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第1657話、わたくし、『アマ○ミ』アニメ版は、攻略ヒロインが問題だらけだと思いますの⁉【前編】

ちょい悪令嬢「──『アマ○ミ』、サイコー♡♡♡」




メリーさん太「な、何だ⁉ 開幕から、いきなりどうした!」




ちょい悪令嬢「いやあ、『カノジョ○彼女』ロスで落ち込んでいましたが、まさかこんな『馬鹿ラブコメ』作品が存在していたなんて、まったく不勉強でしたわ♫」




メリーさん太「なっ⁉ 『カノジョ○彼女』レベルの『馬鹿ラブコメ』が、他にも有っただとお⁉」


ちょい悪令嬢「しかもかの『スクールデ○ズ』に匹敵する、クリスマス定番の『ゲーム原作のアニメ版』だそうです!」


メリーさん太「『スク○ズ』に匹敵って……………なんか、嫌な予感しかしないんですけど?」




ちょい悪令嬢「大丈夫です! こちらはエロゲですら無いごく普通のギャルゲであり、フォーマットも『浮気上等のハーレム三昧』の『スク○ズ』方式では無く、『一つのシナリオルートごとに一人のヒロインを攻略していく』、いわゆるパラレルワールド的な『ヨスガ○ソラ』方式ですので」




メリーさん太「──良かった、視聴者からのヘイトの権化となって、最後にはヒロインに刺されてしまう、『ガチ屑主人公』なんていなかったんだ、『ナイスボート』!」




ちょい悪令嬢「……でもその反面、あまりにもありきたり過ぎて、『鬱展開』も『エロ』も『グロ』も『(かつてのエロゲならではの?)SF的な超展開』も無くて、『変化球大好き』な本作の作者としては、あまり触手が伸びなかったのです」


メリーさん太「うん、あの『ゲテモノ好き』の作者なら、そうだろうな?」


ちょい悪令嬢「でもネット上では、なんか異常に評価が高かったりするのですよ。特に今回の年末における、全二期三クール一挙無料配信に関しては、『スク○ズ』と込みで見たほうがいいとまで言われてまして」


メリーさん太「ほう、そうなると『スク○ズ大好き』な本作の作者としては、無視するわけにはいかないな?」


ちょい悪令嬢「そこで試しに、第1話を見てみたのです。トップバッターの『攻略ヒロイン』が、うちの作者の好みでもありましたし」


メリーさん太「ああ、『ヨスガ○ソラ』方式と言うことは、いわゆるヒロイン交代制の『オムニバス』形式になるわけか?」


ちょい悪令嬢「基本的に一人のヒロインにつき、四話ごと割り当てられています」


メリーさん太「それって、つまり──」


ちょい悪令嬢「はい、原則的に『ハーレム』モノである『カノ○の』に対して、一つのルートではあくまでも一人のヒロインのみを『攻略対象』としているので、主人公の『誠実度』がグッと増しているわけですよ!」


メリーさん太「『カノ○の』の主人公よりも誠実って、視聴者の好感度爆上がりだな! どこかのヘイトの権化の『マ○ト君』とは大違いだぜw…………それで、実際に第1話を見て見て、どうだった?」




ちょい悪令嬢「──むちゃくちゃ面白かったですよ! これぞまさに『カノ○の』に匹敵する、『馬鹿ラブコメ』の歴史的金字塔でございましょう!」




メリーさん太「──そんなにかよ⁉ いや、『カノ○の』とは違って、無理やり『複数のヒロインを同時に愛する』なんて言う、『トンデモ設定』が無くて、主人公がとにかく誠実なのに、どうして『馬鹿ラブコメ』になるんだ?」


ちょい悪令嬢「狂った世界の中で、主人公が無駄に誠実だからこそ、作品自体が『馬鹿』になり得るのですよ」


メリーさん太「『ハーレム』でも『ぶっとんだ主人公』でも無いのに、一体何が狂っているの⁉」


ちょい悪令嬢「何がって、もろちん、『ヒロイン』たちですよ!」


メリーさん太「……うん、ヒロインが『もろちん』だったら、確かに狂っているよな」


ちょい悪令嬢「あっ、すみません、カミましたw」


メリーさん太「あんたが『八○寺ちゃんムーブ』をカマしても、別に可愛くないんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「とにかくこの作品て、ヒロインが全員、一見極ありふれた『ギャルゲの攻略キャラ』そのものなのに、いちいちすべてがおかしいのですよ」


メリーさん太「……おかしいって、どんなふうに?」


ちょい悪令嬢「まず第1話から第4話までの攻略ヒロインですが、何とのっけから、『学園の誰もが憧れる上級生の美人お姉様』となっております」




メリーさん太「──いきなり『攻略難度マックスキャラ』、キタコレ⁉」




ちょい悪令嬢「普通はそう思うでしょ?」


メリーさん太「……え、もしかして、違うの?」


ちょい悪令嬢「いえ、おおよそ間違っておりません。加えてご実家が結構な資産家であられるようで、正真正銘の『お嬢様』と申しても過言では無いでしょう」


メリーさん太「何かいきなり『マリ○て』のさち()様を攻略するみたいになっているな⁉ せめて『百合モノ』じゃ無いと厳しいのでは?」


ちょい悪令嬢「『BanG Dre○m! Its MyG○!!!!!』のさき()様なら、没落したのにつけ込んで、ワンチャン有るかも知れませんがね♫」


メリーさん太「──そんなんじゃ、『鬼畜主人公《マ○トくん》』になっちゃうじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「大丈夫です、この年上ヒロイン──森○はるか先輩は、たとえ家が没落しようとも、おそらくは『ノーダメ』でしょうからw」




メリーさん太「え、生まれつきのお嬢様なのに、家が没落してもノーダメって、どうしてだよ?」


ちょい悪令嬢「この人って、むちゃくちゃ脳天気で何事にもポジティブで、少々の不幸な出来事も、まったく気にしないのですよ」


メリーさん太「『ポジティブ』はともかく、『脳天気』と言うのは、お嬢様先輩に対する『形容詞』として、どうなんだ?」


ちょい悪令嬢「──そうなんですよ! この人が人気者なのは、『美人』で『お嬢様』と言うのも有るんですが、とにかく根が明るく親しみやすくて、誰とでも仲良くなれて、どんな人にも『マイナスの感情』を感じさせないからなのです!」


メリーさん太「誰にも『マイナスの感情』を感じさせることが無いなんて、そんなこと可能なのか⁉」


ちょい悪令嬢「彼女なら可能です、なぜなら彼女こそ『真性』の──」


メリーさん太「……『真性』の?(ゴクリ)」




ちょい悪令嬢「『底抜けの馬鹿』なのですから☆」




メリーさん太「──はあああああああああああああああああ⁉ 何だそりゃ⁉」




ちょい悪令嬢「もうね、『今が楽しければそれでいい』って感じで、ライブ感覚で生きていて、年下の主人公が意を決して告白してみたら、『……ごめん、私年上が好みだから』と、完璧に振ったくせに、後日そのことを再確認された際には、『あれ? 私そんなこと言ったっけ?』とかほざいてやがんの!」


メリーさん太「──一世一代の告白をした主人公の、立つ瀬が無いじゃん⁉」


ちょい悪令嬢「でも、そのいい加減さ故に、どんどんとなし崩し的に主人公に惹かれていき、気がつけば主人公が他の女の子と立ち話をしているだけで、嫉妬心剥き出しに引き剥がしてしまうようになるのですよw」


メリーさん太「『年上のお嬢様』属性、どこ行った?」


ちょい悪令嬢「あと、可愛い女の子が大好きで、暇を見ては女子水泳部の練習を覗きに行って、親友である水泳部部長に毎回こってりと絞られていると言う」


メリーさん太「──もうそいつ、『お嬢様』でも『攻略対象ヒロイン』でも無いだろう⁉」


ちょい悪令嬢「基本的に、主人公である兄のヒロイン攻略に協力的な、妹キャラの美○ちゃんさえも、会うたびに自分にまとわりついてくる先輩ヒロインに対してだけは、苦手意識を隠せないほどですものね」


メリーさん太「……うん、トップバッターの攻略ヒロインからして、『カノ○の』のヒロインたちとはまた別の意味で、『厄介』なのがわかったよ」




ちょい悪令嬢「──そんな厄介なヒロインですら、全面的に受け容れることができるからこそ、主人公君の好感度が爆上がりするばかりなのですよ!」




メリーさん太「おお、確かにそこのところは、『カノ○の』の主人公を彷彿とさせるな⁉」




ちょい悪令嬢「実は主人公は、数年前のクリスマスイブに大失恋をしていて、どうしても恋に臆病になっていたのですが、たまたま夜の公園で出会った先輩ヒロインに(いつものごとくポジティブシンキングによって)励まされていて、その頃から意識していて、彼女の(少々やり過ぎの)前向きさを全肯定していたわけなのです」




メリーさん太「……ああ、そんないきさつが有ったのか?」




ちょい悪令嬢「そうです、別に『美人で人気者のお姉さん』だから惚れたわけでも無く、いかにも変人ぽい振る舞いに惑わされることも無く、最初から彼女の『本質』を見抜いていたのです!」




メリーさん太「……ホント、『好感度』しか無いな、その主人公君て」




ちょい悪令嬢「それに対して、(まさにそのお嬢様先輩を含む)『攻略ヒロイン』たちのほうはと言うと、文字通り『危ないやつ』ばかりでして、虎視眈々と『好感度主人公君』のことを狙っていると言う☆」




メリーさん太「──逃げて! 主人公君、今すぐ逃げてえええ!!!」







(※次回に続きます)

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