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第百話、わたくし、『ちょい悪令嬢』になりましたの。【100回記念特別編】(その1)

ちょい悪令嬢「──さあ、ついにやって参りました、新感覚短編連作『わたくし、悪役令嬢ですの!』、堂々の連載第100回目! 今回はこの、作者自身Web創作活動における初の快挙を記念して、本作の成り立ちやこれまでの経緯についてはもちろんのこと、これからの展望についても熱く語り合って参ります、『ボイスチャット座談会』特別編を、わたくしこと『ちょい悪令嬢』を司会に、いつもの量子魔導クォンタムマジックチャットルームより、いつものメンバーでお送りいたします!」




ほぼ全員「「「わーわーわー! ドンドンパフパフ! パチパチパチ!!!」」」




メイ道「いやあ、ついに連載100回達成ですよ!」


真王子様「それも初公開以来、ほぼ毎日連続投稿をし続けての結果だからな!」


ジミー「その間に、これまた作者のWeb創作活動初の、PV20000アクセスや総合評価100ポイントやブックマーク50件等々の、様々な記録を達成したしね!」


妹プリンセス「もちろん、まったくの初心者であった作者が、ここまで続けてこられたのも、ひとえに読者の皆様の、過分なるご支援ご声援のお陰に他なりませんわ♡」




ちょい悪令嬢「──ありがとう、皆様、本当にありがとう! 作者に成り代わって主人公かつメインヒロインである、わたくしことホワンロン王国筆頭公爵家令嬢、アルテミス=ツクヨミ=セレルーナが、心より御礼申し上げますわ♡ ………………………………って、あれ?」




かませ犬「………」




ちょい悪令嬢「かませ犬、さん?」


かませ犬「………」


ちょい悪令嬢「あ、あの?」


かませ犬「………」


メイ道「ど、どうなされたのでしょう?」


真王子様「……う〜ん、こういった『無言』パターンは、珍しいな」


ジミー「また、晴れの記念日に、こいつときたら……」


妹プリンセス「──でも、仕方ありませんよ。本編の96話から99話までの流れときたら、かませ犬お兄様的には、ねえ?」




かませ犬と妹プリンセス以外の全員「「「──あっ」」」




かませ犬「──っ」




ちょい悪令嬢「…………ええと、かませ犬、さん?」


かませ犬「──う、うう、うう」


ちょい悪令嬢「ま、まさか、そうだったり、するのですか?」


かませ犬「………………………よ」


ちょい悪令嬢「は?」


かませ犬「………………………何で、だよ」


ちょい悪令嬢「あ、あの?」




かませ犬「何で96話の時点では、今度こそ俺が主役級の活躍をするかのような前フリをしておいて、そのあとで実際に98話から登場した『真の王子様』が、俺じゃないんだよ⁉」




かませ犬以外の全員「「「──っ」」」





かませ犬「……くそう、この作品、どこまで俺のことを、こけ(ピエロ)にすれば、気が済むんだよう」




ちょい悪令嬢「……」


メイ道「……」


真王子様「……」


ジミー「……」


妹プリンセス「……」




かませ犬「何が、連載100回記念だよ、何もめでたくなんかないよ! 祝いたければ、おまえらだけで、勝手に祝っとけよ! 俺、もう知らないよ! いいよいいよ、出番がないまま、このままフェードアウトしても! どうせ次の200回記念の頃には、俺は影も形も……」




真王子様「──いい加減にしないか、この馬鹿者が!」




かませ犬「なっ!」




かませ犬と真王子様以外の全員「「「──⁉」」」




真王子様「いつまでもそんなどうでもいいことを、愚痴り続けるんじゃない! まったく、男らしくない! 君のそんなところこそが、『王子失格』と言うんだよ⁉」


かませ犬「──っ。王子失格だと?」


真王子様「ああ、将来国家を背負しょって立つべき人間が、大局を見ることなく、細かいことをグチグチと、言い続けてばかりじゃな」


かませ犬「あ、姉上はいいだろうよ、主役級の登場場面があったんだからよ⁉ 何だよ、人の出番を奪った、張本人のくせに!」


真王子様「……だから、そういうところこそが、大局を見ていない、と言っているのだよ」


かませ犬「何い?」




真王子様「今回の第96話より第99話までの全4話からなる、連載100回記念作品を企画立案するに当たって、その最大のコンセプトこそ『原点回帰』──すなわち、本作における最大の『ウリ』であるはずの、『百合』路線のアピールだったのだよ。何せご存じの通り、最近『百合』色がかなりおざなりになっていたから、この辺でテコ入れをして、『GLファン』の皆様にも訴求効果のあるエピソードを投入する必要があったのだ。──となると、作品を百合方面に引っ張っていくレギュラーキャラとしては、どうしても君よりも、ボクを選ばざるを得なくなるってわけなのさ」




かませ犬「──ぐっ、そ、それは、そうだろうけどよ? だったら最初から、俺を登場させずに、96話も姉上と母上とで演じておけばいいだろうが? どうせあんな『叙述トリック』もどきのオチなんか、常連の読者様にはバレバレだろうしな」


真王子様「……あきれたな、まだ気がついていないのか? 自分のことばかり考えおって、ほんと、王子様失格だよな」


かませ犬「き、気がついていないって、一体何にだよ⁉」


真王子様「君が今述べている『不平不満』の数々だがね、本来なら君なんかよりも真っ先に、訴えるべき人物キャラたちがいることだよ」


かませ犬「──あっ、そ、それって⁉」




真王子様「そうだ、栄えある連載100回目記念エピソードだと言うのに、君なぞさておいて是非とも登場すべきであった、主役兼メインヒロインであるアルテミス嬢を始めとして、君とボクを除くここにおられるレギュラーメンバーの全員が、一切登場シーンが無かったのだよ」




かませ犬「──‼(慌てて自分と真王子様以外のメンバーのほうへと振り向きながら)」


かませ犬と真王子様以外の全員「「「…………(何とも言えない苦笑いを浮かべながら)」」」


かませ犬「え、あ、いや、その、な、何というか……」


真王子様「それにだな、君は自分の出番をボクに奪われたみたいに言っていたけど、別にそうと決まっているわけでもないんだぞ?」


かませ犬「は? それって、どういう……」


真王子様「だって、かのエピソード内においてはあくまでも、あの『真の王子様』を語っていた人物は、自分の明確な性別どころか、名前すらも名乗っていなかったじゃないか?」


かませ犬「──!」


真王子様「むしろ君自身がこの座談会で余計なことを言わなければ、あれは『君』だと言うことにもできたんじゃないのか?」


かませ犬「い、いや、それはいくら何でも、無理があるんじゃないのか?」


真王子様「うん、確かに、常連の読者様なんかだと、けして騙されはしないよな。──しかし、まさに本作においてお馴染みの、『シュレディンガーの猫』を例に挙げるまでもなく、氏名や性別等のキャラ属性を明確にしないうちは、あの『真の王子様』は、ボクでもあり君でもあり得るという、量子論で言うところの『重ね合わせ状態』であり続けるのだよ」


かませ犬「……ま、またこいつ、屁理屈を(……などと言いながら、若干嬉しそうに)」


真王子様「とにかく、あのエピソードで明確に登場シーンを与えられたレギュラーメンバーは、準レギュラーの母上を別にすれば、君だけだってことさ」




かませ犬「そ、そうか、そうだよな、言われてみれば、その通りだぜ! ──いやあ、悪い悪い、主役のアルを差し置いて、俺だけが主役級の見せ場を独占しちゃってさあ」




かませ犬以外の全員「「「(──何て、立ち直りが早いんだ⁉ しかもどう見ても、主役級の見せ場なんか、無かったし!)」」」




かませ犬「うへ、うへへへへ、この作品の作者も、わかっているじゃん。やっぱりこの大事な記念エピソードで主役を張れるレギュラーキャラは、俺をおいて他はないよな♡」


ちょい悪令嬢「(うざっ)……え、ええと、かませ犬さんも、どうやら機嫌を直されたようですし、とっとと本題に入ろうかと思いますが、もちろんこの記念すべき連載100回という節目において、それにふさわしいスペシャルゲストをお招きしていないはずがございません! ──早速ご紹介いたしましょう、皆さんもようくご存じの、この方です!」




乙女ゲーム脳令嬢「皆さん、初めまして、今日はよろしく、お願いいたします♡」




かませ犬以外のレギュラー「「「こちらこそ、どうぞよろしく、お願いいたします!!!」」」




かませ犬「………………………………………は?」




乙女ゲーム脳令嬢「王子さま〜ん、来ちゃったあ〜♡(真王子様へと駆け寄り抱きつきながら)」


真王子様「こらこら、人目のあるところで、はしたない。こういうことは、ちゃんとボクたちのハーレムに帰ってから、()()()()()()、じっくりとな?」


乙女ゲーム脳令嬢「はいっ!(でもこの座談会中は、私だけで独り占めね♡)」




ちょい悪令嬢「……何ともうすっかりと、仲睦まじくなられて」


メイ道「でも、すっごく、お似合いですね♡」


ジミー「何と言っても、今回の連載100回記念エピソードが、取り持った仲だからね!」


妹プリンセス「……うらやましいですわあ。わたくしもそのうち、ちょい悪令嬢お姉様と(ごにょごにょ)♡」




かませ犬「──ちょっと、待てええええええええええええ!!!」




ちょい悪令嬢「な、何ですか、かませ犬さん、いきなり大声を上げたりして?」


かませ犬「何ですか、じゃねえ! そいつってこの前のエピソードに出ていた、事実上の主人公兼語り手の、『ゲンダイニッポン』のアラサーOLとしての『前世』を持っていると思い込み、実際は不確か極まる『ゲームの知識』に己の行動原理を完全に縛られていた、コニャック王国の公爵令嬢の、アネット=テルミン=トラバス嬢じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「ええ、それが何か、問題でも?」


かませ犬「大問題だよ! 彼女が姉上を自称『真の王子様』と認めたということは、あのエピソード後半に登場したのは俺ではなく、姉上ということに決定して、せっかくさっきの激論がいい感じに落着したというのに、すべて台無しになってしまったじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「ああ、そういえば、そうですね♫」


かませ犬「軽っ! 何その、軽い対応⁉」




ちょい悪令嬢「と申しますのも、実はこれまでの討議パートは、すべて前フリのようなものに過ぎず、本題としての前回のエピソードの反省会と補足説明については、当事者であられる乙女ゲーム脳令嬢さんを交えて、次回以降に本格的に行っていく予定でありますの。──かませ犬さんにおかれましては、『前座のギャグ担当』要員のお役目、大変ご苦労様でした♡」




かませ犬とちょい悪令嬢以外の全員「「「ご苦労様でしたー!!!」」」


かませ犬「お、俺が、ギャグ担当だと⁉」




ちょい悪令嬢「そういうわけで、読者の皆様におかれましては、また次回をお楽しみに〜♡」




かませ犬とちょい悪令嬢以外の全員「「「またどうぞ、よろしくお願いいたしますー!!!」」」




かませ犬「ちょっと、待て! 俺が前座のギャグ担当って、どういうことなんだよ⁉ くそう、結局俺のことを、馬鹿にしやがって! 覚えていろよ、そのうち『王子様の真の怖ろしさ』というものを、思い知らせてやるからな⁉」











ちょい悪令嬢「……何ですの、その『王子様の真の怖ろしさ』ってのは?」


真王子様「──ったく、そんなことばかり言っているから、駄目なんだよ、あいつは」

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