第1885話、わたくし、やはり『カリ○ストロの城』はアニメ界の金字塔だと確信しましたの♡【前編】
ちょい悪令嬢「──さて、本作の作者の近所のドラッグストアでは、飲料水等の生活必需品が通常通りに売られていることを確認して一安心したところで、前々からの予告通りに、今回こそ【懐かしのアニメ談義】を行いたいかと思います!」
メリーさん太「え? 『懐かしの』って…………あれ? 【今期夏アニメの最新作】の『中間考察』を、やるんじゃ無かったのかよ?」
ちょい悪令嬢「例の『南海トラフ』関係のごたごたで、いろいろと寄り道をしていたために、新作について語る暇が無くなったのですよお!…………結局『巨大地震注意報』も撤回されるみたいだし、ホントいい迷惑でしたわ(怒)」
メリーさん太「だったら、今からでも語ればいいじゃんか?」
ちょい悪令嬢「でも、昨日から『お盆休み』期間に突入したでは無いですか?」
メリーさん太「あ、うん、それがどうした?」
ちょい悪令嬢「──ですから、以前よりも申しておいたでは無いですか、今年の『お盆休み』は、過去の【超傑作アニメ祭り】だと☆」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「そういうわけで、早速見ましたよ! それも本作の作者が個人的に【歴代ナンバーワンアニメ】としてゲキ推ししている、『ル○ン三世カリ○ストロの城』を!」
メリーさん太「──最初から、『大本命』、キタコレ⁉」
ちょい悪令嬢「いやあ、久々に見ましたよ、『カ○城』。しかもお盆休みのこのタイミングですからねえ。毎度お馴染み『ア○マTV』様には、もはや感謝のしようもございません♡」
メリーさん太「……でも、うちの作者のような長年のファンなら、それこそこれまで飽きるほど見ているだろうし、円盤等も持っているだろうし、今更改めて見ることも無いのでは?」
ちょい悪令嬢「当然劇場の大スクリーンで見ているし、テレビ放送版も地上波から衛星放送に至るまで見ているし、それを録画したビデオも市販のDVDも持っているし、その他、サウンドトラックやドラマCDやフィルムコミックや絵コンテ等々、『カ○城』に関することなら、ほとんどすべて網羅していると言っても過言ではございません」
メリーさん太「──想像以上に、『どマニアおたくコレクター』だった⁉ だったらもう、今回の配信なんて見ずに、好きな時にDVDでもフィルムコミックでも見ていればいいじゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「いやだから、これまで何度も申してきたように、たとえ超高画質&高音質のBDを所有していようが、それを部屋の中から探し出して、いつもはしまい込んでいるBDプレイヤーを引っ張り出して、パソコンモニターに接続してから、円盤を挿入してリモコンで操作するよりも、Webで無料配信中の場合だったら、マウス操作一つでほんの数秒で視聴開始できるので、圧倒的に手間いらずだから、どんなに円盤その他のメディアミックス製品が手元に有ろうが、Web視聴のお手軽さには敵わないのですよ!」
メリーさん太「……ああ、何かわかる。円盤なんかを持っていると、ついそれだけで満足して、むしろずっと見ないままに放置していて、どこにしまい込んだのかわからなくなって、ふと見たくなった時に見れないという馬鹿丸出しの状況に陥っていた際に、折良く動画サイトで無料配信が有ったりしたら、これ幸いと飛びつくように見てしまうんだよなw」
ちょい悪令嬢「完全に、うちの作者ですよw」
メリーさん太「そりゃあ、『カ○城』なんて、どこに円盤をしまったのか、定かでは無いだろうしなw」
ちょい悪令嬢「いえそれが、この前BDを買ったばかりの『叛○の物語』や『MyG○』すらも、Web配信のほうを優先していたりしてw」
メリーさん太「──それってもう、単に『面倒くさがり』なだけでは⁉」
ちょい悪令嬢「でもですねえ、昨夜見て驚いたのですが、今回Web配信されたのって、画質が最上級なのはもちろん、音質面も配慮が行き届いていて、もはやBDレベルに達していると言っても、過言では無かったのですよ」
メリーさん太「え、優に40年以上も前の作品なのに、そんなに画質や音質が良かったのか?」
ちょい悪令嬢「これは既にDVD化されたン十年前からの話なのですが、画質の面では上映用のマスターフィルムレベル──どころの話では無く、フィルム媒体ならではのゴミやキズを完全に取り去った、『デジタルリマスター』版が使用されており、元々『モノラル』だった音響面も、全体的に『疑似ステレオ』化しているのはもちろん、4DX劇場版化の際に付け加えられたのか、『SE』のみの場面では、『立体音響』化すら施されているといった有り様でした」
メリーさん太「──もはやオリジナル劇場版とは、まったくの別物じゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「これを自宅のパソコンで無料で気軽に視聴できるのですから、まさに『ア○マTV様々』ですわね♡」
メリーさん太「……なるほどなあ、時代は既に『円盤』では無く『Web配信』だと言うのも、もはや『アニメ愛好家』の間でも常識なのかもな」
ちょい悪令嬢「う〜ん、それはそれで、『寂しい』気もしますけどねえ……」
メリーさん太「『寂しい』、とは?」
ちょい悪令嬢「今ではほとんどの映像作品が円盤化されていて、Web配信で手軽に視聴することができ、しかも地上波放送すらも高画質&高音質がデフォルトで、それをデジタル機器で完璧に録画できるようになっておりますが、元々低画質のテレビ放送を劣化コピーしかできなかった、家庭用ビデオテープ規格すら存在しなかった、遙か大古の昔においては、映画もテレビ番組も文字通り『一期一会』であり、テレビで再放送されるのを待つしか二度と見ることができず、一部の金持ちのコレクターのみが、ハリウッド映画のフィルムを高額で輸入するのが関の山と言う時代が有って、当時の映画マニアやアニメオタクにとっては、自分の気に入った作品を個人的に所有するなんて、『夢のまた夢』だったのです☆」
メリーさん太「──ええっ、そんな時代が有ったのか⁉ 信じられない!」
ちょい悪令嬢「……これだから、平成生まれの都市伝説は(※ちなみに『主人公の女の子に意地悪をするお金持ちのお嬢様』と言う意味での『悪役令嬢』は、昭和の時代から存在していましたw)」
メリーさん太「……そんな時代に青春時代を過ごした、アニメオタクの連中は、一体どうしていたんだ?」
ちょい悪令嬢「そりゃあ当然、知り合いのお金持ち等に頼んで、いまだ数十万円もした発売されたばかりの家庭用ビデオデッキで、カットばかりのテレビ放送版の『カ○城』等を録画してもらっていたのですよ」
メリーさん太「……それって何か、虚しくないか? デッキ自体を持っていないのに、テープだけ有ったんじゃ、視聴することはできないじゃ無いか?」
ちょい悪令嬢「──ですから! 当時のマニアは、所有するだけでも良かったのですよ! カットばかりとはいえ、『カ○城』が再びいつテレビ放映されるかなんて、わからなかったんですからね! ちなみに──」
メリーさん太「『ちなみに』?」
ちょい悪令嬢「『エヴ○』の監督の庵○秀明氏は、初代『ガン○ム』が放映開始するとともに、『──これは是非とも録画して残しておかねばならない!』と決意して、やはりご自宅にはビデオデッキそのものは無かったものの、近所の電気屋さんに録画してもらうことにしたそうです」
メリーさん太「ええっ、昔の電気屋さんて、そんなサービスをしていたの⁉」
ちょい悪令嬢「東京や大阪等の大都市では、そんなサービスも有ったかも知れませんが、当時庵○さんが住んでいた地方都市では有るはずも無く、個人的に電気屋さんに必死に頼み込んだそうです」
メリーさん太「よく電気屋さんが、OKしてくれたものだな?」
ちょい悪令嬢「えへへ、実はですねえ、当時録画用のビデオテープ自体が、目の玉が飛び出るくらいに高かったのですよ。しかもオタク中のオタクの庵○氏が、ローコストの『三倍録画モード』なんか使うはずも無いから、『ガン○ム』全話を録画するのに大量のテープを買うことになるので、田舎の電気屋さんとしても結構『美味しい話』とも言えて、快く承諾なさったのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「……庵○監督さんに、そんな逸話が? 昔のアニメオタクって、いろいろと大変だったんだなあ」
ちょい悪令嬢「それ程、アニメ作品をビデオ等の媒体として、自分の手元に置くこと自体が、当時のオタクにとって垂涎の的だったのですよ☆」
(※次回に続きます)