第1821話、【ユーフォ】わたくし、やっぱりアニメの第10話は『神回』だと思いますの♡
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、前回最後のほうでお約束した通り、今回はまさしく『神回』として現在各方面で話題沸騰中の、『響け!ユーフ○ニアム』アニメ版最終章第10話の考証を、全力で行いたいかと存じます!」
メリーさん太「……いやあ、『アニメの第10話は神回』と言うジンクスは、今回の『ユーフ○』の第3期にも見事に当てはまったな」
ちょい悪令嬢「ここ最近、本作すらも含めてネット中においては、作品自体のアンチとはまでは行かないまでも、タ○先生や麗○ちゃんや久○子ちゃんや真○ちゃん等々、メインキャラに対する批判的なスレばかりが立てまくられていましたが、この最新エピソードたった一話で、完全に評価を覆しましたね☆」
メリーさん太「……いや、既に原作小説版を読破済みの本作の作者からすると、相変わらず『省略』ばかりだし、本筋の展開すら組み替えられていると言う、この『何よりも原作尊重』の御時世では考えられないほどの『改変』が加えられているのは、今まで通りなんですけどね?」
ちょい悪令嬢「下手したらまたしても非難囂々となりかねないところを、今回の第10話においては、すべて『勢い』で押し切ってしまったのでございます!」
メリーさん太「何せ、久方振りに出ましたからね、『久○子☆ダッシュ』!」
ちょい悪令嬢「出ましたね、『上手くなりたい☆ダッシュ』w」
メリーさん太「今回の場合は、『和気藹々になりたい☆ダッシュ』かな?」
ちょい悪令嬢「むしろ、『わがままをぶちまけたい☆ダッシュ』では無いでしょうか?」
メリーさん太「それもそうだな! あんなにストレートに『わがまま』をぶつけられたんじゃ、もはやぐうの音も出やしないよ」
ちょい悪令嬢「……もうね、完全に『勢い』オンリーですよ! 最近の『ギスギス路線』の連続のせいで、肝心の関西大会の本番直前まで、部内に『不協和音』が鳴り響いていたと言うのに、部長である久○子ちゃんがいきなり演説を始めて、『──私のわがままを聞いてください! みんなはいろいろと不満が有るかも知れませんが、そんなことは知ったこっちゃありません! 私はとにかくここにいるみんなと力を合わせて演奏して、全国大会で金賞を獲りたいと思っています!』なんて、ぶちまけるんですからね!」
メリーさん太「しかも、泣きながらでの、ガチの本心の吐露だもんな」
ちょい悪令嬢「これで『否』と言えるような、心臓に毛が生えた部員なんていませんよ」
メリーさん太「もはや完全に、『理屈抜き』のゴリ押しなんだよな」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ! 『理屈抜き』なんですよ!…………ホントまったく、お恥ずかしい限りで」
メリーさん太「……何であんたが、恥ずかしがるんだよ?」
ちょい悪令嬢「つまりですね、視聴者の皆様に絶大なるフラストレーションを溜め込ませた、最近の『ギスギス展開』の連続って、むしろこの演説(&『久○子☆ダッシュ』)シーンでの、『カタルシス大爆発』のための『前フリ』でしか無かったのですよ!…………それなのに、うちの作者ときたら、あれこれと『理屈』ばかりをこねて『したり顔』をして、まったくもってお恥ずかしい限りでございます★」
メリーさん太「……なるほど、下手したら『改悪』呼ばわりされるくらい、原作小説版を『大改変』して、『ギスギス度』を大幅にアップして、タ○先生や麗○ちゃんや真○ちゃんや久○子ちゃんに対して、絶大なる『ヘイト』を向けさせたのも、すべてはこの『カタルシスの瞬間』のためだったのか」
ちょい悪令嬢「第10話自体クライマックス直前まで、麗○ちゃんの『ヒール』っぷりは、原作なんか比較にならないほど強調されていましたからね」
メリーさん太「……でもさあ、既にWeb上の幾つかのスレで指摘されているんだけど、これって『何の問題も解決していない』し、そもそも『なぜタ○先生は久○子ちゃんでは無く、真○ちゃんを選んだのか?』等々の、疑問が解消されたわけでは無いんだよな?」
ちょい悪令嬢「──そんなこと、もはやどうでもいいのですよ! 久○子ちゃんが言ったように、『もうごちゃごちゃした雑念なんかすべてうっちゃって、全国大会で全力を尽くそうよ!』で、部内がまとまったのですから!」
メリーさん太「──それじゃ、部員たちの個々の不満や疑問は、投げっぱなしなのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「いやだって、人の不満や疑問なんて、けして解消することは無いし、そんなものにかまけている暇があったら、『未来に向かって駆け出そう!』と言うのが、今回の趣旨ですもの☆」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「実はこれって、原作小説版におけるあ○か先輩による、非常に重要なるセリフなのですが、『……人間て言うものはみんな、他人が思っているよりもずっと、「不完全」なんだよ。子供の頃十分に「大人」だと思っていた「高校生」になって、久○子ちゃんは完璧になれたかい? それは正真正銘大人で、しかも教師であり指導者である、タ○先生だって同じなんだよ。彼は自分が不完全だと自覚しているからこそ、ずっと悩み続けて試行錯誤を繰り返しつつ、それでも「全国大会で金賞を獲るため」に、最もふさわしいやり方を見いだそうとして、常に模索し続けているんだ。それなのに「この前のオーディションの判断基準を教えてくださいッ!」と聞いたところで、「明確な基準」とか、みんなが「納得する答え」とか、返ってくるはずが無いじゃ無い? もちろんタ○先生としても、「良かれ」と思って下した判断だけど、それが絶対に「ベストの答え」だとは、彼自身自信をもって言えないのさ(意訳)』──てのが有ったのですよ」
メリーさん太「ああ、それが第10話における、『本当は自信が無いからこそ、(部員たちを不安がらせないためにも)いかにも何の迷いも無く自信満々の振りをしているだけさ』と言う、アニメ版のあ○か先輩のセリフに繋がるわけか⁉ 何でそんな重要なセリフを省略するんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「必要無いからですよ、久○子ちゃんが『わがままを通す』ことを決意したってことは、これまでの『部長としての完璧さ』とか、『正論や屁理屈』とかを、全部捨てたってことなので、タ○先生を含めて吹奏楽部の全員が、『不完全のままでいいんだ、不完全なままで全国大会入賞を目指そうよ!』と、宣言したも同然なのですからね!」
メリーさん太「──ああっ、それって『不完全』を『迷子』に換えれば、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』そのまんまじゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「──そうなんですよ! まさにその『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』自体も、メンバー同士の『不協和音』の物語であり、これまでの『バン○リ!』シリーズであれば、まずその『不協和音』を解決しようとするはずですが、『……不協和音のままでいいんだ、とにかく一緒に全力でバンドをやっていれば、不協和音もいつしか綺麗な和音になるさ♫』と言う、今までに無い斬新な展開だったのですからね」
メリーさん太「……さしずめ『ユーフ○』最終章は、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の拡大版のようなものか?」
ちょい悪令嬢「『ガールズバ○ドクライ』のようなオリアニをお創りになるくらいだから、シリーズ構成&全脚本の花○十輝先生が、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の影響を受けていないことは有り得ませんからねw」
メリーさん太「うん確かに、仮にも音楽と言う『自己表現』の場で、『全体の調和』ばかり重んじて、『自分らしさ』を完全に殺してしまったら、本末転倒だからな」
ちょい悪令嬢「団体競技なんだから、何よりも『和を尊重すべき』と言うのがセオリーでしょうが、むしろ部内の不協和音を『個人のわがまま』によって、実のところ何の問題も解決していないのに、いかにも解決したように見せかけるなんて、むちゃくちゃ『アクロバッティングな』作品づくりと申せましょう♫」
メリーさん太「……と言うことは、本作の作者における、『ユーフ○』アニメ版の制作スタッフの皆様に対する評価は、完全に翻って、『好感度爆上げ』したわけなんだよな?」
ちょい悪令嬢「ええ! 散々生意気なことを申して、大変申し訳ございませんでした! 今では海よりも深く反省しております! 特に脚本とシリーズ構成の花○先生に対しては、個人攻撃まがいな批判までしでかしてしまい、心よりお詫び申し上げると共に、今期春アニメにおけるもう一つの話題作である『ガールズバ○ドクライ』についても、心を改めましてちゃんと第1話から見直して、正当な評価をさせていただくことを、ここで誓いたいかと存じます☆」




