第1857話、わたくし、春アニメ最大の『負けヒロイン』は、『ユーフ○』の黄前久○子ちゃんだと思いますの★【前編】
「──亜○隊長、知っているかね? 今期夏アニメにおいて、『負けヒロイン』をテーマにした超注目作『負けヒ○インが多すぎる!』が、満を持して放映&配信を開始したのだよ!」
「やかましい」
「……な、何だね、上官に向かって、いきなり『やかましい』とは?」
「怪獣退治が専門の『防衛隊』の総司令官が、まったく関係の無い『アニメ』を話題にしていて、上官もクソも有るか! それに何で私に対して、『負けヒロイン』の話を振ってくるんですか⁉」
「──それはもちろん、君のためなんだよ!」
「……何ですって?」
「君自身認めがたいとは思うけど、やはりアニメや漫画における『幼馴染み』キャラの『滑り台』行きの可能性は、他のヒロインキャラに比較して、異常に高いのは事実なのだよ。もはやそこを否定してもまったく意味は無く、むしろ効果的な善後策を考えたほうが余程有益なのだッ!」
「ほう、なるほど、確かに一理有りますな……………して、その『真意』は?」
「ぶっちゃけ、最近この連載ってば『ネタ』に困っているので、前回ちょっとした『思いつき』でやったように、他人様の作品の『負けヒロイン』をフィーチャーして、『余計なお世話的考察シリーズ』を立ち上げてみてはどうかと思いまして★」
「──ホントに、『余計なお世話』だな⁉ ぶっちゃけ過ぎだろ! しかもその『考察(?)』の進行役をやっているのが、そもそも我々のような『他人様のキャラ』であること自体、どうなんだ?」
「今更だけど、そもそもこの作品──ズバリ言うと『怪○8号』は、『ラブコメ』でも『恋愛モノ』でも無いんだから、『負けヒロイン』ネタで話題にしても、それ程差し障りが無いからでは?」
「──大いに差し障るよ! むしろ他人様のメインヒロインを、単に『幼馴染みキャラ』であるだけで、『負けヒロイン』最有力候補に決めつけたりしたら、大顰蹙だよ!」
「……『決めつけ』? 何を言っているんだ? 君の『滑り台行き』は、既に確定事項じゃ無いか?」
「──貴様ああああああああ!!! いくら『親馬鹿』だからって、言っていいことと悪いことが有るんだぞ⁉」
「……『親馬鹿』? 私の何が、『親馬鹿』だと言うのかね?」
「──私が『負け確』と言うことは、あなたの娘さんである四ノ宮キ○ル隊員が、『勝ちヒロイン』になると言うことでしょうが⁉」
「──何だと⁉ 『怪○8号』め、今すぐ討伐してくれるわ!」
「へ?」
「は?」
「……あ、あれ? 司令は四ノ宮隊員が『ヒロインレース』に勝利されるのだと、おっしゃりたいのでは無いのですか?」
「何でわしの可愛い可愛いキ○ルちゃんを、むざむざあんなオッサンにくれてやらなければならないのだ⁉」
「だったら、一体誰が『勝ちヒロイン』になると言うのです?」
「そんなの、市○レノ隊員に、決まっているでは無いか?」
「──『そっち』かい⁉」
「……いや、原作の連載開始時点で、お互いに何度もピンチを助け合って、今や魂レベルで最高のタッグとなっている二人に対して、間に割り込むことのできるキャラなんて、もはや皆無と言っても過言では無いのでは?」
「──うぐぅッ⁉」
「これでわかったろう? 君は自分が『負けヒロイン』であるかどうかなぞ気にすること無く、他の作品の『負けヒロイン』について、思う存分意見していけばいいんだよ♫」
「……あれ、何でだろう? カ○カ君のカップリング最有力候補が、市○隊員の可能性が高いとわかった途端、自分が『負けヒロイン』になっても、それ程悔しくないように思えてきたぞ?」
「それこそが、『BLマジック』と言うものだよ」
「『BLマジック』う⁉」
「ほら、現実でも『推しの男子アイドル』に対して、追っかけの女性ファンが、他の女性──特に女子アイドルなんかとくっつくのは許せないけど、同じ男子アイドルとくっつくのは許せるとか言ったやつw」
「……恐ろしいことに、むしろそれが某巨大芸能事務所丸ごと、『事実』だったりしてね」
「──おい、ヤメロ!」
「まあでもわかります、男性ファン向けでも、『百合営業』をしている声優さんのほうが、人気が有るみたいですしね」
「……突っ込みにくいネタは、そろそろやめてくれないか?」
「しかし『BLや百合なら許せる』とはいえ、私が四ノ宮隊員と──つまり、キ○ルちゃんとカップリングしたりしたら、いくら何でも父親として、許せないでしょう?」
「ほうまさか、私のキ○ルちゃんに、気が有るとでも言うのかね⁉ …………………いや、それって結構『アリ』かも?」
「──をいッ⁉」
「だって、『負けヒロイン』の『救済策』としては、このパターンは結構『有用』なのでは?」
「──『百合堕ち』が、ですか⁉」
「おお、『百合堕ち』と『百合オチ』とを、かけているわけだね?」
「やかましい(二回目)。さっさと話を続けろ」
「それと言うのも、本作の作者が最近立て続けに見た、過去の超傑作アニメのオチとして、奇遇にも『負けヒロインの百合堕ち』が続いたのだよ」
「……何ですか、その『過去の超傑作アニメ』って?」
「『荒ぶる季節の乙○どもよ。』に、『グラスリ○プ』だ」
「『荒○』は前回取り上げましたし、確かに一部の負けヒロインが『百合堕ち』しそうなラストでしたが、『グラスリ○プ』って、一応全員『男女カップル』が成立したのでは?」
「既に何度もネット上で論争の種になっているけど、あのラストはいろいろと解釈が有ってね。最後に本命の男子キャラが、メインヒロインの許を去ってしまったようにも受け取れるのだよ」
「いやあ、あれはむしろ、『再会』が約束されているような、前向きなラストかと思いましたけど?」
「──甘い! 以前からメインヒロインのことを『こしたんたん』と狙っていた、某女子キャラがいたことを忘れたのかね⁉」
「何で『虎視眈々』をひらがなにした?………それはともかくとして、その『虎視眈々』ちゃんは、一応他の男子キャラとカップリングが成立したのでは?」
「そんなもの、『当て馬』に決まっているじゃろうが⁉」
「断言⁉」
「自分がずっと狙っていた相手が、想い人に捨てられて傷心しているのだぞ⁉ そこにつけ込まないでどうする!」
「──言い方!…………でもまあ、何となくわかる気がしないでも無いですね」
「『女の子の気持ちが本当にわかるのは、女の子だけよ♡』とか言ってきたりしてね☆」
「ふむ」
「『女の子の気持ちのいいところが本当にわかるのは、女の子だけよ♡♡♡』とか、言い寄ってきたりしてね☆☆☆」
「ふむふむ…………ふむ?」
「本編終了時は確かに本命だった男子キャラが、更に男を磨いて帰ってきたところで、既に『時遅し』だったりしてw」
「他人様の作品に対して、よくもまあ、そんな勝手なことばかり言えるな⁉」
「……それは文字通り、『お互い様』だろ?」
「あ」
「……他にはそうだなあ、新作だと前期春アニメ最大の話題作であった、『響け!ユーフ○ニアム』なんかもそうだな」
「──何わけのわからないこと言い出しているんだ、この防衛隊司令は⁉ 『ユーフ○』の一体誰が『負けヒロイン』で、『百合堕ち』したと言うんだよ⁉」
「そりゃあもちろん、主人公の黄前久○子嬢だよ」
「……はあ? おめえ原作読んでいないのかよ? 久○子ちゃんはちゃんと塚○君と結ばれているんだよ? こんなの原作ファンなら誰でも知っているんだよ? この情弱が!」
「その原作を大改悪して、主人公の黄前久○子を(最終オーディションで)『負けヒロイン』にしたのが、他でも無いアニメ版制作スタッフだろうが?」
「──‼」
(※次回に続きます)