第1644話、わたくし、矢○永吉さんの武道館公演150回達成を言祝ぎますの☆【前編】
ちょい悪令嬢&メリーさん太「「──矢○永吉様、46年目にして宿願の『日本武道館公演150回目達成』、誠におめでとうございます!!!」」
ちょい悪令嬢「……いやあ、ついに成し遂げられましたねえ」
メリーさん太「何せ、『一年越しの快挙』だからな。ファンはもちろん、矢○さん御本人も、さぞかし安堵なされたことだろう」
ちょい悪令嬢「本来なら、昨年の全国ツアーの最終公演で達成する予定だったのですが、突然の体調不良のために涙を呑まれて、そのリベンジを今年のツアーの武道館公演の初日に持ち越すことになったんですよね」
メリーさん太「去年むちゃくちゃ期待していたファンの皆様にとっては、心から残念だったことでしょうが、当然のごとく当日のチケットは『生きて』いて、自動的に今年の武道館公演の初日に使用できて、今回の『リベンジ公演』を観戦なされることと相成った次第であります」
ちょい悪令嬢「それが期待以上の『大成功』ですものね、もう感動もひとしおでしょう」
メリーさん太「ファンとしては、是非とも現場に居合わせて、その感動を分かち合いたかったところでしょうね」
ちょい悪令嬢「武道館のキャパ的には最大級の『一万四千人』が集結したそうですが、矢○さんのファンの総数からすれば、ほんの一握りですからね」
メリーさん太「自称『長年の熱烈なるファン』である、うちの作者なんて、心底悔しがっているだろうなw」
ちょい悪令嬢「──ところがどっこい、実は今回の『150回公演達成』に関しては、ファンの誰もが狂喜せざるを得ない、数々のビッグニュースが飛び込んできているのですよ!」
メリーさん太「な、何だよ、『ビッグニュース』って?」
ちょい悪令嬢「何と、矢○さんにとっての『盟友中の盟友』にして、アメリカを代表するギタリストでもある、ジ○ン=マクフィー氏が、お祝いに駆けつけてこられたのです!」
メリーさん太「──何と! ジ○ン氏と言えば、80年代から90年代にかけての、矢○さんの全国ツアーのバンマスにして、アメリカロック界の雄『ド○ービーブラザーズ』の、押しも押されぬフロントマンの一角じゃ無いか⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、まさに、ド○ービーズの結成50周年記念のワールドツアーの一環として、今年の春に日本公演をなされたばかりでの、再来日でございます」
メリーさん太「いや、矢○さんとジ○ン氏の友情のほどは知っていたけど、最近はレコーディングにも全然参加しないから、てっきり疎遠になったものと思っていたよ」
ちょい悪令嬢「今申したように、『ド○ービーズ』の活動のほうで忙殺されておられましたし、何と言ってもレジェンド級バンドの残り少ない『オリジナルメンバー』として、もはや矢○さんと関わることも無いんじゃないかと危惧していたところであります」
メリーさん太「ぶっちゃけ、ジ○ン氏が今更矢○さんと関わっても、何のメリットも無いんだよな? ──つまり、今回の突然の来訪は、『損得勘定』がまったく無かったってわけだ」
ちょい悪令嬢「それだけお二人の間に、深い友情が築かれていたわけですわね」
メリーさん太「…………二人共ロックアーティストであることだし、そのうち『BL系の薄い本』ができたりしてw」
ちょい悪令嬢「有りますよ」
メリーさん太「…………はい?」
ちょい悪令嬢「ですから、矢○さんとジ○ン氏をフィーチャーしたBL本なら、すでにれっきとして存在しているんですってば」
メリーさん太「──はあああああああああああああああああ⁉ ホントかよ⁉」
ちょい悪令嬢「作者は、『ゴ○ラ』好きで超有名で、御自分のペンネームも『ゴ○ラ』をもじったものだったりするのですが、実は矢○さんの大ファンでもあって、若かりし日の矢○さんと、金髪のイケイケギタリストとして描かれたジ○ン氏とが絡む、BL小説と、更にはそれを基にした音楽CDさえも、発売なされたことがあるのです☆」
メリーさん太「──それ本当に、大丈夫なのか⁉」
ちょい悪令嬢「あ、もちろん、お二人のお名前や容姿や関係性は、微妙に変えておりますので、あくまでも『フィクション』と言うことで、ヨ・ロ・シ・ク☆お願いいたしますわ♫」
メリーさん太「──そんな雑な言い訳が、本当に通ると思っているのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「まあまあ、この件についてはこの辺にして、ビッグニュースの続きと参りましょうよ!」
メリーさん太「え、まだ何か有るの?」
ちょい悪令嬢「何と、今回の武道館公演150回達成を記念して、某音学情報誌様が、特集ムックを刊行してくださることが決定し、矢○さんご本人に対するインタビューはもちろん、ジ○ン=マクフィー氏等の音楽関係者や、ジ○リの鈴○敏夫プロデューサー等の、各界の著名人の皆様からのお祝いメッセージが寄せられた、非常に豪華な内容となるそうなのです!」
メリーさん太「ええっ、わざわざ記念本を出すのか⁉」
ちょい悪令嬢「……いや、そこは普通に考えてみ? 一人のアーティストが、通算150回も、武道館を満員にするなんて、軽く見積もっても、『途方もない偉業』じゃん?」
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「それなりに売れた歌手が、年に一回のペースで武道館公演をやるとしても、150年かかり、たとえ年に五回公演できるトップアーティストクラスでも、30年もかかるのですよ?」
メリーさん太「150年は有り得ないとしても、トップアーティストでも、少なくとも30年はかかるだと⁉」
ちょい悪令嬢「ちなみに矢○さん御自身は、1977年に初公演を行ってから、46年ほどかけられています」
メリーさん太「……なるほど、150回もやるのも凄いが、それを46年もかけて成し遂げたとしたら、確かに控えめに言っても『途方もない偉業』だな」
ちょい悪令嬢「むしろ記念本でも出さないと、『何をやっているんだ!』と、ファンが暴動を起こしかねませんからねw」
メリーさん太「矢○さんのファンには、各界の有名人が大勢おられるからな、その人たちに一言お祝いメッセージを寄せてもらうだけでも、一冊分の本のページが埋まったりして」
ちょい悪令嬢「そのほとんどが、音楽界を始めとするクリエイターの方が多いですけど、何と都知事や国務大臣経験者や某政党の歴代代表(⁉)等々の、大物政治家なんかもおられると言う、本当にありとあらゆる方面を網羅していますよね」
メリーさん太「糸○重里さんと共に作った、自伝の『成りあ○り』のインパクトが強烈過ぎて、己の『人生のバイブル』にしている人が、ある一定の世代にごまんといるからな」
ちょい悪令嬢「そんな各方面からリスペクトされまくりの矢○さんが、武道館公演150回達成と言う偉業を達成したのですからね、普通のネット民では知る由も無い、各界の(ある一定の世代以上の)上層部ではすでにお祭り騒ぎですよ!」
メリーさん太「……うん、下手すると、『日本維○の会』なんて、党を挙げての記念行事をしかねないからな。…………矢○さんてもしかして、関西のほうで人気が高かったりするわけ?」
ちょい悪令嬢「おお、目の付け所がいいですね! 先日、『関西人にとって阪神タイガースは宗教である』と申しましたが、実は矢○さんのファンってもはや、『YAZ○WA教信者』みたいなものと思って間違いないのですよ」
メリーさん太「──意外な『関西繋がり』が⁉ いや確かに、矢○さんて独自の宗教を起こしてもやっていけるほど、『カリスマ性』が高いよな⁉」
ちょい悪令嬢「そんな矢○さんが特別視している『日本武道館』は、当然信者たち──もとい、ファンたちにとっては、『聖地』そのものであるわけですよ!」
メリーさん太「……そういや、そもそも矢○さんが、そこまで武道館を特別視しているのは、なぜなんだ? ──いやもちろん、武道館が日本有数のライブ会場であり、すべてのアーティストにとっての憧れの的であることは知っているけど、矢○さんの実力だったら、五倍のキャパを誇る東京ドームだって満杯にできるだろ?」
ちょい悪令嬢「そうですね、東京ドームができたばかりの頃、二日間連続で超満員にしたり、全国コンサートで各地のドーム球場を完全制覇したりもなされていますからね。その他にも関西における毎年恒例の開催地である『大阪城ホール』なんて、キャパが二万人以上ですし」
メリーさん太「だったら、どうして?」
ちょい悪令嬢「矢○さんと言えば、何と言ってもビート○ズに憧れて、ロックスターを目指したのですからね。ビート○ズの日本公演の舞台であった日本武道館は、彼にとって永遠に『特別な場所』なのですよ☆」
(※次回に続きます)




