第1569話、わたくし、アニメ版『フリー○ン』の評価を下すのは、まだ時期尚早だと思いますの⁉【前編】
不倫恋「──親父、酒とメシを、三人分頼む」
酒場の主人「……うん? あんたらもしかして、『魔法使いフリー○ンとその弟子たち』御一行サマかい? ──ついさっきまで、『金○ロードショー』で放映されていた」
不倫恋「えっ、……………あ、ああ、うん(何この、いきなりの『メタ』展開は⁉)」
酒場の主人「だったら、出て行きな」
不倫恋「………は?」
酒場の主人「悪いが、ここいらの酒場はすべて、『日○レ』関係者は、入店お断りなんだよ!」
不倫恋「──ええっ、何で⁉」
酒場の主人「……TV関係者のやつらときたら、どいつもこいつもろくなもんじゃねえ! 二言目には、『取材して欲しかったら、おまえら飲食店は、俺たちテレビマンの言うことをきけ!』とばかりに、威張り散らしやがって。こちとら別に、テレビごときに出なくても、最近じゃむしろSNSなんかで、十分世界中に宣伝できているんだよ? 時代遅れのオールドメディアにしがみついている『死に損ない』どもが、身の程知らないのは、てめえらのほうだよ!」
不倫恋「──うっ⁉」
酒場の主人「特にひどいのが、『日○レ』のやつらだ。あいつら俺たち飲食業を始めとして、一般ピープルすべてを『人間扱い』しておらず、自分たち『テレビ局関係者』を、『特権階級』か何かと勘違いしてやがるんだ!」
不倫恋「──ううっ⁉」
酒場の主人「ここら辺の酒場のどこに行っても、傍若無人な振る舞いばかりしでかすもんで、ついに俺たちも我慢の限界に達して、あいつら全員『出禁』にしたわけさ!」
不倫恋「──うううっ⁉」
酒場の主人「さあわかったら、とっとと出て行きな!」
不倫恋「そ、そんな⁉ 私たちは別に、『日○レ』の関係者と言うわけでは無いし、それに何よりも、今晩のご飯はどうすればいいんだ⁉」
酒場の主人「看板番組の『金○ロードショー』で特番組んでもらっておきながら、関係無いは無いだろう⁉ それに晩飯くらい、自分たちでどうにかしろ! そこら辺の薬草を採ったり、魔物を狩ったりすればいいだろうが⁉」
不倫恋「ひ、ひどい! それがかつて魔王を倒した勇者パーティの、魔法使いに言う台詞か⁉」
酒場の主人「知らんよ、今から80年前って、丁度『太平洋戦争』の頃だろ? まさに俺たち現代人にとっては、『テレビの中の昔話』そのものじゃん?」
不倫恋「──うえ〜ん、フ○ルン、どうしよう?」
メタボ気味弟子その①「あ、私、石川県金沢市の『麗○神社』の御祭神であらせられる、同じくエルフの『ハ○ラ様』の巫女に転職しますんで」
不倫恋「──いきなり『中の人(市○瀬加那さん)』ネタかよ⁉ ハ○ラ様役の、能○麻美子さんによろしく!」
ヘタレ気味弟子その②「あ、俺も、そっちのエルフさんのお世話になっても、いいっすか?」
不倫恋《ロリBBA》「おまえもかよ⁉ ──ちょっと、これから私の世話は、誰がしてくれるんだ⁉」
メタボ気味弟子その①「……そんなの知りませんよ」
ヘタレ気味弟子その②「社運を賭けている、『日○レ』の人たちが見てくれるんじゃ無いですかあ?(……目論み通り、『鬼○の刃』同様の大ヒットをすればだけど………………まあ、無理だろうなw)」
不倫恋「いや、『日○レ』の人たちの世話なんかになっていたら、永遠に飲食店でご飯を食べれないじゃ無いか⁉ ──うおい、二人共さっさと立ち去ろうとしないで、助けてくれよお⁉………………………………もう、いいもん! みんながそういう態度なら、私《ア○ニャ》『理解の有る彼君』と、結婚するますから!」
不倫恋以外の全員「「「──結局最後まで、『中の人』ネタかよ⁉」」」
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メリーさん太「──ちょっとおおおおおおおおおおお! 何だよ、これって⁉」
ちょい悪令嬢「……何って、皆さんようくご存じのように、今回『金○ロードショー』でまるまる二時間一挙に放映された、『葬送のフリー○ン』を拝見しての大感動のほどを、早速【突発短編】としてしたためただけですけど?」
メリーさん太「嘘つけ! 『フリー○ン』のことなんか、全然語っておらず、例の某『日○レ関連事件』を揶揄しているだけだろうが⁉」
ちょい悪令嬢「えへへへへ、『フリー○ン』の放映開始とともに、『日○レ』の皆さんがやらかしてくださったので、せっかくですので早速ネタにさせていただきましたの♫」
メリーさん太「……いや、『日○レ』の人たちが本当にやらかしたかは定かでは無く、SNSで一方的に『嫌な目に遭った』と言っている人がいるだけじゃ無いか⁉ ちゃんと事実を確認しないと、後々マズいことになりかねないぞ⁉」
ちょい悪令嬢「大丈夫です、これはあくまでもフィクションであり、実在の『日○レ』様や『葬送のフリー○ン』とは、まったく関係ございませんから」
メリーさん太「──そんな言い訳が通じると、いいけどな⁉」
ちょい悪令嬢「まあとにかく今回は、『葬送のフリー○ン』のアニメ版について語っていこうと言う主旨なのですが、実は本作の作者は、本放映に先立って、原作漫画版のほうを、優に10巻分先読みしたそうなんですよ」
メリーさん太「……ああ、そういえば、『金○ロードショー』での放映直前の48時間限定で、原作漫画版10巻分が、Web上で無料公開されていたんだっけ?」
ちょい悪令嬢「それで、10巻分まるまる一気読みしての、感想はと言うと、」
メリーさん太「『言うと』?」
ちょい悪令嬢「むちゃくちゃ良かったです! うちの作者も熱中するあまり、朝飯を食べるのはおろか、家庭ゴミや古新聞の収集日であることすらも、すっかり忘れてしまうほどでした!」
メリーさん太「──あの『家事』に命を懸けている作者が、自分の食事はともかく、家庭ゴミや古新聞の収集日を忘れただとお⁉」
ちょい悪令嬢「現在出版社様やテレビ局様が、『葬送のフリー○ン』の【アニメ版】を、あれ程大々的にプッシュしていることにも、十分納得できましたわ!」
メリーさん太「と言うことは、【アニメ版】も良かったわけだな⁉ ──おいおいおい、下手すると、『BanG Dre○m! ITS MyG○!!!!!』の年間覇権の地位を、脅かしたりするんじゃ無いだろうな⁉」
ちょい悪令嬢「残念ながら、『葬送のフリー○ン』の【アニメ版】に関しては、『ノーコメント』と言うことにさせていただきます」
メリーさん太「──うおおおおおおおおおおおおおおおおい⁉」
ちょい悪令嬢「…………何ですか、メリーさん? 今回二回目の奇声を上げられたりして?」
メリーさん太「あんたこそ、何言っているんだよ! よりによって、『ノーコメント』だとお⁉」
ちょい悪令嬢「偉いでしょう、いつもの作者だったら、また余計なことを言って、各方面にケンカを売っているところですが、今回はちゃんと自重いたしましたよ☆」
メリーさん太「──もうそんなこと言っている時点で、ケンカを売っているも同然だろうが⁉」
ちょい悪令嬢「……どうしてですか?」
メリーさん太「作品の感想を聞かれて、あえて『ノーコメント』とか『自重した』とか言ったら、『言うのを躊躇うほどの酷評』であるのが、ほぼ間違い無しじゃんか⁉」
ちょい悪令嬢「う〜ん、と言うよりも、明確に判断を下すには、まだ『時期尚早』かと思われるのですよ」
メリーさん太「……あ、何だ、そう言うことかあ(ホッ)」
ちょい悪令嬢「そりゃそうですよ、『二時間特別スペシャル』とか言ったところで、全2クールのうちのたった4話に過ぎませんからね、そりゃあいかにも知った風に、『漫画としては素晴らしいが、アニメ向きでは無かった』とか何とかほざくことはできますが、そこのところは実際に全話見てみないと、うかつに断言はできませんよ」
メリーさん太「……どうしたんだ一体、まったくおっしゃる通りじゃ無いか? 今期の秋アニメに対する論評は、『穏健派路線』で行くつもりなのか?」
ちょい悪令嬢「前期においては、某『抗○神劇』作品なんかが有って、すっかり裏切られてしまいましたからね。あまり早い段階で評価を固めるのはよそうと思ったのですよ」
メリーさん太「……ホントあの作品て、『百害あって一利無し』だったよな」
ちょい悪令嬢「おまえらが勝手に外国市場に媚びるのはいいが、うちの作者にとっての、『わたしの幸せなアニメライフ』の邪魔をするなって言うんだよ⁉」
メリーさん太「──禁止! これから先は、例の『糞アニメ』の話をする時は、『わたしの幸せな』は、NGワードだから!」
ちょい悪令嬢「と言うわけで、『葬送のフリー○ン』【アニメ版】に対する評価については、当分の間は『様子見』させていただきます☆」
メリーさん太「そういや、この作品て最近では珍しく、連続2クール有ることだし、厳密には『秋アニメ』と言えないから、今すぐ評価を下す必要も無いわけか」
ちょい悪令嬢「ただ一つだけ、この段階ですごく気になっているのが、『OP』なんですよ」
メリーさん太「……何で? 『OP』を手がけられているのは、もはや誰もが認める『大ヒット請負人』の、『Y○AS○BI』様じゃないか?」
ちょい悪令嬢「いや、これに関しては、現在のネット上の論評通りに、作品とまったく『合っていない』じゃ無いですか?」
メリーさん太「──貴様ああああああああああああ! 現段階では評価を下さないと言うのは、嘘だったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「それはあくまでも、作品自体に関してであって、OPについては、現段階においても判定可能なんですよ」
メリーさん太「いや、それこそ現段階においては、『作品と合っていない』と言うのなら、これから先作品自体が変わっていけば、その評価も変わるのでは?」
ちょい悪令嬢「変わるとしても、アニメならではの『見せ方』程度の、『演出方法』の差異に過ぎず、ストーリー自体は(原作漫画版と)ほとんど変わりようが無いので、あのOPだとイマイチ作品の魅力を表せていないのですよ」
メリーさん太「……一体あのOPの、どこが悪かったと言うんだ?」
ちょい悪令嬢「具体的には『曲調』がアップテンポ過ぎて、『動』より『静』を基調とする物語に合っていないと言うのに、『作詞』のほうが原作そのまんまだから、あまりにもチグハグなのです」
メリーさん太「へ? 『曲』のほうに問題が有るとしても、せめて『詩』のほうが内容に合っているのなら、むしろ望ましいことなのでは?」
ちょい悪令嬢「それだと、『Y○AS○BI』様の魅力のほうが、半減してしまうのですよ!」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「世界的に大ヒットした、『推○の子』のOP曲の『アイ○ル』や、『水○の魔女』のOPの『祝○』を思い出してください! あれって本編のストーリーそのものでは無くて、むしろ『裏設定』や『隠し設定』をあえて思わせぶりに『詩』にして、曲自体の『PVアニメ』にしても、(本編とは若干異なってしまうものの)それをそのまま映像化したものだったじゃないですか?」
メリーさん太「あ」
(※次回【後編】に続きます)




