第1502話、わたくし、今期夏アニメスタートダッシュ絶好調ですの♡【その4】
ロリコン(?)部長「──と言うわけで、今回は今期夏アニメの最注目作品である、『わたしの幸せ○結婚』と『デ○る猫は今日も憂鬱』の主要キャラである我々六人の、『スワッピング』を行いたいかと思う!」
その他のキャラ全員「「「「「『小説家になろう』及び『カクヨム』の運営様、こいつです! 今すぐ『BAN』してください!」」」」」
ロリコン(?)部長「──いやいやいや、この場合の『スワッピング』とは、『アレ』な意味のやつでは無くて、単に我々両作品の主要キャラ三人をお互いに、実験的に『トレード』しようということなんだよ!」
ねこ(ごみ)やしきOL「……主要キャラのトレード、ですか?」
ロリコン(?)部長「そうだ! 我々それぞれの作品のメインキャラ三人て、キャラ属性もそれぞれの関係性も、良く似ているでは無いか?」
マザコン(?)陰陽師「はあ?」
家政婦は見た「……そう言われれば、『潜在能力は有るのに自虐的なヒロイン』に、『クール系を装ったツンデレ彼氏』に、『万能文○猫娘系家政婦』って、そっくりそのままですわね」
家政猫は見た「にゃっ⁉」
サキュバス娘(19)「──猫さんの心を読んで、翻訳しますと、」
家政猫は見た「にゃっ⁉」
サキュバス娘(19)「確かに我々は二人共『万能家政婦』と言っても過言では無いが、『猫』なのは我が輩だけであり、その隔たりは大きいのでは?──とのことです」
マザコン(?)陰陽師「……ああ、美○にはまだ話していなかったっけ」
サキュバス娘(19)「はい?」
マザコン(?)陰陽師「実はゆ○江は、数百年にわたって我が久堂家に仕えてきた、『ネコマタ』の化身なんだよ」
マザコン(?)陰陽師&家政婦は見た以外の全員「「「「──はあああああああ⁉」」」」
家政婦は見た「おや、そんなに驚くことですか? うちの『業界』ではむしろ、『お約束』みたいなものですけど?」
ねこ(ごみ)やしきOL「『業界』って、何の業界だよ⁉」
家政婦は見た「少女小説や少女漫画における一大人気ジャンルたる、『和風幻想ファンタジー』ですけど?」
マザコン(?)陰陽師&家政婦は見た以外の全員「「「「……はい?」」」」
家政婦は見た「このジャンルのほぼすべての作家にとっての、偉大なる先達でありお手本であられる、今○子先生の和風幻想ホラー漫画の金字塔『百鬼夜○抄』なんて、ほとんどこのパターンばかりですよ?」
ねこ(ごみ)やしきOL「……『百鬼夜○抄』って、聞いたこと無いんですけど?」
ロリコン(?)部長「──バカ! 超人気アニメ作品の『夏○友人帳』の元ネタだ! 全編ほぼ丸ごと『参照』していることは、『リスペクト』側の原作者も出版社も(事実上)認めている!」
マザコン(?)陰陽師「それに何より、このふざけた『悪役令嬢』作品の作者自身にとっても、最も大好きな少女漫画の一角だからな、滅多なことを言うものじゃないぞ?」
家政猫は見た「──にゃにゃにゃにゃっ!」
ねこ(ごみ)やしきOL「そ、そんなすごい作品だったとは⁉ ごめんなさい、不勉強でした!…………ゆ、諭○も、そんなに怒らないで。──つうか、おまえも読んでいたのかよ?」
ロリコン(?)部長「……それにしても、このような気品あふれた御婦人が『ネコマタ』とは、人は見かけによらないものだな」
サキュバス娘(19)「ゆ○江さんに、そんな秘密があったなんて……」
マザコン(?)陰陽師「それだけでは無いぞ! 実はゆ○江は、かつて最新鋭の宇宙戦艦の、初代艦長を──」
家政婦は見た「……坊っちゃん、それは言わない約束ですよ?(ギロリ)」
マザコン(?)陰陽師「──え、あっ、す、すみませんっ!」
家政婦は見た&マザコン(?)陰陽師以外の全員「「「「ちょっ、むちゃくちゃ気になるんですけど⁉」」」」
ねこ(ごみ)やしきOL「……ていうか、もしかして諭○も、『ネコマタ』か何かだったりするんじゃ無いでしょうねえ?」
家政猫は見た「──にゃっ⁉」
マザコン(?)陰陽師「……いや、『ネコマタ』かどうかはともかく、何らかの『異形』であるのは間違い無いのでは? 君たちの作品の世界観は、一体どうなっているのかね?」
ねこ(ごみ)やしきOL「──和風幻想ファンタジー作品の世界の住人に、世界観を不思議がられた⁉」
ロリコン(?)部長「ま、まあこれで、『スワッピング』する上で、問題は無くなったわけだ」
マザコン(?)陰陽師「……いやむしろ、問題大アリだろう?」
ロリコン(?)部長「ほう?」
マザコン(?)陰陽師「どうやら君たちの世界は、我々の時代よりも科学技術が高度に発達した未来社会のようだが、そんなところにいきなり放り出されて、我々がやっていけるはずがないだろう?」
ロリコン(?)部長「そんなことは無いぞ、君たちならではの『特技』を使えば、楽勝だろう」
マザコン(?)陰陽師「……何だと?」
ロリコン(?)部長「そちらの『隠れ巨乳』のお嬢さんは、他人の夢の中に出入りして『洗脳』できるそうだから、うちの会社の取引相手のお偉いさんの夢の中に入って、我が社の製品やサービスを優先的に購入するようにさせればいいでは無いか?」
ロリコン(?)部長以外の全員「「「「「──あんたには、『職業倫理』と言うものが無いのか⁉」」」」」
ねこ(ごみ)やしきOL「──部長、見損ないましたよ!」
家政猫は見た「にゃっ! にゃっ!」
ロリコン(?)部長「……ほう、そうすると君は、自社の製品やサービスに、そんなにも自信が無いとでも?」
ねこ(ごみ)やしきOL「──うっ⁉」
ロリコン(?)部長「元々うちの製品やサービスは、けして他社に引けを取るものでは無いのだ。これは単に正当な手続きを省いただけで、取引相手にも最終的には消費者様にも、けして損をさせるものでは無かろう」
ねこ(ごみ)やしきOL「い、いや、まさにその『正当な手続き』こそが、一番大切なのでは⁉」
ロリコン(?)部長「せっかく『異能』なんかを持っているのなら、有効に使うべきだろう? いちいちルールなんかに囚われていたら、『宝の持ち腐れ』では無いか?」
マザコン(?)陰陽師「──おいッ、まるで我ら異能の一族が、『ルール無用の無法者』みたいに言うな⁉ 特にうちは軍隊組織なんだから、むしろ規律には厳しいんだぞ⁉」
ロリコン(?)部長「……よく言うよ、アニメ版第3話では、自分を監視していた式神を、問答無用で燃やし尽くしていたじゃん? あれって器物破損そのものなのに、相手の了承なんてまったくとっていなかっただろうが?」
マザコン(?)陰陽師「──うぐっ⁉」
家政婦は見た「では逆に、あなた方のほうは、どうするのです? 異能の類いをまったく持っていないのに、我々のポジションでうまくやれるのですか?」
マザコン(?)陰陽師「ああ、そんなもの楽勝ですよ」
ねこ(ごみ)やしきOL「──何でそんなに自信満々なの⁉ 言っときますけど、諭○は『ネコマタ』かも知れませんが、異能の類いはからっきしですよ!」
家政猫は見た「──にゃっ⁉」
ロリコン(?)部長「だから大丈夫だって、それこそ『和風幻想ファンタジー』については、ようく熟知しているんだから」
ねこ(ごみ)やしきOL「はあ?」
ロリコン(?)部長「実は姪の優○が、このジャンルの大ファンで、『百鬼夜○抄』や『夏○友人帳』のような代表作はもちろん、まさしく問題の『わたしの幸せ○結婚』についても、原作小説版から、コミカライズ版に、実写映画版や、現在絶賛放映&配信中のアニメ版に至るまで、すべてマスターしているしな☆」
ロリコン(?)部長以外の全員「「「「「この作品久方振りの、超特大の『メタ発言』キタああああああああ!!!」」」」」
ロリコン(?)部長「まあこれぞ、未来側における、最大のメリットってとこかな」
ねこ(ごみ)やしきOL「……確かに、該当作品そのものズバリを知らなくても、類似作品を熟知していれば、大体どんな展開を迎えるかは、あらかた予想できるよな」
マザコン(?)陰陽師「しかも、たとえ自分自身に異能が無くても、私の優秀な部下たちに適切な命令を下しさえすれば、解決できない問題なんて、滅多に無いだろうよ」
ロリコン(?)部長以外の全員「「「「「「なるほど、『わたしの幸せ○結婚』と『デ○る猫は今日も憂鬱』のメインキャラ同士のスワッピングって、割とアリかもね☆」」」」」
某【座談会】の司会の『悪役令嬢』と『都市伝説』「「………いや、無えよ」」
(※次回、某【座談会】の司会二人による【解説編】に続きますw)




