忍びの勇者
今回短いです
ドスン、ドスンと巨大な何かが近寄ってくる音がする。
「ふぅわ~~~。」
いつものような声を出して起きる。テントの外に出ると見た感じは6時半前。久しぶりにこの時間に起きたなと思っていると
「ミィーナちょっとこっちに来い。」
「えっ!?」
クロードさんに連れられて私たちのベーステントから離れる。
「どうもこのイベント何かが仕組まれていないか?」
「?」
意味が分からない。確かに異世界を模して造られたとするADVENTURE CONTINENT ONLINEは亮哉さんを始めとするテンスの神子が転移したグルカルトである事はリョーさんも言っておりそれだからこそ異世界の魔法やスキルなどが使用できたはずだ。にしても聖剣召喚は出来なかったはず。何でだろう?
「何だか心当たりがあるみたいだな?当人は居ないみたいだが。」
「えっ!?」
「因みに見張りの誰も気づいていないから・・・・PKはされていない。」
「フレンド通信は?」
多分出てこないだろうけど・・・思い出の場所みたいだから・・・
『スキル 伝心を得ました。』
「此処だけの話なんだがこのイベント中はスキルが得やすいらしい。」
この人は何でこうも私が欲しい情報をくれるのだろう。
「僕は忍びの勇者伊賀崎峻。諜報能力は世界最強。」
そう言い残し彼は闇夜に放たれた矢のように消え行った。




