寝たきり老人を抱えているよりも、たとえどのような災害に見舞われようが『我が身一つ』のほうが、より柔軟に対処できるからな」




ちょい悪令嬢「──このように、台風のお陰で暑さが収まったのが、『不幸中の幸い』であり、父親が怪我をしたために格好の避難所に行けたのが、『災いを転じて福となす』と言うわけなのですよ」




メリーさん太「ああ、うん、うちの作者の個人的事情に関しては、どうにか理解できたけど、そのことがひいては『日本の在り方』にも関わってくるってのは、どういうことなんだ?」


ちょい悪令嬢「今回の台風にしても、地震等にしても、日本て『災害天国』ではありませんか?」


メリーさん太「あまり認めたくはないけど、実際そうだな」


ちょい悪令嬢「ニュース等で被害状況の有り様を見るにつけ、毎年のようにこんなに頻繁に、せっかく作った農作物や建築物をおシャカにされたんじゃ、国民がとても安心して暮らしていけず、国全体としても、経済的成長を始めとする、文化文明の順調なる発展なんて、とても望めそうに無いとは思いませんか?」


メリーさん太「……そりゃあ、作るそばから、農作物も建築物も駄目になるんじゃ、場合によってはその土地を捨てて、よそに移ることも検討すべきだよな」


ちょい悪令嬢「しかし、日本は島国なので、世界史に記されているような『民族大移動』なぞできず、災害が頻繁に起こる国土で生きていくしか無かったのです。──すると、どうなると思います?」


メリーさん太「ど、どうなるって……」




ちょい悪令嬢「当然、国民が一致団結して、人智を超えた大災害に対抗するために、効率的かつ一体的な国家体制を築いて、科学技術力や経済力を発展させて、災害に強い国土を実現するための大規模な土木工事を繰り返しつつ、災害に強い建築技術や農作物の栽培技術を培っていき、世界有数の統率力のとれた理知的で向上心の高い経済大国を実現したって次第ですよ」




メリーさん太「──‼」







(※次回に続きます)

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