第1863話、わたくし、『主人公』を複数のキャラで分担したほうが、物語として『深み』が出ると思いますの☆(前編)
ちょい悪令嬢「──いやあ、前回どこかの『防衛隊』の総司令さんと第三部隊長さんがおっしゃられていましたが、ホント、うちの作者って『先見の明』が有りますよね⁉ まさか今期夏アニメにおける『負けヒロイン』ブームを、前期春アニメの時点で既に先取りしていたとはッ!」
メリーさん太「……まあた始まったよ、手前味噌過ぎる『自画自賛』が。そんなの普通に、誰もが十分予測可能だろうが?」
ちょい悪令嬢「いえいえ、本作の作者がこれほどまでに、『トレンド』を的確に掴むことができるのは、その類い稀なる『洞察力』故なのですよ?」
メリーさん太「『洞察力』って、あの作者がか?」
ちょい悪令嬢「その証拠に、今期夏アニメにおいて、うちの作者が推している作品が、どれもネット上とかで大絶賛されているでは無いですか?」
メリーさん太「『推しの作品』て、例えばどんな?」
ちょい悪令嬢「『負けヒ○インが多すぎる!』に『推○の子』に『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリ○さん』に『AT○I』に『菜なれ花○れ』に『天穂のサ○ナヒメ』に、そして何よりも『モ○から』こと『モ○から始まる探索英雄譚』とかですね♡」
メリーさん太「最後のは、どうなんだ⁉」
ちょい悪令嬢「むッ、『モ○から』は、シルフ○ーちゃんが可愛いだけでも、『大正義』では無いですか?」
メリーさん太「あんた、それが言いたいだけだろうが⁉ それに何が『洞察力』だ? 単に売れ線の作品に乗っかってるだけじゃ無いか!」
ちょい悪令嬢「ほう、だったら、事細かに考察してみましょうか?」
メリーさん太「考察って、どの作品をかね?」
ちょい悪令嬢「やはりここは、今期において本作の作者が最も期待していた、『なれ○れ』こと『菜なれ花○れ』──と行きたいところですが、実はこれを考察することは、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の隠された魅力をえぐり出すことにも繋がるのです☆」
メリーさん太「……これまで何度も、あれだけ微に入り細に入り考察を加えてきた『MyG○』に、更なる隠された魅力が有るだと?」
ちょい悪令嬢「『なれ○れ』の主人公の美空か○たちゃんは、いかにも『主人公』って感じでしょ?」
メリーさん太「そりゃあ、文字通りに『主人公』だからな」
ちょい悪令嬢「それでは、『MyG○』の高松と○りちゃんのほうは、どうです?」
メリーさん太「へっ? と○りちゃん? え、ええと、彼女は主人公としては…………いや、待てよ」
ちょい悪令嬢「おや、どうかいたしましたか?」
メリーさん太「……そもそも、『MyG○』の主人公って、と○りちゃんだっけ?」
ちょい悪令嬢「と○りちゃん以外、誰がいると言うのですか?」
メリーさん太「確かに、物語的にはと○りちゃんこそが『主人公』に位置づけられているとは思うけど、積極的に物語を動かしていっているのは、千早愛○ちゃんだし、作品の山場である第8話と第10話を盛り上げてくれたのは、長崎そ○さんだしで、と○りちゃんを主人公と断言するには、そこら辺が少々ネックなのでは?」
ちょい悪令嬢「そんなこと言ったら、『MyG○』のみならず、『なれ○れ』やその他『ガールズバンド』ものや『アイドル』ものなんかの、メインキャラとして女の子が複数登場する作品全部が、『この中の一体誰が主人公なのか?』と、悩まざるを得なくなり、ここは当然、『番組の顔』的存在である、か○たちゃんやと○りちゃんと言うことにすべきなのでは?」
メリーさん太「……うう〜ん、確かにか○たちゃんは、いかにも『主人公』と言ったキャラづけをされているけど、と○りちゃんのほうは、単独で『主人公』と言うには、少々『弱い』んじゃ無いかなあ?」
ちょい悪令嬢「──さすがはメリーさん! 私の言いたいことを、ほぼすべて代弁してくださるなんて♫」
メリーさん太「な、何だよ、あんたの言いたいことって?」
ちょい悪令嬢「例えば、メインヒロインが多数同時に登場する作品においても、以前の『バン○リ!』シリーズや『なれ○れ』のような作品は、五、六人のヒロインが『すべて主人公』であるのに対して、『MyG○』みたいな作品は、メインヒロイン五、六人で『一人の主人公』であるかのように、描かれているわけなのです」
メリーさん太「──すげえしっくりいく解説、ありがとうございます!」
ちょい悪令嬢「ね、アニメを語らせたら、本作の作者の右に出る者なんていないでしょう?」
メリーさん太「絶対『Y○uTube』をやるべきだよ! むちゃくちゃ稼げるよ! どこかのアニメ会社の代表崩れの『デマデブY○uTuber』よりも、百億倍増しだよ!」
ちょい悪令嬢「まあそれはともかく、これこそがむしろ『MyG○』の成功の秘訣では無いかと、睨んでいるのですよ」
メリーさん太「……主人公キャラが五人もいる作品よりも、五人合わせてようやく一人分の主人公になる作品のほうが、『成功』しているだと?」
ちょい悪令嬢「あくまでも、本作の作者の『個人的見解』ですけどね。──特にここから先は、特定の作品に対して否定的な意見を述べますが、すべて『個人的見解』であることを、あらかじめご了承くださいませ★」
メリーさん太「──いきなり予防線を張ってきやがった! 一体何を言うつもりなんだ⁉」
ちょい悪令嬢「はっきり言って、某『巨大アイドルシリーズ』なんかのアニメ版で、最低でも五、六人──下手すると、数十人も出しておいて、『全員主人公』みたいな作品て、もううんざりなんですよ。そもそもいちいち全員の名前すら覚えられないしね。ストーリーもとっ散らかっていて、全然楽しめないし、もう最初から『ノーサンキュー』てな感じですわ」
メリーさん太「ああ、『ラブラ○ブ!』とか、『艦○れ』とか、言ったやつか?」
ちょい悪令嬢「おや、奇遇にも、両方共アニメ版は、H田J輝氏の脚本作品ですわねw」
メリーさん太「──まあたそのパターンかよ⁉ だったら同じH田脚本の『響け!ユーフ○ニアム』や、うちの作者のお気に入りの『ゾンビラ○ドサガ』なんかは、どうなんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「『ユーフ○』は、人間関係を主体にしたストーリーにしろ、演奏シーンを始めとする作画にしろ、そこら辺のアイドルアニメどころか、全アニメ作品においてもトップレベルなので、(アニメ版最終章を除いて)もはや『主人公』がどうしたとか言う話では無いし、『ゾンビラ○ドサガ』のほうはそもそも、既存のアイドルアニメの『アンチテーゼ』として生み出されており、むしろ『逆張り主人公』の集合体と言っても良く、残念ながら比較対象にはならないのですよ」
メリーさん太「……ああ、確かにな。いくら『逆張り大好き』なH田J輝氏でも、『ラブラ○ブ!』のメンバーの中に『ま○お君』なんかを登場させたんじゃ、脚本家人生が終わってしまいかねないしなw」
ちょい悪令嬢「いいえ! H田先生だったら、そのくらいやってくださるはずですッ!」
メリーさん太「──こらッ、巧妙に褒め殺すことによって、脚本家人生を終わらせようとするんじゃ無い!」
ちょい悪令嬢「まあ、冗談は、ともかくとして」
メリーさん太「……ホントに、冗談か? 半ば以上、本気だったんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「──冗談は、ともかくとしてッ! むしろ実は、たとえメディアミックス作品であり、各キャラに固定のファンがいて、それぞれに配慮しなくてはならないにしても、無駄に『主人公級キャラ』ばかりにするよりも、複数のキャラ全員で主人公の役割を分担するほうが、より物語として『深み』を演出でき、見る者のハートを鷲掴みにできるのですよ!」
メリーさん太「何でだよ、主役級のヒロインがいっぱい登場したほうが、それだけ人気が出るんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「それこそが浅はかなる、『素人考え』というものなのです」
メリーさん太「でもH田氏は、ベテランの売れっ子脚本家じゃ…………あっ(察し)」
ちょい悪令嬢「『アイドル』ものでも『艦隊ゲーム』ものでも、アニメ版においては、メインヒロインを無駄にいっぱい出すことによって、完璧に失敗してしまったでは無いですか? ──それも当然のことで、初めて見る人が一人一人のキャラを把握できっこないのはもちろん、何と言っても『ストーリーがとっ散らかって』しまい、必然的に駄作以外の何物にもなれないのですよ★」
メリーさん太「──言われてみれば、確かに⁉」
(※次回に続きます)