第1276話、わたくし、W杯日本代表の皆様に、心からの感謝を捧げますの♡【後編】
ちょい悪令嬢「すごくわかりやすい例を挙げると、まだ記憶に新しいと思いますが、ロック歌手の矢○永吉さんが、大型台風が今にも接近中の福岡公演を行うに当たって、『返金には応じるから、参加するか否かは自分で判断してくれ』と告知したところ、『無責任すぎる!』とか、『被害者が出たらどうするつもりだ!』とか、『お役所の防災担当部署や宿泊施設や交通機関等の迷惑も少しは考えろ!』とか、散々な言われようだったでは無いですか?」
メリーさん太「ああ、うん、それはまあ、仕方ないんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「そうですかあ?」
メリーさん太「……あんたの意見は、違うわけか?」
ちょい悪令嬢「でしたら、今期の秋アニメにおける覇権最有力候補である『ぼ○ち・ざ・ろっく』において、やはり台風に見舞われた『結○バンド』の初ライブについては、どう思われましたか? ──大方の視聴者の方が、『台風なんかに負けずに開催しろ!』だの、『本当にファンだったら台風でも参加しろ!』だのと、周囲の人々が被るかも知れない被害なぞそっちのけで、『勝手なこと』を思ったのでは無いですかあwww」
メリーさん太「──うぐっ⁉」
ちょい悪令嬢「もちろん、現実と創作物を同列に語るのは野暮だし、そもそも同じ『嵐の中でのライブ』とはいえ、矢○さんと結○バンドでは、その規模や社会的影響力は比べ物になりませんが、当然のことながら、矢○さんも最初から『ビッグ』とか『グレート』とか『レジェンド』であったわけでは無く、『結○バンド』同様に、不遇な『駆け出し』時代が有ったのです!」
メリーさん太「え、そうなの?」
ちょい悪令嬢「これは矢○ファンなら誰でも知っているエピソードなんですけど、伝説の超人気バンド『キ○ロル』解散後のソロ一年目の、やはり大雨の中での佐世保におけるライブの際に、全然客席が埋まらなくて雨の中スタッフがタダ券を配ったんですけど、それでも半数以上も空席が目立つ中でライブを決行しなければならなかったのです。…………普通でしたら、そこで挫折してしまったことでしょう。それで無くてもソロになるとともに思い切ったイメチェンを図った矢○さんは、旧来のファンからも総スカンを食らうと言った、人気的に絶望のどん底にいましたからね。──でも、彼はむしろ不屈の闘志を燃やして、何と『リメンバー佐世保』をキャッチフレーズにして、更にライブに力を入れていき、現在の『生きた伝説』とも言われる不動の地位を獲得したのでございます!」
メリーさん太「……何と、あの矢○さんに、そんな劇的な過去が有ったのか」
ちょい悪令嬢「そうなのです、矢○さんのように現在において成功を遂げている方々──すなわち、絶大なる地位や名誉や財力を得ている人たちって、みんな同じようなものなんですよ。『これまでずっと勝ち続けてきた』人なんかいないのです。むしろ負けて負けて負けて負け続けていながらも、けして諦めずに闘い続けてきた人だけが、『勝利という栄冠』をつかめるだけの話なのです!」
メリーさん太「……と言うことは、サッカー日本代表も今回の『敗北』を、けして悔やむことは無く、次なる『勝利』に繋げていくべきってことか」
ちょい悪令嬢「いかにもありきたりな結論ですが、『真理』と言うものは往々にして、『ありきたり』の中にあるのですよ☆」
メリーさん太「……そうだよな、サッカーにおいても歴史上においても、『無敵艦隊』を誇っていたスペインですら、日本やイギリス海軍のような(その時点では)弱小国に負けることも、けしてあり得ない話では無いんだからな」
ちょい悪令嬢「ですので、今回の日本の敗北を、嬉々としてネット上で嘲っている輩は、何ら『本質』が見えていない愚か者であり、自分では勝ち負けどころか『闘うこと』もしやしない、哀れな『無産様』に過ぎず、そんなクソ野郎の祖国なんて、ブラジルに一方的に虐殺される運命でしか無いのですよwww」
メリーさん太「……せっかくいい感じだったのに、まあた余計なケンカを売ろうとしやがって」
ちょい悪令嬢「今回のカタール大会において、最も不運だったのは間違い無く、クロアチア代表の皆様ですわねw」
メリーさん太「どうして日本に粘り勝ちを果たしたクロアチアが、不運なんだよ」
ちょい悪令嬢「そうです、『粘り勝ち』です。そのように自他共に認める『新たなるアジアの雄』たる日本代表戦において、文字通り『死力』を尽くした後で、よりによって『元祖サッカー王国』ブラジルとの決戦が控えているのですよ?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「一方ブラジルのほうときたら、超格下の韓国との『虐殺戦』なんて、むしろ自分のとこの控え選手を使った『練習試合』のようなもので、体力を十分に温存しながら『最終調整』に励むことができて、特にトップエースのネイマ○ル選手の本格的復帰のための『準備段階』としては、大いに役に立ったことでしょうwww」
メリーさん太「──クロアチア代表は、韓国代表が帰国する前に、全員引っ捕らえて袋だたきにしても許されるのでは⁉」
ちょい悪令嬢「いえいえ、むしろクロアチア代表が怒るべきは、ポルトガル代表でしょう」
メリーさん太「……何でここで、ポルトガルが出てくるんだよ?」
ちょい悪令嬢「(GL最終戦以前ですでに決勝トーナメント進出が決まっていた)ポルトガルが、『本番』に備えて体力を温存するために韓国戦において手を抜かなかったら、ウルグアイ等のもっと歯ごたえのある実力国がブラジルと当たっていて、少しでも『王者』の力を削いでくれただろうに、糞ザコ韓国がしゃしゃり出てきたために、ブラジル代表はむしろ現在万全のコンディションで、対クロアチア戦を待ち構えていると言うwww」
メリーさん太「……え、やはりあの最終戦において、ポルトガルは手を抜いていたの?」
ちょい悪令嬢「そりゃあ、ブラジルとの圧倒的な実力差を鑑みれば、韓国がガチンコ勝負でポルトガルに勝つなんて絶対に有り得ず、そもそもポルトガルはすでに決勝トーナメント進出が決まっていたから、無理する必要なんて微塵も有りませんでしたからね」
メリーさん太「──本当にクロアチアにとって、とんだとばっちりじゃねえか⁉」
ちょい悪令嬢「『FIF○』訴えれば、余裕でクロアチアが勝訴して、ポルトガルに何らかの罰が与えられることでしょうw」
メリーさん太「……そう言う意味では、スペインあたりも今頃胸をなで下ろしているところだろうな」
ちょい悪令嬢「あそこも、決勝トーナメント第1戦で、ブラジルに当たる可能性が有りましたからね」
メリーさん太「これってひょっとしたら、クロアチアと互角の勝負を展開して、最終的にPK戦で敗れ去った日本すらも、結果的に良かったとか?」
ちょい悪令嬢「まあ、勝負はやってみなければわかりませんが、あのブラジルの『本物の強さ』を見せつけられれば、韓国みたいに一方的に虐殺されるよりは、ああいう『おしい』敗れ方をしたほうが、全国民的に『精神衛生上』マシかもね」
メリーさん太「……まあどっちにしろ、今回の日本代表の戦いぶりを、最終的な敗北を含めて、『どう捉えるか』は、個々人次第ってことか?」
ちょい悪令嬢「そうですね、少なくとも本作の作者は、『たとえ敗北し続けていようとも、けして諦めずに頑張り続ければ、逆転勝利も有り得る』ことをまざまざと目の当たりにして、大いに勇気をもらえましたが、読者の皆様におかれましてはいかがでしたでしょうか♡」




