二人
「ふぅ~。熱いな。」
俺は建物内にあるゲートを使いログアウト後約3分で着いた。座標の特定に時間がかかるしマナもそれなりに消費する。ゲートを設置してもある程度の片がわり程度にしかならない。
ここはダンジョンの一つでかなり深くに鉱山がある。鉱脈探知と偽装して政府に話していて表向きは国の土地であり本来は俺の土地である。またダンジョンである事も話しており誰かが入って来ても責任は取らない。報復してきたら容赦なく殺す。とも言っており建物の看板に入るのは構わないが死んでも責任は取らないとの事も表記している。実際に入ってきた連中はいるが男はそのまま鉱山で労働女は娼館に売っている。
それ以外にも畑なども完備されている。災害が起きたら(そんな事ほぼ無くなってきたが)避難所ともなる。モンスターも多く戦闘訓練には持って来いの場所だ。
「本当に此処で良いの?紗奈。」
「リョーさんに指定された場所はここだけど・・。蒼太怖がっている?」
「だって行方不明者が出た建物の中に入るのは・・・。」
と一組の男女が話しながら向かってきている。
「イッラシャイマセ。トウシセツハワガマスター、カタクラリョウサマヤニヨッテ、カンリサレテイマス。ホンジツハドノヨウナヨウケンデショウカ?」
「かたくらりょうや?リョーさんに呼ばれたんだけど?」
「マスターコードケンチ。シセツニアンナイシマス。コチラニドウゾ。」
どうも家の多目的型ゴーレム兵が二人を対応してくれているようだ。
戸が閉まるうちに皆が入った気配がした。
「凄。ナニ此処?異世界みたい。」
「そうだね。でも何でりょうやさんはこんな場所に入れるのだろう?」
「オフタリトモ、ココガ、マスターノシツムシツデス。」
と紹介がなされドアが開く。
「初めまして、と言うのが正しいのかな?お・・私は片倉亮哉。此処鉱山迷宮の迷宮主分かりやすく言うと・・・・ダンジョンマスターかな。」
「「ほつっーーーぇ!!!」」
と二人が驚く中俺は
「こんなんで驚いてると声が枯れるぞ?」
と言いつつも喉飴の発注をする。




