第1572話、【scene○】わたくし、『キュ○べえは嘘をつかない』こそ、最大の嘘だと思いますの⁉【前編】
ちょい悪令嬢「──いやあ、ついにソシャゲ版『マギア○コード』に、元祖『ま○か☆ま○か』の【前日譚】である、『scene○』が実装されましたね! 皆さんもうプレイなさいましたか?」
メリーさん太「……………………あ、あれ?」
ちょい悪令嬢「どうしたのです、メリーさん? あれほど(優に二年以上も)待ち焦がれていた『scene○』が、正式にスタートしたのですよ! もっと喜びましょうよ! 大いにはっちゃけましょうよ!」
メリーさん太「──むしろあんたはどうしてそんなに、喜び勇んではっちゃけているんだよ⁉ そもそも本作の作者にとっては、無関係な話題だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「はあ? 『ま○マギ』はもちろん『マギ○コ』に関しても、自他共に認める『ガチ勢』であるうちの作者が、『無関係』ですって?」
メリーさん太「本作の作者が熱中しているのはあくまでも【アニメ版】であり、両作品共通の【ソシャゲ版】『マギ○コ』に関しては、根っからの『ゲーム音痴』と言うことで、これまで関わったことが無かったんじゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「──いかに『ゲーム音痴』とはいえ、何と今回の『scene○』に、いよいよ公開間近の新劇場版『ワルプルギス○廻天』の、重大なるヒントが隠されているかも知れないと聞いては、とても無視できないではありませんか?」
メリーさん太「──なっ⁉ それ本当か⁉」
ちょい悪令嬢「……結論から、申しますと」
メリーさん太「……『申しますと』?」
ちょい悪令嬢「そんなわけ無いでしょう? いわゆる『解説系Y○uTuber』どもが、少しでもアクセス数を稼ごうと思って、いかにも興味を惹くようなことを言っているだけですよ☆」
メリーさん太「──こいつ、いきなりぶっちゃけやがった⁉ いやいやいや、それこそそこら辺のことはボカしたまま話を進めておいたほうが、この小説自体のアクセス数を稼げるだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「大丈夫です! 『ワルプルギス○廻天』に対する【事前予想】については、誰もが納得できる『正攻法の解釈方法』をお教えするのが、今回の主旨となっておりますので!」
メリーさん太「……『ワルプルギス○廻天』の内容を予想するための、『正攻法』だと?」
ちょい悪令嬢「まあまあ、それは後のお楽しみと言うことで、まずは『scene○』について語って参りましょう!」
メリーさん太「あ、やっぱりそっちについても、考証するんだ?」
ちょい悪令嬢「そりゃそうですよ! こちらだって『ま○マギ』シリーズにとっての【完全新作】なんですからね! 別に『ワルプルギス○廻天』と関連性が無かろうが、こっちはこっちで、非常に興味の惹かれる展開が期待されているのです!」
メリーさん太「『興味の惹かれる展開』、とは?」
ちょい悪令嬢「一応、元祖TV版の『無限に繰り返す一ヶ月間』に対する【前日譚】と銘打っている割りには、何とま○かちゃんがすでに、『魔女は魔法少女のなりの果て』であることや、世界は一つだけでは無く『並行世界が存在する可能性』が有ること等々を、しっかりと認識しているのですよ!」
メリーさん太「──ええっ、つまり【前日譚】ですでに、『魔法少女契約』を結んでしまっているってことなの⁉ ──おいおいおい、ほ○らちゃんは一体何をやっているんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「……それが彼女は彼女で、ま○かちゃんがけして魔法少女にならないように、事前にキュ○べえ(複数)を狩り尽くしたり、余計なハプニングが起こらないように先回りして、あらゆる『不安の芽』を刈り尽くしているようなのです」
メリーさん太「はあ? それって矛盾しているのでは? そのゲーム内のま○かちゃんて、すでに魔法少女になっているんじゃ無かったのか?」
ちょい悪令嬢「実はですねえ、ま○かちゃんが魔法少女になるのは、『夢の中限定』ってことになっているんですよ」
メリーさん太「ああ、何だ、『夢の話』か、それなら………………いや、ちょっと待てよ⁉ あんたさっき、『並行世界』がどうとか、言っていなかったか⁉」
ちょい悪令嬢「そうなんですよ、どうやら今回は、『ひぐ○しのなく頃に方式』のようなのです」
メリーさん太「……無限に繰り返された『ループの記憶』が、現在の世界線においても、『夢』とかで再現されるってやつか?」
ちょい悪令嬢「いわゆる『存在しない記憶のフラッシュバック』──或いは、簡単に『デジャブ』とかと、呼ばれているやつですね」
メリーさん太「……それでま○かちゃん自身も、『並行世界の存在可能性』を疑い始めるわけか?」
ちょい悪令嬢「そもそもほ○らちゃんが側にいれば、自ずと影響を受けてしまいますからね」
メリーさん太「……となると、今回の『真の主役』の、愛生ま○ゆちゃんも──」
ちょい悪令嬢「ええ、どうやら、『時間操作系』或いは『世界改変系』の魔法を有しているようなのですよ(※【作者注】後ほど再検証した結果、ま○ゆちゃんはむしろ、『時間操作』や『世界改変』に影響を受けない立ち位置にいるのでは無いかと、考えを改めました)」
メリーさん太「──それって、今まで以上に話が複雑になるんじゃ無いのか? ただでさえほ○らちゃんによって世界が何回も繰り返されているのに、そこに更に『時間操作系』や『世界改変系』の魔法を重ね掛けしたんじゃ、術者である彼女たち自身も、わけがわからなくなるのでは?」
ちょい悪令嬢「そうですね、すでに公開されているま○ゆちゃんの『ボイス集』には、『…………私も自分の意思で時間を止められたらいいのに』なんて台詞も有るのですよ」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「現時点で想像するに、ま○ゆちゃんは、『時間操作系』と言うよりも、『世界を自由に切り貼りできる』魔法を有しているものと思われるのです」
メリーさん太「世界を、切り貼り、って……」
ちょい悪令嬢「彼女は映画マニアだし、魔法少女コスチュームは『フィルム』をモチーフにしているし、後何と言っても、武器が『ハサミ』なんですよ」
メリーさん太「──ああ、なるほど! 遙か大古のアナログ時代の映画編集においては、直接映像フィルムを切り貼りしていたそうだからな!」
ちょい悪令嬢「下手したら彼女は、現実世界をあたかも映画のフィルムのようにして、繋いだり切り離したりできるのかも」
メリーさん太「……それって、最強じゃ無いのか?」
ちょい悪令嬢「うう〜ん、これはあくまでも、本作の作者の現時点での勝手な『想像』に過ぎず、しかもさっきも言ったように、『切り貼り』自体はできるものの、そこには『偶然性』等が介在して、何から何まで彼女の思い通りにはならないようなんですけどね」
メリーさん太「……なるほど、『本物の映画』だと、すべての登場人物をコントロールすることができるけど、『本物の世界』だと、ある『一部の場面』をいかに意のままに切り貼りしようが、それから以降は数十億人の人間が勝手に行動するだけなので、何もかもがま○ゆちゃんの意図した通りに進むとは限らないんだ」
ちょい悪令嬢「よって逆に言えば、案外ま○ゆちゃんの『世界の切り貼り能力』と、ほ○らちゃんの『時間操作能力』とを同時に使うことで、世界と時間の両方を、うまくコントロールできるようになるかも知れませんよ?」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「実はどうやら今回は、ほ○らちゃんに『協力者』がいるようなのですよ。──しかも場合によっては、『ループ』のことを知っている人物が」
メリーさん太「──あの孤高の『一匹狼』のほ○らちゃんに、『協力者』がいることだけでも驚きなのに、その上『ループの事実』まで知っているかも知れないだってえ⁉」
ちょい悪令嬢「案外、『別の時間軸のほ○ら』ちゃんや、『別の世界線のま○ゆ』ちゃんだったりしてね」
メリーさん太「あ、有り得る……」
ちょい悪令嬢「まあ、いくらこのように勝手に予想を立てたって、現在明かされている数少ない情報だけでは、とても断定的に述べることができませので、この『scene○』についても(この秋の覇権アニメ最有力候補である『葬送のフリー○ン』同様に)、今しばらくは『様子見』と言うことになりますわね」
メリーさん太「──出た、『様子見』! この作者、『様子見』好きだな⁉」
ちょい悪令嬢「それだけ『scene○』は、『ま○マギ』ファンにとっては、けして目の離せない注目作ってことですよ☆」
メリーさん太「……まあ、それは確かにその通りなんだけど、『scene○』についてはそれでいいとして、あんたが冒頭で言っていた、『ワルプルギス○廻天』の『正攻法的な予想の仕方』って、一体何なんだ?」
ちょい悪令嬢「そんなの決まっているでしょう? 『ま○マギ』や『マギ○コ』については、下倉バ○オ氏の手によるこの『scene○』を存分に楽しんでおいて、その一方では、同じ『ニト○プラス』所属の虚○玄氏の、あえて『ま○マギ』シリーズ以外の作品を堪能するのですよ!」
メリーさん太「──なっ⁉」
(※次回に続きます)




