第1531話、わたくし、Ap○leの日本進出40周年を言祝ぎますの♡【その1】
ちょい悪令嬢「──今年は何と、アメリカを代表するIT企業のパイオニア『Ap○le社』様が、1983年に日本オフィスを設立されてから『満40周年』と言うことで、本作においても今回から三回にわたって全力で『祝福』し、日本におけるAp○le社様のこれまでの、『波瀾万丈の足跡』を振り返ってみたいかと思います!」
メリーさん太「……『祝福』って、何か公式が、『百合か否か』でもめそうだな?」
ちょい悪令嬢「──それは『水○の魔女』の話で、『Ap○le』様とは関係無いでしょうが⁉ 何でもかんでも燃やそうとするなよ⁉」
メリーさん太「そんな『都市伝説』がいても、いいかと思ってw」
ちょい悪令嬢「それってSNS等で炎上させたやつが、人のせいにするようなものじゃん、絶対に駄目です!」
メリーさん太「でもよう、そもそもどうしてこの作品で、『Ap○le日本進出40周年』なんて祝うわけ? 完全に本作の作者の個人的理由以外の何物でも無く、もはや『悪役令嬢』とは何の関連性も無いじゃんか?」
ちょい悪令嬢「うちの作者にとって『Ap○le』とは、『人生そのもの』なのです!」
メリーさん太「──そこまでかよ⁉」
ちょい悪令嬢「厳密に言えば、『Ap○le社』様そのものでは無く、その代表的製品の『M○c』なのですが、この発売当時他のパソコンを遙かに超越した、『未来の超便利道具』との出会いが無ければ、コ○ケで『百合同人漫画』を描いていないし、その延長として、こうしてWeb小説なんか書いていなかったでしょう」
メリーさん太「『パソコンを超越した』、って? M○cはあくまでもパソコンなんだろう?」
ちょい悪令嬢「とにかく当時の『パソコンのしきたり』をことごとくブッチしていて、一部の機械オタクの専有物だったパソコンを、一般人に開放するパワーを秘めていたのですよ」
メリーさん太「へえ、現在は『パソコンの代名詞』であるM○cにも、そう言う時代が有ったんだ」
ちょい悪令嬢「それもあくまでも、『漢字Ta○k7』から、『M○cOS9』までの時代限定ですけどね」
メリーさん太「と、言うと?」
ちょい悪令嬢「丁度その時期に、『Wind○ws95』が発売されたのですよ」
メリーさん太「……ああ、そういうことか」
ちょい悪令嬢「『パソコンの原理なんか知ったこっちゃ無い一般人』に、本当の意味でパソコンを普及したのは、まさしくこの『Wind○ws95』であり、M○cのほうはすっかりお株を奪われてしまったのです」
メリーさん太「……そりゃあ、ガチの『林檎信者』であるうちの作者は、悔しくて悔しくて、憤死しそうになったことだろうな」
ちょい悪令嬢「それがそうでも無かったのですよ」
メリーさん太「え、どうして?」
ちょい悪令嬢「当時の『Wind○ws95』って、『黒船』と呼ばれていたのはご存じですか?」
メリーさん太「……ああ、主に日本のパソコン界に革命を起こしたと言う意味では、まさに打ってつけの『渾名』だよな」
ちょい悪令嬢「でも、『黒船』と言うのなら、その革命の対象は、Ap○leではありませんよね」
メリーさん太「は?」
ちょい悪令嬢「だって、『Wind○ws』も『M○c』もアメリカのパソコンでは無いですか? つまり同じ『アメリカからの刺客』であり、文字通りの『黒船』同士であって、同じ『対象』を革命したわけなのですよ」
メリーさん太「その『対象』、って……」
ちょい悪令嬢「史実上の黒船が革命──否、『開国』したのは、一体『何』でしたっけ?」
メリーさん太「『開国』──そうか、かつて『鎖国していた日本』か⁉」
ちょい悪令嬢「実は当時の日本は、まさしく『パソコン鎖国状態』にあったのです」
メリーさん太「……何だと?」
ちょい悪令嬢「『キュ○ハチ』と言う『クソ呪文入力方式のゴミパソコン』を中心として、まったく使えないカスワープロの『一○郎』と、『エク○ル』と比べるのもおこがましい文字通りの『月とすっぽん』の『ロ○タス123』と言うザコ表計算ソフトが、『悪のスクラム』を組んで、その他の産業界やマスコミも全面的に協力して、愚かな日本の似非パソコンユーザーどもに対して『情報統制』して、アメリカの『真に使えるパソコン』をまるで『存在していない』かのように欺いて、暴利を貪り続けていたのですよ」
メリーさん太「──何だよそれって⁉ 本当に戦後の『情報解放』時代の日本の話か? 江戸幕府より酷いじゃん! 当時の『自称パソコンユーザー』どもは、現在で言うところの『情弱』そのまんまの能無ししかいなかったのかよ!」
ちょい悪令嬢「いえいえ、数少ない『先見の明の有る』パソコンユーザーの皆様こそが、限られたルートから海外の情報をたぐり寄せて、アメリカには『Macint○sh』と言う、『真に使えるパソコン』が有ることをキャッチして、個人的に輸入したりしていたのです」
メリーさん太「そ、それって、まるで……」
ちょい悪令嬢「そうです、『Wind○ws』が『黒船』だったら、『M○c』まさしく江戸時代における、『抜け荷』のようなものだったのですよ」
メリーさん太「──言い得て妙だな⁉ ホントうちの作者の『言語センス』には、全面的に感服するぜ!」
ちょい悪令嬢「そして当時の日本のM○cユーザーこそ、鎖国政策全盛期の江戸幕府の締め付けにも負けずに、自ら志して長崎で蘭学を学んでいた、超秀才のオピニオンリーダーたちであったと言えましょう! 彼らこそが閉塞しきっていた日本の最底辺のパソコン状況を、まず最初に打破していった『歴史的開拓者』なのです!」
メリーさん太「うちの作者自身、ガッチガチの『M○cユーザー』なもんで、『御先達』に対するリスペクトは『青天井』にもほどがあるな……」
ちょい悪令嬢「実際にそうですから、異論は受け付けませんよ! 当時においては『キュ○ハチにあらずんば日本人にあらず』とまで言われていたので、『M○c』なぞ使っていたら、『隠れキリシタン』扱いをされたものです」
メリーさん太「『抜け荷』をやっている『隠れキリシタン』か…………うん、軽く見積もっても、本人が『獄門磔』のみならず、一族郎党『火炙り』だよな」
ちょい悪令嬢「このように、今をときめくAp○le社様のM○cですが、不遇の時代も有ったわけで、国の内外を問わず、個人的にM○cの良さを喧伝して普及を推し薦める者を、『伝道師』とも呼んでいたものです」
メリーさん太「『隠れキリシタン』に『伝道師』か、もしかして『林檎信者』の『信者』って、『キリスト教』的な意味合いが有ったわけ?」
ちょい悪令嬢「しかし、そんな先達の皆様のご苦労もいつしか実り、日本においても秋葉原を中心に、M○cを専門かつ格安に扱う店が現れ始めて、その使い易さゆえに一気に評判となり、全国の『違いのわかる』人々が手にしていったのです!」
メリーさん太「ああ、M○cの専門誌が創刊されたのも、丁度この頃だったよな」
ちょい悪令嬢「日本の『M○c史』において、M○c専門格安ショップの『ST○P』様の功績は、絶対に忘れてはならないでしょう!」
メリーさん太「ついには、世界的なM○cの祭典たる『M○CWORLD Expo』までもが、日本においても毎年開催されるようになったんだよな」
ちょい悪令嬢「千葉の『MAKUHARI』が世界的に有名となる、発端でもありましたよね」
メリーさん太「うちの作者は京葉線海浜幕張駅のすぐ近くに住んでいたから、毎年徒歩で参加していたんだよなw」
ちょい悪令嬢「いつぞやは、どこぞの『親衛隊』を彷彿とさせる(赤地に白くくりぬかれた円の中に黒い林檎のマークが描かれている)腕章を、展示会終了後にもらい受ける約束までしていましたよね(未遂)」
メリーさん太「このように、世のパソコンブームを牽引する形で、各パソコンショップの売り上げチャートの上位五位くらいまでを独占し、我が世の春を謳歌していたM○cだけど、それも1995年までの短い春だったわけだ」
ちょい悪令嬢「いや、実は『Wind○ws95』が発売された後のほうが、M○cの売り上げは伸びたのですよ?」
メリーさん太「え、そうだったの⁉」
ちょい悪令嬢「ほら、あの『裏切り者のソフマ○プ』が、M○cの売り上げで散々儲けていたくせに、恥も外聞も無くマイク○ソフトと組んで『Wind○wsPC』を大々的に売り出したのですが、旗艦ショップたる秋葉原本店を始めとして、どのショップでも上位はM○cに占められてしまい、大スポンサーのビル=ゲ○ツ様からめっちゃ怒られて、それ以降はM○cとその他のPCの売り上げランキングを、別々にすることにしたほどなのです」
メリーさん太「──はあ⁉ M○cとウィンドウPCって、元々同じランキングで扱われていたのか⁉」
(※驚愕の事実が判明しつつ、次回に続きます☆)




