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1886/2228

第1886話、わたくし、やはり『カリ○ストロの城』はアニメ界の金字塔だと確信しましたの♡【後編】

メリーさん太「……今では、超高画質の地上波放送のデジタル録画が当たり前どころか、更に超高画質のBDすら簡単に手に入るし、しかもそんな夢みたいな状況もすでに、究極的にお手軽なWeb配信に駆逐されようとしていると言うのにな」




ちょい悪令嬢「まあ、Web配信メインの流れ自体を否定するつもりはございませんが、うちの作者のような『ロートルマニア』は、これからも『円盤』等の媒体の購入をやめはしないでしょうよ」




メリーさん太「ついこの間も、『MyG○』の円盤を買っていたしな」


ちょい悪令嬢「……アレはいろいろな意味で、『失敗』でしたけどね。──ッたく、四万円もしたと言うのに」




メリーさん太「とはいえ、これからもWebサービスが発展して行くと、そのうち『円盤』自体が無くなってしまうんじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「あくまでも各種データの記録用限定ですが、BDの製造中止が正式にアナウンスされましたしね」


メリーさん太「新作アニメのBDの売り上げも右肩下がりを続けるばかりだし、こっちもそのうち無くなってしまうのでは?」


ちょい悪令嬢「……どうですかねえ、うちの作者同様に、オタク気質の人って、『コレクション』欲も半端ないですからねえ。これからも円盤等については、一定の需要が有るのでは?」


メリーさん太「それだと、単価がむちゃくちゃ高くなって、当然買い手が少なくなり、更に価格が上がって、更に買い手が少なくなると言う、『悪循環』を繰り返すことになって、結局のところ自然消滅するしか無いのでは?」


ちょい悪令嬢「そうですね、その場合は潔く、動画配信サイト等の『サブスク』サービスにでも、移行することにいたしましょうかねえ」


メリーさん太「いつでもどこでも何度でも、好きな作品を見られることになるから、円盤を保有するのと同じになるしな」


ちょい悪令嬢「とはいえ、自分の好きな作品がすべて、一つの動画サイトで視聴できるとは限らないし、権利関係上作品の入れ換え等もございますし、完璧に円盤を所有しているのと同じ状態にするのは不可能ですわね」


メリーさん太「そんなこと言ったら、円盤等のメディアだって同じだろうが? ベータビデオに録画したやつや、LDに収録されているやつなんて、今や『再生機』自体が入手不可能なんだから、文字通りの『宝の持ち腐れ』だろうが」


ちょい悪令嬢「……そうなんですよねえ、円盤等のメディアは、そう言うのが有るから怖いんですよねえ」


メリーさん太「そう言った意味も含めて、やはりこれからはWeb上のサブスクの利用が、主流になっていくんじゃ無いのか? 今回『カ○城』と言うかなり古い作品が配信されたわけだけど、円盤等に比べて、何か不満なところでも有ったのか?」


ちょい悪令嬢「それが、先ほど(前回)も申しましたように、画質音質共に最高だったからこそ、『古い作品』ならではの『良さ』が、万全に発揮されていたのです!」


メリーさん太「な、何だよ、『古いアニメ』ならではの『良さ』って?」


ちょい悪令嬢「これは親父ギャグでも何でも無く、『手描き』だからこその、『フルアニメとしての魅力』ですわね」


メリーさん太「そ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「現在の『CG』に慣れきっている目で見ると、『カ○城』はどうしても『異質』に見えるんですよね。──ただし、勘違いしてもらいたくないのは、あくまでも『異質』であり、『劣っている』わけでは()()ことです」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「確かにCGを存分に活用した現在のアニメは、全体的に『綺麗』だし、『細部まで書き込まれて』いるし、キャラどころか背景すらも『グリグリ動く』しで、もはや昔のアニメなんて見れたものじゃ無い──と思っていたものの、何と時代的に『CGがまったく使われていない』はずの『カ○城』が、まったく『負けていない』のですよ!」




メリーさん太「なっ⁉」




ちょい悪令嬢「そこはやはり、初劇場版監督作品と言うことも有って、希代の天才宮○駿の意気込みの為せる業なんでしょうね。まさにかつての日本アニメ界の殿堂であった東○動画様の【全盛期作品】の流れを汲む、『漫画映画』の総決算とも言えて、手描きながらも全編フルアニメ(実際には大部分は『2コマ』作画か?)によって、CGとはまた違ったテイストで、『動くわ動くわ、CGとは比べ物にならない「気持ちよさ」で、動くわ』って感じで、いやもう『負けていない』どころか、ある意味『勝っている』と言っても過言では無いでしょう!」




メリーさん太「……えー、それって、『ひいき目』じゃ無いのお?」




ちょい悪令嬢「それと言うのも、長年『場面構成レイアウト』担当として、高○勲監督の『TV名作シリーズ』を支えてきただけ有って、『空間把握』が抜群で、各キャラクターたちがリアルな空間に存在していて、自由自在に動き回っているように感じられると言う、いわゆる『空気感』や『臨場感』と言うものが、他の作品とは段違いに抜きん出ているのです!」




メリーさん太「な、なるほど」




ちょい悪令嬢「それに付け加えて、各キャラの表情や動作やセリフが、非常に感情的で、リアルでありながらドラマチックでもあるのです! ル○ンの『今はこれが精一杯』や銭○の『ルパンはとんでもないものを盗んでいきました──あなたの心です』は、全世界的な映画史上に燦然と輝く、『名台詞』の金字塔でしょう!」




メリーさん太「まあな、それを否定しようとするやつは、『鉄拳制裁』待ったなしだよな」




ちょい悪令嬢「もうね、作品として、物語として、圧倒的に『格』が違うって感じで、『CG』とかの技術差なんて、まったく話にならないのですよ」




メリーさん太「……ああ、うん、とにかくうちの作者が、『カ○城』や宮○監督を崇拝していることは、痛いほどわかったよ」




ちょい悪令嬢「──いや、実を言うと、現在の正直な心証きもちとしては、それ程でも無いのです。今回は久し振りに最初から最初までじっくりと見たので、大ファンだった頃の感情が甦ってきて、つい熱く語ってしまっただけなのですよ」




メリーさん太「ええーッ⁉ こんだけ持ち上げておいて、『それ程でも無い』、だと?」




ちょい悪令嬢「ぶっちゃけ、『カ○城』以降にも、宮○さん自身の各種作品や、『エヴ○』や『パトレ○バー』や『進○の巨人』や『ま○マギ』や『MyG○』等々の、アニメ界の流れそのものを変え得る革新的作品と、多数出会いましたからね。『カ○城』を最初に見た時のインパクトは、かなり薄れてしまいましたよ」




メリーさん太「まあそりゃあ当然だろうな、まさしくそう言った作品にも、『カ○城』のテイストは受け継がれているはずだし」


ちょい悪令嬢「ル○ン三世のようないかにも漫画的なキャラに、リアルな言動をさせるところなんか、富○由悠季監督の『ガン○ム』シリーズとともに、多大なる影響を与えていることでしょう」


メリーさん太「それに何と言っても、『ロ○コン』ブームの火付け役であることは、間違い無いよなw」


ちょい悪令嬢「クライマックスの『妬かない妬かないロ○コン伯爵☆火傷すっぞ!』は、『ロ○コン』と言うフレーズを明確にアニメ作品に取り入れた、最初の作品なのでは無いでしょうかw」


メリーさん太「あと、『闘う美少女』と言う意味では、やはり宮○作品の『風の谷のナウ○カ』あたりが、元祖じゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「……宮○さんてば、御自身では否定されているけど、やはり『オタクカルチャー』の元凶って、彼なのでは?」




メリーさん太「ま、まあ、そのように『オタクカルチャー』の歴史を顧みる意味からも、今回の『カ○城』期間限定無料配信は、是非とも必見と言えるかもな」




ちょい悪令嬢「まさにこれぞ、文字通りに『温故知新』ですわね。──まさか、これをお読みの皆様の中に未視聴の方がおられるとは思いませんが、是非この機会にTV放送等では得られない、BDばりの超高画質&超高音質の配信を、ご堪能無さってくださいませ♡」

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