第1881話、わたくし、やはり『8月9日』は日本人にとって、最悪の『絶望の日』だと断言しますの★【後編】
メリーさん太「……『世界大戦の切っ掛け』ともなり得る行事だと? それも(執筆時本日の)8月9日と言うことは、長崎での『平和式典』のことか?」
ちょい悪令嬢「これに関しては様々な陰謀論的に、『ユ○ヤの世界支配の証明』とか、『欧米人の原爆投下の正当性意識』とか、その二つを併せての『日本は欧米人にとってそれ程重要では無い』とか言った、『流言飛語』が、現在ネット中を騒がせていますが、問題はそんなところに無いのです」
メリーさん太「だったら、どこに有るんだよ?」
ちょい悪令嬢「まず、『外交』と言う一点においては、長崎市長の行いは、『完全に誤り』と言わざるを得ないのです」
メリーさん太「──ちょっ、それはさすがに言い過ぎなのでは⁉ 彼はあくまでも『平和都市』の立場に立って、いかなる『戦争実施国』をも否定したわけじゃないか⁉」
ちょい悪令嬢「……おい、ネット上の能無しどものど素人意見でもあるまいし、ちゃんと人の話を聞けよ? 私は『外交』って言ったんだろうが?」
メリーさん太「『外交』だと、何が問題になるって言うんだよ?」
ちょい悪令嬢「確かにイスラエルは今この時も『戦闘継続』しているし、もしかしたら欧米諸国は『ユ○ヤによる支配』を受けているかも知れない。──しかし、現在の日本にとって、ひいては日米欧『西側諸国』にとって、最も大事なのは、『G7』が完全に『一枚岩』であり、同じく『戦闘継続』国であり『経済制裁』の対象であるロシアや、核兵器開発等によりやはり経済制裁対象国の北朝鮮や、更には現在における最大の『仮想敵国』である中華人民共和国に、『付け入る隙』を与えてはならないことなのですよ!」
メリーさん太「──うっ⁉」
ちょい悪令嬢「一体何のために、戦勝国で加害国のアメリカ様に、広島長崎の平和式典にわざわざお越しいただいて、昨年の『広島サミット』のように、かつての爆心地においてG7の統一見解として、『平和宣言』をしたと思っているのですか⁉ 当時の広島長崎への原爆投下に関する『正当性』については、いまだ日米において大きな隔たりが有ると言うのに、飼い主のアメリカ様に大幅に譲歩していただいたわけなのですよ⁉ ──つまり今回の長崎市長の暴走は、まさにその日米双方の『並々ならぬ努力』を、水泡に帰させてしまったのです!」
メリーさん太「──ううっ⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、外務省としても堪ったものでは無く、おそらくは今述べたことと同じようなことを言って、長崎市長を何度も何度も説得しようとしたに違いありません。──しかし何と、長崎市長は頑として、己の偏った主張を曲げなかったのです!」
メリーさん太「──どうしてだよ⁉ 何かそいつ、イデオロギー的に狂っているのか⁉ 『長崎』と言うことも有って、ガチガチの『レッドサイド』とか⁉」
ちょい悪令嬢「自○党と公○党の推薦と、おまけに国民民○党の支持により、市長に当選されたそうです」
メリーさん太「──ガチガチの保守政治家じゃねえか⁉ 一体どういうことなんだよ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「もはやこの市長の出自や思想背景なんて、どうでもいいのですよ、もしもこのまま8月9日の式典において、『G7の結束の乱れ』を全世界に発信してしまえば、日本自体が大戦末期の8月9日と同等以上の、危機的状況に見舞われてしまいかねないのです!」
メリーさん太「──ま、まさか! 現在の日本が、原爆投下やソ連参戦と同様の、危機的状況にあるなんて⁉」
ちょい悪令嬢「だって今回駐日米国大使は、公然と示したわけでしょう? 『アメリカ本国やその真の同盟国であるイスラエルの利益のためなら、単なる敗戦国に過ぎない日本なんて、いつでも切り捨てるつもりである』と」
メリーさん太「……………………あ」
ちょい悪令嬢「うん、下手するとロシア軍が、現在の硬直したウクライナ戦線打開の意味からも、『北海道侵攻』を開始する可能性爆上がりですわ。──おそらくその際には、米軍はピクリとも動かないでしょうね」
メリーさん太「そ、そんな⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、北朝鮮のミサイルが東京に直撃しようがお構い無しだし、さすがに米軍だらけの沖縄は守るでしょうが、もしも中国が台湾侵攻を開始して、戦略上の必要性から尖閣諸島を占領しても、米軍を動かすことは有り得ないでしょう」
メリーさん太「……うん、少なくとも、ロシアや北朝鮮や中国の、各軍部がそう予測しても、おかしくは無いわな」
ちょい悪令嬢「もちろん、米軍が動く可能性だって、けして否定できず、その『可能性』は敵陣営にとって何よりも恐ろしいはずなのですが、今回の長崎市長の『独善的愚行』によって、その可能性が極度に『低下』したのは間違い無く、現在の日本は『巨大地震』の発生と同時に、ロシア&北朝鮮&中国による、三正面同時侵攻と言う、未曾有の危機的状況にあるとも言えるのです」
メリーさん太「……おい、待てよ、それってまとめて言うと、もしも巨大地震が突然起こって、日本全体がマヒ的状況に陥った場合、ロシア&北朝鮮&中国の、示し合わせての本格的侵攻も有り得るってことじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「そんなこと、普通『人道上』有り得ないと思いますけど?」
メリーさん太「そ、そうか、そうだよな⁉」
ちょい悪令嬢「その普通なら有り得ないことの『可能性』を爆上がりさせたのが、考え無しなのかその三国の狗と成り下がったのかのどちらかの、長崎市長の愚行であり、それによるG7の一体性の瓦解なんですけどね★」
メリーさん太「──うぐぅッ⁉」
ちょい悪令嬢「……もう、とんでもないことをしてくださいましたよ、よりによって長崎市長が8月9日において、日本を原爆投下同然の危機的状況に追い込むなんて。日本の公安当局は、今からでも遅くないので、その背後関係を徹底的に調査すべきだと思いますわ!
……………………あ、ごめんなさあい! 今の腐りきった日本の警察じゃ、どだい無理な話でしたわね。
私──と言うか、本作の作者においては、完全主権国家『シン・ニッポン』と、その屋台骨を支える内務省隷下の『特別高等警察』の樹立を、心から決意を新たにいたしましたわ☆」
メリーさん太「──久し振りに出たな、『シン・ニッポン』⁉」
ちょい悪令嬢「……もはや、手遅れの感も有りますがね。仮に侵略者のほうが待ってくれても、大地震の方は待ってくれませんからね」
メリーさん太「でもホント、市長のみならず、某県知事にしろ、某県警本部長にしろ、今の日本は腐りきっているよな?」
ちょい悪令嬢「もしも今回の長崎市長の暴走を、内閣総理大臣が止め立てしなかったのが、自分も被爆地広島を選挙地盤にしているからと言う、『私的理由』だとしたら、即刻『政権打倒』の理由として、大いに採用させていただきたいところですわ(怒)」
メリーさん太「──おい、あくまでも想像で、物騒なことを言うなよ⁉」
ちょい悪令嬢「別にかつての被爆地の市長が、何でもアメリカに唯々諾々と従えとは言いませんが、日本国の外交──しかも、西側諸国の結束を損なうことをしでかして、いい理由になりませんわ。そういうことは完全に主権が有る国家における『地方自治』に基づいて許される行為であり、元々国家自体に『完全な主権』が無い状況で、『地方自治』なぞ宗主国のアメリカにしたら『片腹痛い』だけであり、単に自分が『ピエロ』を演じるのは構わないけれど、『平和都市』の首長を自認しながら、日本国自体──ひいては、この東アジア全域の平和を損ねかねない愚行は、厳に慎んでいただきたいものですわ(怒怒怒)」