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第1508話、わたくし、ちょっとした整備不良が命取りの自動車は、『新車』を買うべきだと思いますの☆

ちょい悪令嬢「──さあて、今回ももちろん、このコーナーから参りましょう! そうです、【お役立ち情報・猛暑対策ヴァージョン】でございます!」




メリーさん太「……おいおい、またこのパターンかよ?」




ちょい悪令嬢「それと言うのも、以前お伝えした『超簡単冷却グッズ』ですが、あれの更なる有効活用法を思いついたのです!」


メリーさん太「『冷却グッズ』って、確か『濡れタオル』を首に巻くだけだったよな?」


ちょい悪令嬢「そうなんですよ、わたくしってば、ついうっかりしていたのです!」


メリーさん太「……『うっかり』、だと?」




ちょい悪令嬢「あの『濡れタオル』って、()()()()()()()()()に使わなくて、どうするのですか⁉ 真夏の蒸し暑い夜において、人によっては長時間閉じこもり続ける中で、暑さと湿気のために汗まみれとなり、とても集中して用を足せないと言う超悪環境! まさにここでこそ、『濡れタオル』の出番でしょうが⁉ 最も太い血管が通る首筋を常に冷やすことで、体温の上昇を抑制するとともに、汗をかいたらそのつど拭くことができて、何よりもトイレと言う密室なので、男女を問わず遠慮なく上半身裸になって、濡れタオルを装備できると言う好条件! ──さあ、特に『便秘ガチ』のそこのあなた! 夏のトイレには、濡れタオルこそが必携ですぞ!」




メリーさん太「──もうあんた、公爵令嬢でも悪役令嬢でも無いだろう⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、最近の『なろう系』の悪役令嬢は、世のため人のために役に立とうとするのが『お約束』のパターン、わたくしも負けておられませんわ!」


メリーさん太「そう言うのは、周囲の(権力闘争や恋愛問題等の)揉め事を解決したり、国難に立ち向かったり、王国のNAISEIを改善したりと言った、有力貴族の子女にふさわしい行動で示せよ⁉」


ちょい悪令嬢「メリー、さん」


メリーさん太「……な、何だよいきなり、いかにも『可哀想な人』を見るような目をして⁉」




ちょい悪令嬢「人間誰もが『主人公』になれるわけではありません、『世直し』なんて『特別な人間』の特権なのです。──それでも、自分は自分なりに、『やれること』から取り込もうとする意志は、何よりも尊いことなのです! なのにあなたは、悪役令嬢であるわたくしが、まず身の回りのことから改善していこうと言う努力を、否定するおつもりなのですか⁉」




メリーさん太「──むちゃくちゃ『ド正論』で論破されてしまった⁉ もうあたしには、何も言えねえよ⁉」




ちょい悪令嬢「──とまあ、メリーさんにも納得していただけたことですし、そろそろこの辺で、今回の本題と参りましょう!」




メリーさん太「……へ? 『本題』、って?」


ちょい悪令嬢「何と今、最も注目されているトピックスだったりして☆」


メリーさん太「『今最も注目されている』って、まさか…………」




ちょい悪令嬢「もちろん、例の『ビッグ』な中古車チェーン店についてで、ございます!」




メリーさん太「──やっぱり、それかああああああああああ!!!」




ちょい悪令嬢「ああ、ご心配なく、別に特定の企業について、あれこれ言うつもりはありませんから。現在取り沙汰されている数々の罪状が、『明確に有罪』と決まったわけでも無いですしね」


メリーさん太「じゃあ、何について述べるつもりだよ?」


ちょい悪令嬢「もちろん、『中古車』そのもの、についてです!」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「ほら、本作の作者が今度車を購入するとかで、あれこれと申しておりましたが、何も新車に限定せずに、『中古車』も狙い所とか言っていたでは無いですか?」


メリーさん太「……ああ、特に『納期』の問題で、現在の緊迫した国際情勢の中で、『半導体』不足等が祟って、新車の納期がむちゃくちゃ遅延しているのに引き換え、中古車だったら、店舗に現物さえ有れば即納が可能だとか言っていたよな」


ちょい悪令嬢「これについては全面的に、前言を撤回させていただきたいのです!」


メリーさん太「な、何でだよ? 今回の事件は、別にすべての中古車屋さんに問題が有ったわけでも無いんだろ?」


ちょい悪令嬢「たとえそうであっても、本作の作者としては、『根本的問題』に気づいてしまったのです」


メリーさん太「中古車に対する、『根本的問題』、って?」




ちょい悪令嬢「自動車などと言った、ちょっとした故障や整備不良や運転ミスのみで、自分自身や大切な家族や何の罪も無い赤の他人等々の、『人命』を奪いかねないものを、最高のコンディションにある『新車』では無く、新車に比べて明らかにアクシデントの発生可能性が跳ね上がる、『中古車』なんかを購入候補に挙げること自体が、完全に間違いだと言うことですよ!」




メリーさん太「──中古車自体の『全否定』、だとおおおおお⁉」




ちょい悪令嬢「だって単に購入時だけでは無く、車検等の定期検査においても、正規ディーラーに任せれば、今回の事件のような『故意的な整備不良』なんて起こり得ず、まったくもって安心では無いですか?」




メリーさん太「……ああ、まあ、そりゃあ、新車と中古車じゃ『品質』の面では勝負にならないし、検査や整備や修理に関しても、正規ディーラーに任せたほうが安心だけど、それって『コスト』の面では、むちゃくちゃ『お高く』なってしまうんじゃ無いのか?」







ちょい悪令嬢「──その考えが大間違いだと言っているんだよ、ボケエ!!!」







メリーさん太「──ひいッ! な、何で、あたしいきなり、怒鳴られたの⁉」







ちょい悪令嬢「だから言っているだろ⁉ 『金で命は買えない』と! 自動車なんてのは、所詮は『人殺しマシン』なんだよ⁉ ちょっと気を抜いただけで、自分や家族や善良な通行人の命を奪いかねないんだよ⁉ それなのに『コストがどうした』とか言っているのなら、車なんか乗るな! 今すぐ免許を捨てろ! そもそもおまえら中古車しか買えない『貧乏人』に、車に乗る資格なんて無いんだよ! 今回の事件に関しても、ネット上とかでいろいろと叩いている『自称被害者』のコメントきたら、どいつもこいつも『さもしい』内容ばかりでやんの! いちいち具体例は挙げないけど、ただ単に正規代理店に下取りに出して新車を買っていたら、何の問題も無かったのに、変に色気を出して素人風情がプロの商売人相手に金儲けを企むものだから、『カモ』にされただけの話じゃん? …………おい、そもそも『中古車屋』なんて輩は、この御時世にいまだ『侵略者ロシア』に大量の中古車を横流ししている、『世界の敵の糞ども』なんだから、まともな常識なんか備えているわけえだろ? それを騙されただの何だのと、泣き言言っているんじゃねえよ⁉」







メリーさん太「──だからその、全方面にケンカを売るスタイルは、ヤメロって言っているだろ⁉」







ちょい悪令嬢「……はっ、わたくしとしたことが、あまりの暑さのために、つい『本音』を盛らしてしまうなんてッ⁉」


メリーさん太「『本音』なのかよ⁉ 確かに現在リアルタイムに、むちゃくちゃ暑いのはわかるけどッ⁉」




ちょい悪令嬢「ま、まあ、他人様はともかくとして、本作の作者自身としては、『中古車』は完全に候補から外すことにして、新車を『正規ディラー』さんから購入することを決意しましたので、この点に関しては、今回ド派手に数々の問題を起こして作者の目を覚ましてくださった、某『ビッグ』様に心から御礼申し上げたいかと思います♡」










メリーさん太「……うわあ、なんかすげえ皮肉っぽい言い方だな?」

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