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第1618話、わたくし、今期秋アニメ『私的覇権候補作』中間発表ですの☆【その4】

ちょい悪令嬢「──いやあ、皆さんもうご覧になりましたか? 『16bitセンセーシ○ン AN○THER LAYER』最新第7話!」




メリーさん太「……え?」




ちょい悪令嬢「開幕一発目から、『コネ○ト』ですよ、『コネ○ト』! そう、かの超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』のOP!」




メリーさん太「あ、あの……」




ちょい悪令嬢「一時は視聴を切ろうとまで思っていましたが、見続けて良かったですわ。まさかここで、『ま○マギ』ネタが登場するなんて☆」




メリーさん太「……悪役令嬢、さん?」




ちょい悪令嬢「でもどうせなら、そのまま今回限りの『特殊OP』として、『ま○マギ』のOPをパクったような作画にしつつ、実は物語としての重大なるヒントが隠されていると言ったパターンでも、良かったんですけどねえw」




メリーさん太「え、えーと…………」




ちょい悪令嬢「まあこれで『16bitセンセーシ○ン AN○THER LAYER』は、めでたく視聴継続決定ですわね! 最終話でどんな決着をつけてくれるのか、今から非常に楽しみですわ!」







メリーさん太「──いやいやいや、ちょっと待って! 一体どういうことなんだよ⁉」







ちょい悪令嬢「……何ですか、メリーさん、いきなり大声を上げたりして?」


メリーさん太「『何ですか』は、こっちの台詞だよ⁉ この【座談会】であれだけディスり倒していた『16bitセンセーシ○ン AN○THER LAYER』に対して、あまりにも態度が変わり過ぎだろう?」


ちょい悪令嬢「そ、そうかなあ? メリーさんの気のせいではw」


メリーさん太「結局は『ま○マギ』か⁉ 『ま○マギ』に好意的な作品は、中身にかかわらず、高評価になるわけか⁉」


ちょい悪令嬢「まさかあ、そんな理由で視聴継続を決定したりはしませんよw」


メリーさん太「……だったら、他にちゃんとした理由が有るわけか?」


ちょい悪令嬢「もろちんです!」


メリーさん太「──うおっ、すっかり油断していた⁉ まさかここで挟んでくるとは!」


ちょい悪令嬢「失礼、カミました、『もちろん』です!」


メリーさん太「──八○寺ちゃんかよ⁉…………まあいい、理由が有るのなら、言ってみろ」




ちょい悪令嬢「前にも申したでは無いですか、この期に及んで『98回顧厨』のためだけに作られた『16bitセンセーシ○ン AN○THER LAYER』は、『98』こそ日本のIT化を大幅に遅らせた元凶と目している本作の作者にとっては、『思う存分叩ける』相手であり、最新話においても期待通りに、『ツッコミどころ満載』でございましたよ♡」




メリーさん太「──いきなり好意的になったかと思ったら、『歪んだ好意』だった⁉」




ちょい悪令嬢「何度も申しておりますが、『M○c原理主義者』である本作の作者は、98どころか、Wind○wsについても、ほとんど詳しくは無いのですが、最新第7話を見て目を疑いましたよ!……………えっ? エロゲの脚本家や原画マンて、仕事でWind○wsを使っているだけで、Wind○wsのことをまったく理解していなかったの? 少なくともあんたらの中に、『マ○ル君』のような『パソコンオタク』はいなかったわけ?」




メリーさん太「……何だよ、うちの作者がWind○wsのことで、Wind○wsユーザーに対してマウントをとろうとするなんて? 一体どんなおかしなシーンが、第7話に出てきたって言うんだ?」




ちょい悪令嬢「なんか信じられないことに、『現代知識チート』をぶちかまして金儲けをしようと言う浅ましい思惑で、90年代に現代のエロゲのノウハウを使って一山当てようとするのですが、当時のパソコンでは、パワーも搭載メモリも足りないので、多数の98を繋いでパワーを爆上げするって言う描写が有ったのですよ」


メリーさん太「……いわゆる『クラスタリング』だろ? 別に珍しいことでも無いし、理に適っているじゃん?」


ちょい悪令嬢「いやむしろ、『ツッコミどころ』満載じゃん? あえて98なんか使わずに、そこは普通のDOSーV機でいいじゃん? しかもむちゃくちゃ金かかるじゃん? 借金返すのに更に借金を抱えてどうするんだよ?」


メリーさん太「確かにいろいろと無理が有るとは思うけど、当時のマシン性能からしたら、『クラスタリング』はむしろグッドアイディアなのでは?」




ちょい悪令嬢「ボケッ! 作中の1999年当時において、『重い処理が必要なCG』を作成するに当たっては、98は論外として、パーソナルユース用のWind○ws95系列でも無く、プロユースの『Wind○wsNT』を使えばいいじゃん?」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「何でそんなマニアックなことを知っているかと言うと、M○cを主にCG作成に使っていた本作の作者は、当然CGの歴史に詳しく、これまでM○cの独壇場だったCG制作の現場に、颯爽と現れたのが、コンシューマー用のWind○ws95系列では無く、Wind○wsNTだったのですよ!」




メリーさん太「いやいや、いくらプロユースといえども、Wind○wsに変わりないのだから、同世代のWind○ws95やWind○ws98とさほど変わりないのでは⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ大違いですよ? まったく別物と言っても過言ではありません。むしろプロ用のモンスターマシンに、ガワだけWind○ws95のインターフェースを被せたのが、Wind○wsNTだったりするのですから」


メリーさん太「『モンスター』、って……」




ちょい悪令嬢「Wind○wsNTだったら、CPUがイン○ルだけでは無く、M○cでも使われていた『P○werPC』や、『Alp○a』チップ搭載のパソコンでも、動作可能だったのです」




メリーさん太「え、イン○ルやP○werPCはともかく、『Alp○a』チップだとお⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、当時のイン○ルの主力チップである『Penti○m』が、最高動作周波数が200メガヘルツそこそこだったのに対して、400メガヘルツから600メガヘルツと言った、文字通りの『化け物(モンスター)級』のラインナップを誇り、しかも何と16ビットや32ビットどころか、現在同様64ビットCPUを実現していた、あの『Alp○a』チップですよ」




メリーさん太「CPUが64ビットって、それじゃ⁉」


ちょい悪令嬢「CG制作に何よりも重要な、使用可能なメモリ空間が4ギガバイト程度に制限されていた、32ビットパソコンに対して、理論上青天井のメモリ空間を使用できたのです。──するとどうなるか、おわかりですか?」


メリーさん太「……あくまでも理論上は、『Ph○t○sh○p』でいくらレイヤーを重ねようが、ハングアップすることが無くなるってことか?」


ちょい悪令嬢「もちろんプロユースなので、完璧な『マルチタスク』と『マルチスレッド』と『メモリプロテクト』も実現していますからね。少々の負荷をかけてもビクともしませんよ」


メリーさん太「──いいこと尽くめじゃん⁉ 何で『Micr○s○ft』は、Wind○ws95なんかじゃ無くて、NTシリーズこそを主力にしなかったんだ⁉」




ちょい悪令嬢「してますよ、実は『XP』以降の現行のWind○wsって、Wind○ws95の系譜では無く、NTシリーズの系譜だったりするのです」




メリーさん太「あ、そうなの?」




ちょい悪令嬢「ほら、一時期Wind○ws陣営においては、Wind○ws98とWind○ws2000とが、二つ並行して存在していたことが有ったでしょう? 実はWind○ws98こそが、それまでのコンシューマー用のWind○wsシリーズの最終ヴァージョンであって、Wind○ws2000こそが、Wind○wsXPから始まる新たなるコンシューマー用Wind○wsシリーズへの、『橋渡し』的存在だったのですよ」




メリーさん太「へえ、いかにも順調だったWind○wsの歴史も、結構紆余曲折が有ったんだな」




ちょい悪令嬢「どうして95の時点でNTに統一しなかったかと申しますと、化物モンスターじみた性能を誇るからこそ、操作が難しく、とても一般的なパソコンユーザーにはお勧めできるものでは無く、Wind○ws95シリーズで時間を稼ぎながら、インターフェースを洗練させていったのでございます」







(※次回に続きます)

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