死の力
「ちっ!埒が明かないぞ。総司令官」
「その役目変われよ。」
(確かに埒が明かない。種族開眼を受け入れてくれたプレイヤーにアレを使ってその上異能を使えば)
「旋風陣」
渦巻く風が辺り一面を刈り取ろうとするがガルンダの鎌に触れる時点で消え去る。
「総員攻撃体勢。エリアエンチャント STR VIT AGI INT MIND」
全員のステータスを底上げして俺はエアロブラストで前線に躍り出て短剣を5連続で振る。
「フィフスター・ブレーダー」
星を描きながら放たれた剣戟は10個ある、目のうちの一つを潰しその間に魔法隊の攻撃が俺とは反対に集中しもう一度目を潰し8個に減る。
これによりHPバーは残り7本となり攻撃のモーションが変わる。
10、9、8本の時は鎌と剣それぞれ1本ずつで攻撃と防御を繰り広げて来たが
「創世
エリアエレメントエンチャント アーマー」
創世で風の属性石を創り出しそれを砕きエレメントエンチャントを全員に施す。
「前衛 耐えて。魔法戦士型は最前線に!守れ!」
俺の指示により魔法と物理を併せ持つ万能型のプレイヤーが防御力を上げるアーツを使い最前線に向かう。それにより全員に防御力上昇のバフが掛かる。
それと同時に鎌2本から放たれる風巻が最前線のプレイヤーを吹き飛ばす。
俺は足を上手く使いガルンダの真上にまで上がる。そのまま右足の踵を頭に落としてつま先にあるスパイクで3個目の目を潰す。今度は左足で頭を踏みつけながらガルンダの視界に映らないよう真上に上がり神殺短剣を右手にミミローアを左手に抜剣しそのまま落ちる。
「アビス」
鷹の目で何とか捕らえたガルンダの真下の土の重力を無限に増やしそれに従いながら右手を突き出す。
このタイミングでコートと鎧が砕けたが関係ない。
「喰らえ。グロウ・・・目覚めろそして滅せ。邪悪なる存在を」
その言葉に呼応しグロウが何もかも飲み込みそうな虚空を生みだす。
「神を喰らえ。」
その言葉に従い死と破滅の神の一部であった槍を吸い込む。
「神に死を。死槍」
グロウから流れ込んだ情報から無意識にその言葉を唱える。
すると出て来たのは絵が漆黒で穂は禍々しい紫の片手槍。
《死神ルンの力の一部を吸収しました。その力は主である創造神に受け継がれました》
「死を」
その一言で死を纏った死槍を左手にミミローアは一旦収納した。
「パワーブラスト」
強力な力が込められた槍はガルンダに吸い込まれていく。まるでそれを望むかのように。




