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第1847話、わたくし、今期春アニメ私的覇権作レース、ラストスパートですの☆(蛇足編)

「──犬飼い○はちゃん、あなたはもう、うちには来ないでくれる?」




「………え」




「──ちょ、ちょっとお母さん、いきなり何てこと言い出すの⁉」


「そうだ、そうだ、い○はが何をしたって言うんだワンダフル!」


「──畜生はしゃべるな」


「──ププーっw こ○ぎ、プーくすくすww 『畜生』とか言われてやんのwww」


「な、何だよ、ユ○だって、猫じゃ無いか⁉」


「ユ○はいいのよ、私は『猫の王』でもあるのだから、元々猫の言葉はわかるし」


「お母さん、いつの間にそんなことに⁉………………って、ああ、『と○神』の話か?」


「だったら、どこかの『凶悪魔法師一族』では、『御当主様』でもやっているのかワンダフル⁉」


「ええ、そうですけど?」


「──この前の『春アニメ』における、斎○千和さんの出演率は、一体どうなっているんだワンダフル⁉」


「外野どもは、いい加減黙りなさい! 話がちっとも進まないじゃ無いの⁉ ──お母さん、どうしてなの、い○はちゃんは私の数少ない親友なのよ⁉」


「……いくら母親で猫の王で某凶悪魔法師一族の御当主様とはいえ、ま○を悲しませるのはいただけないわね? どうしていきなり、そんなことを言い出したの?」


「あら、あなたなら、わかってもらえるはずだけど? 例えば──」


「『例えば』?」




「──今度の劇場版の告知ポスターやPVが、い○はちゃんとこ○ぎちゃんでも、ま○とあなたでも無く、なぜかい○はちゃんとま○とが全面的にフィーチャーされて、あまつさえこっそりと『恋人繋ぎ』すらしやがって、その一方であなたのほうはと言うと、例の『作中ゲーム』のプレイ画面の片隅にぽつんと映っているだけだったりしたら、どう思うかしら?」




「──当然、劇場版制作スタッフ全員を、ぶち殺すに決まっているでしょッ⁉」




「「「──こわっ⁉ 何この『クレイジーサイコレズ猫娘』は⁉」」」




「そうでしょう、その気持ち、良くわかるわ」




「「「──わかるのかよ⁉」」」




「…………まったく、あのたかが『外伝主人公』に過ぎない小娘が、すっかり『ま○マギ』シリーズの『顔』気取りになりやがって。あんたなんか、本来の相方(の中の人)と一緒に、某『ネトゲアニメ』の『キモウト』役でもやっていればいいのよ⁉」




「「「……その心を、端的に表すと?」」」




「──ま○かは誰にも渡さないわ! あの子は私だけのものよ!」




「「「『クレイジーサイコレズ猫娘』が、もう一人いたああああああ!!!」」」




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




メリーさん太「何だよこれ……………………………って、ホンマ、もはや冗談でも常套句でも無く、何なんだよ、これって一体⁉」




ちょい悪令嬢「──読者の皆様、超朗報です! いよいよリリース直前の新ゲーム『魔法少女ま○か☆マギカ Magia Exe○ra』ですが、何と元祖TV版『ま○マギ』だけでは無く、歴代の『外伝』や『スピンオフ』作品が、すべて網羅されることが明らかになりました☆」




メリーさん太「──おおっ、ホントかよ⁉ そいつはめでたい!」




ちょい悪令嬢「特に『マギ○コ』の扱いが大きくて、つい先日公開された、公式様による『エクセ○ラ通信』第1回目において発表されたPVにおいては、鹿目ま○かちゃんとともに環い○はちゃんが大きくフィーチャーされており、そもそも当該公開番組の司会が、い○はちゃん役の麻○ももさんと、キュ○べえ役の加○英美里さんだったりして♡」




メリーさん太「それって実質、『マギ○コの後継作』じゃ無いのか⁉」


ちょい悪令嬢「一部では、グラフィックスを中心とした、『マギ○コのアップグレード版』であるとも言われております」


メリーさん太「──『マギ○コ』ファン、大歓喜じゃん⁉」




ちょい悪令嬢「て言うか、あれ程の大人気コンテンツに育っていた『マギ○コ』を、跡形も無く葬り去ることなんて、運営さんとしてもできっこ無かったのですよ」




メリーさん太「い○はちゃんを始めとして、各勢力の各キャラとも、それぞれ熱狂的な支持者がいるくらいだからな」


ちょい悪令嬢「本作の作者としても、このような理想的な形で『マギ○コ』ムーブが引き継がれていくのは、望外の喜び以外の何物でも無いでしょう」




メリーさん太「……ああ、なるほど、それで冒頭の【突発短編】に繋がるわけか? ──しかし、単にヒロインの名前が『い○は』と言う共通点が有るとは言え、少々ネタ的にわかりにくかったのでは?」




ちょい悪令嬢「何言っているんですか? そもそも斎○千和さんを母親役に抜擢していて、彼女の娘さんの飼い猫が、完全に『ほ○らちゃん仕草』のガチサイコレズなところなんか、元々完全に『ま○マギ』シリーズを意識しているし、『い○は』と言うネーミング自体も、偶然とは思えませんよ」




メリーさん太「──言われてみれば、確かにそうだな⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、新ゲーム『ま○ドラ』については、『マギ○コ』ファンの皆様においても、これからも要注目ってことですわね♡」




メリーさん太「……アレ? 今回は『ゲーム作品の紹介』で終わるわけ? 【突発短編】が『わ○ぷり』を扱っていたことはもちろん、サブタイトル自体が『春アニメ私的覇権作レース』だから、てっきり前期春アニメについて、何か語り残したことが有るとばかり思っていたんだけど?」


ちょい悪令嬢「あ、もちろん、有りますよ?」


メリーさん太「有るのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、ここで再び【突発短編】をどうぞ☆」




メリーさん太「──うおっ、何か『新しいパターン』だな⁉」




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




「──遅かったわね、麗○」


「……やはりここにいたのね、久○子」




「ええ、ここは──この大吉山の頂上は、私たち二人の思い出の場所だからね」




「………」




「──ど、どうしたの、そんな哀しげな顔をして⁉」


「久○子………ごめんなさい」


「へ?」




「私ようやく、全国大会の本番で、黒江さんと協奏することを、決意したの!」




「──あ、何だ、そのことかあ」


「……ごめんなさい、ごめんなさい」


「何で、麗○が謝るの? 麗○は全然、悪く無いよ」


「だって……だって……」


「悪いのは、全国大会の晴れの舞台であなたと協奏できなくなった、私のほうじゃ無い?」




「──だって私、全国大会でどうしても、久○子と一緒に吹きたかったんだもの!」




 そのように私は、駄々っ子そのままなことをわめき立てながら、更に滂沱の涙を流すのであった。


 そんな情けないにもほどがある私を、慈愛に満ちた微笑みをたたえながら、優しく抱きしめてくれる、生涯唯一の親友の少女。


「もちろん、私もだよ。──でももう、『結果』は出てしまっているんだ。真○ちゃんは私なんかよりも、余程上手だよ。全国大会は彼女と一緒に頑張って、必ず『金賞』を獲ってね♫」


 そう言って、あたかも『優しい夜風』のように、私の頭を撫でてくれる、既にユーフ○ニアムのソリストと言う重い荷物から解放された、小さく華奢な手のひら。


 ──いや、違った。


 それは、『夜風そのもの』でしか、無かったのだ。




「……久○子」




 その私のつぶやきは、もはや夜の帳の中に、消え去るのみであった。




 そして私は一人、静かな決意を秘めながら、山をり始めたのである。




   ☀     ◑     ☀     ◑     ☀     ◑




メリーさん太「……おい、これって、もしかして、」


ちょい悪令嬢「ええ、『と○神』の最終回を見て思いついた、本作の作者発案による、『響け!ユーフ○ニアム』最終章の、【アナザーヴァージョン】です」




メリーさん太「ひょっとしなくてもこれって、他でも無く主人公の黄前久○子ちゃんが、『死んでいる』んじゃ無いのか⁉」




ちょい悪令嬢「はい! 実は壮大な叙述トリックが仕掛けられていて、最後の最後にその事実が明らかになると言った展開となっております!」




メリーさん太「嬉々として、とんでもないことを言うんじゃ無い! 『原作レ○プ』にもほどがあるだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「何と、実は第1話以前から久○子ちゃんが死んでいると言う【裏設定】なのに、ちゃんと彼女は最初から作品に登場していたりして☆」


メリーさん太「──どうやって⁉」




ちょい悪令嬢「最終章はなぜか、高坂麗○ちゃんの『視点』で描かれていて、部活の運営はドラムメジャーである彼女と、副部長の塚○秀一君で行っていて、そこに肝心の部長で主人公の久○子ちゃんの姿は無いのですが、麗○ちゃんの目には、例の校舎の隅の個人的な練習場所に行けば、久○子ちゃんと会えていろいろと会話ができたりして、ただ単に久○子ちゃんは、『思わぬ強敵が現れたために、ユーフ○の鍛錬に集中することにして、部長職を免除されている』みたいに、視聴者を思い込ませておくのです」




メリーさん太「なるほど、そこにまさにその『強敵』である真○ちゃんも顔を見せるんだけど、なぜか麗○ちゃんとしか会話をしなかったりすると言う、『伏線』をちりばめておくんだな?」


ちょい悪令嬢「『オーディションを控えて、同じユーフ○同士、無駄な接触を控える』とか言った、いかにももっともらしい理由をでっち上げることは、十分可能ですしねw」


メリーさん太「結果的に、毎オーディションごとに真○ちゃんがソリに選ばれることになるんだけど、いかにも(本当はそこにいない)久○子ちゃんを負かしているように見せかけて、真の敗者は久○奏ちゃんだったりするわけか?」




ちょい悪令嬢「どうせ原作を大改変して、主人公を『負けヒロイン』にするくらいなら、いっそのこと『実は主人公は最初から死んでいました☆』なんて言う、大どんでん返しのラストにしたほうが、人々の驚愕と大感動を呼んでいたのでは無いでしょうか?」




メリーさん太「どこかのミステリィ系ラノベの『もう死んでいる探偵』でもあるまいし、ごく日常的な『部活ラノベ作品』の主人公を殺すなよ⁉」


ちょい悪令嬢「でも、こっちのほうがオチとしては、むちゃくちゃ『エモい』とは思いません?」


メリーさん太「──うぐぅッ⁉」




ちょい悪令嬢「そういえば、つい最近も全話無料配信が行われていた、花○十輝大先生の代表作の『宇○よりも遠い場所』も、『人死に』を利用して涙涙の大感動を実現されてましたし、まさかと思いますが、文句のつけようが無いですよね? ──いやあ、『エモさ』においても、うちの作者はけして引けを取ってはおりませんわね♡」







メリーさん太「──いや、『より○い』はオリジナル作品なんだから、メインキャラをいくら殺そうが『自己責任』で済むけど、他人様の作品の主人公を勝手に殺しちゃ駄目だろうが⁉」

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