レギオン級 アジダハーカ戦
「リョー」
「リョーさん」
「リョー」
「大丈夫か?」
「気にするな。それにあの時、傷を負ったのはお前等も同じだろ」
それに自分のミスなのにコイツらを巻き込み勝手に傷ついただけだし。
「にしてもレギオン級か。勝ち目あるのか?」
「ほう、私を無視して喋るとは良い度胸じゃないか ○△△ コズミックプロージョン」
超新星のかけらが降って来て爆発する。ただ・・・
「デェスプロージョン」
「爆発反射」
「加速気流」
「星の願い」
瞬時に唱えられた魔法やアーツはそれぞれの役割を果たし俺たちを守る。上からチェルン、コーダ、クロード、クロノである。爆発を無効化しその上反射ただしそれは速く威力が高い状態で。
「創造」
俺の創造は魔法や魔力を含むモノは創造できない。その上平均的な能力でしかなくそれ以上を求めるならよりイメージを強く具体的にしなければならない。ただ・・・
ドッカーーーーーーーーン
強烈な爆発音が轟きアジダハーカを怯ませる。
「くっ 今のは何だ?」
ゲルマン族の女が訊ねて来るが無視して
「創造」
更に俺はまきびしを大量に創造する。
それをアジダハーカのブレスに合わせて投げながら投擲する。ただ超高温なのか一瞬で気体になる。
「コーダ神槌をチェルンは世界級を後の二人は特攻を エンチャント STR VIT INT MIND AGI」
「「「「了解」」」」
全員に指示を出し更にエンチャントでステータスを引き上げる。すると目に見えて動きが変わった。神刀と聖魔刀の二刀流で敵を斬りつけ高速で動きまた別の隙をつきながら弱点部位を探すクロード。そしてクロードに集まるヘイトをクロノの遠距離射撃で少しずつ奪う。
ただそれでもアジダハーカは強く尻尾の薙ぎ払いや爪による近接戦闘さらにはブレスによりどの距離でも戦える為かなり厳しい。
でもフルスペックである俺たちの方が有利であるようだ。ただ俺のマテリアルバーストとは違い威力を調整できないチェルンのジャジメント・コロナは詠唱時間が長くその間に攻撃を喰らうとそれが無効化してしまう為、アジダハーカから離れ神杖に宿るベヘモスの上に居る。
「そう言えばリョー何故義妹を妖精王にしたんだ?お前ならミィーナさんにするかと思っていたけど。」
俺とコーダの役目はチェルンの魔法詠唱の後なのでこうして駄弁っている。でも一応エンチャントや回復魔法も飛ばしているぞ。
「うーーーん何となくかな。それとユンと知り合いなの?」
義理が付いている限りあまりユンからは詮索したくないがコーダはそう言った類のモノはあまり気にしないので根掘り葉掘り聞ける。
「ユンちゃんの姉が嫁さんなんだ。」
「案外速くに結婚したんだな。何で連絡してくれないんだ。言ってくれたら最高級のペアリング大量エンチャントで造ったのに」
「いや流石に結婚資金がなあ。それにまだ婚約が決まっている段階だから。」
「じゃあ造っとく。誕生月は?」
「お前の所オーダーメイドだと高いんだろ?流石に買えないよ」
確かに俺がオーダーメイドで造るとかなり高くなる。それは俺が黒刃としてブランド化しており一時期大量の転売があってそれを防ぐためである。ただ実際ある程度の知り合いなら婚約指輪や誕生日のプレゼント程度なら無償で請け負っている。何せ宝石や鉱石の出所は俺が管理する迷宮だし手間賃や人件費に梱包などは俺かゴーレムもしくはオートマタであるので0でOK。との事を伝えると
「でもなぁアイツ鋭いから・・・。」
どうも既に尻に引かれかけているらしい。
「いや一応異世界産だと言えば良い。それにユンに話していると言う事は嫁さんお前がテンスの神子だと知っているんだろ?」
「そうだけど・・・」
「アイテムボックスの中にあった体にしたら良いだろ。」
『御主人、詠唱が完了した。15秒後に発動するとのことだ。』
世関話をしているとチェルンの詠唱が完了したらしくベヘモスからの連絡が入った。
「創造」
俺はとあるものを大量に創り出しす。
「神之裁岐」
槌系の範囲アーツで造りだされたブツが打ち上げられ流星の様に落ちて来る。
周囲が暗く包まれ凛とした声が響く。
「ジャッジメント・コロナ」
世界をも断罪する炎爆発がアジダハーカを焼き尽くし
ドッカーーーーーーーーン。
更に地上花火が上がり?この世界を震わせる。
「マテリアルバースト」
其処に擬似太陽を造り出す。
「薄羽刈刈篭」
「神威砲撃」
その上この魔法にはFF設定が無効の為無視してクロードとクロノの最大級火力の攻撃が放たれHPバーを5本まで減らす。
ただレギオン級がここまで簡単にやられる事は無いだろうと全員が思っていたのか戦闘態勢を崩さない。土煙りが収まり現れたのは今度は8つの首と化したアジダハーカだった。




