第1788話、【ユーフ○】わたくし、久○子ちゃんは自分が『弱い』と自覚しているからこそ『強い』のだと思いますの☆【前編】
ちょい悪令嬢「……えーと、今回と次回は(予定を変更して)、前回と前々回の【前後編】に関する補足を行いたいかと存じます」
メリーさん太「……おいおい、よりによって今期春アニメの最注目作たる『響け!ユーフ○ニアム』を、言いたい放題けちょんけちょんに貶しておいて、今更何の補足をするつもりだよ?」
ちょい悪令嬢「い、いやだから、あれは『貶した』とかそう言うのでは無いことを、今回釈明しようとしているわけでして……」
メリーさん太「あんだけ散々、主人公の黄○ちゃんを始めとして、メインキャラたちのことを『無能』だと決めつけたりして、『貶していない』と言うのは無理が有るだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「──大丈夫です! 自分たちがけして『完璧では無い』ことを、黄○ちゃんたち自身が自覚しているからこそ、ちゃんと『布石』を打っており、そう言う意味では『指導者』として、けして『無能ではありません』から!」
メリーさん太「……『布石』、だと?」
ちょい悪令嬢「例えば、来年再来年の北○治吹奏楽部における、部長や副部長たち『幹部』の顔ぶれって、想像できます?」
メリーさん太「……そうだなあ、現在の二年生だと、久石か○でちゃんや月永も○む君あたりで、一年生だと、義井沙○ちゃんと釜屋す○めちゃんのコンビってところかな?」
ちょい悪令嬢「そうですね、私も大体その辺だと思いますが、今名前の挙がった面子の共通点と言えば、何だと思いますか?」
メリーさん太「……何ってそりゃあ、将来の指導者と目されるくらいだから、演奏面は言うに及ばず、対人関係等においても、『優秀であること』かな?」
ちょい悪令嬢「──ここで更に質問です、現部長の『対人関係における嗜好』って、何でしたっけ?」
メリーさん太「……黄○ちゃんの、対人関係における、『嗜好』だと?」
ちょい悪令嬢「ほら、第3話において、先ほど名前の出た、既に二年後の『部長有力候補』と目されている、沙○ちゃんのお悩み事を見事に解決してあげた時、か○でちゃんあたりからツッコまれていたでは無いですか?」
メリーさん太「──ああ、『久○子先輩って、優秀な子が好きですよねw』って、やつか⁉」
ちょい悪令嬢「これってまさに、か○でちゃん自身も入っているとは思いません?」
メリーさん太「うんうん、そう言われれば、そうだよな!」
ちょい悪令嬢「も○む君も入っているとは、思いません?」
メリーさん太「うんうん……………………うん?」
ちょい悪令嬢「残るす○めちゃんについても、彼女自身が直接黄○ちゃんのことを慕っているかはともかくとして、お姉ちゃん大好きな彼女が、まさにそのつ○めちゃんに『マリンバ奏者』として開眼する切っ掛けを与えてくれた黄○ちゃんのことを、感謝していないわけはありませんよね?」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「そもそも、『優秀な下級生=将来の幹部候補』であって、現時点において主だった優秀な子を手なずけている黄○ちゃんは、たとえ自分たち現幹部が『けして完璧では無い』としても、ちゃんとフォローしてくれる取り巻きたちを擁しているので、大方の『難問』は解決可能なのですよ♫」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「特に同じユーフ○奏者として、『直属の後輩』に当たるか○でちゃんなんて、『暗躍』させたら右に出る者はおらず、部内の問題は大抵のことなら、秘密裏に処理可能でしょう」
メリーさん太「た、確かに……」
ちょい悪令嬢「おそらくこれから『造反派』の中核を担うと思われる、一年生たちについても、表立った説得は、既に一年生において人望のある沙○ちゃんが担いつつ、水面下の『根回し』のほうは、やはり『裏技』が得意そうなす○めちゃんが担うことで、事が致命的になる前に、穏便に解決可能でしょう」
メリーさん太「……あ、あれ? そう言われてみれば、す○めちゃんて、か○でちゃんと(タイプ的に)似ているよな?」
ちょい悪令嬢「そりゃあ当然、同じ『TrySa○l』の仲間ですのでw」
メリーさん太「──そんなメタ的な理由が有るか⁉ やっぱうちの作者は『声オタ』だったのかよ⁉ だったら麻○ももさんも登場しなければおかしいだろ⁉」
ちょい悪令嬢「『……一学期も終わろうとしていた不自然な時期に、突然東京の吹奏楽強豪校から転校してきた、謎の少女「環い○は」。そしてついに、人智を超越した(魔法の飛び交う)凄絶なる物語の幕が開けられたのだ』」
メリーさん太「──だから勝手に、他人様の作品の世界観そのものを、ねじ曲げるのはやめろ!」
ちょい悪令嬢「まあとにかく、まさにこれこそは散々当【座談会】において述べてきた、『人は己の弱さを認め、他者と一つになってこそ、真の強さを手にするのだ』と同じ理論で、たとえ指導者であろうと、『完璧』になる必要は無く、下級生の力を借りてもいいのです。この本作独自のセオリーに則れば、黄○ちゃんは本人が自覚的かどうかはともかく、これまでちゃんと『布石』を打ってきており、少々しくじって問題が発生しようが、十分解決可能なのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「言うなれば、黄○ちゃんは自分の『弱さ』をちゃんと自覚している、『真に理想的なリーダー』なのかも知れませんね」
メリーさん太「……『弱い』のに、理想的な『リーダー』だと?」
ちょい悪令嬢「『ユーフ○』の元ネタは主に『マ○みて』ですけど、前期冬アニメの超人気作だった『薬○のひとりごと』の元ネタの一つに、少女小説の『彩○国物語』と言うのが有るのですが、その作中における非常に印象的な台詞に、『……王と言うものは別に完璧である必要は無く、むしろ頼りなく見えたほうが、優秀な部下たちが「……駄目だ、こいつ、俺たちが支えてやらなければッ!」と思って、その才覚を国のために存分に発揮してくれるので、結果的に国は栄えて王様は名君として讃えられるのだ』と言うのが有ったのですが、まさに『目から鱗』でしたわね♫」
メリーさん太「な、なるほど、一理あるな」
ちょい悪令嬢「それもこれも、黄○ちゃん自身の独特なる、対人関係における『嗜好』のお陰なんですけどね☆」
メリーさん太「……何だよ、独特の『嗜好』って?」
ちょい悪令嬢「先ほども申しましたでしょう、黄○ちゃんは『才能の有る者』が好きって。──そして往々にして、人よりも才能豊かな者は、『性格に難有り』なタイプが多いんですよねえ」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「とにかく、『お節介が服着て歩いている』レベルの黄○ちゃんが、飛び抜けて才能の有る部員たちの『お悩み相談』をしてきて、彼女たちをそれぞれの『悩み』から救ってきたからこそ、絶大なる信頼を得て、『黄○ちゃんのためなら全力を尽くす』と言ってくれる方々が、上級生下級生問わず、大勢おられるわけなのですよ」
メリーさん太「……そういえば、か○でちゃんにしろ、も○む君にしろ、美○ちゃんにしろ、鎧○先輩にしろ、あ○か先輩にしろ、そしてもちろん、今では大親友である麗○ちゃんにしろ、才能豊か故に、家族すらも含めて周囲の者と何かと軋轢を生み、もはやすっかり諦めて『孤高の人』を気取ろうとしていたところ、そんな頑なな『心の壁』をこじ開けて、もう一度『人と繋がることの素晴らしさ』を教えてくれた黄○ちゃんには、感謝の念に堪えないだろうよ」
ちょい悪令嬢「まさに鎧○先輩の、『窓を開けてくれてありがとう♡』の一言に尽きますよね♫」
(※次回に続きます)




