新人の真価 1
場所は変わりクラウンハウス。俺は正座させられた。他の3人はホームを案内されている。
「さてと何故こうなったか説明して貰おうか?」
とエドに睨まれた。
「多少の自重はした方が良いよ?」
とミィーナからも怒られた。
「悪いとは思っている。ただあの子・・・タケシが過去の自分と重ねて見えてしまってな。」
「あの頃の話ですか・・・。エドウィードさんこれは仕方ないです。」
俺の表情を見てからかミィーナが少し落ち着いた口調で告げた。何処となくあの頃を思い出す。思い出したくもないので回想する気はないが。
「・・・そうだ。何か似ていてな。自分のように成って欲しくないからという自己満足に近い形だが。あと・・・。」
「如何した?」
二人は脂汗を掻いている。如何も無意識に声のトーンが落ちていたらしい。
「ベータ―だからって調子乗っている事が気に食わなかった。」
「「つっっ!!??」」
ベータ―だから後の奴は言う事を聞いて当然みたいな傲慢な考えがアイツ等に重なって非常にいらついた。
「まあ今回は証人が沢山いるしもともと素性が悪かった奴らが相手だったから問題ないけど今度から気をつけてよ。」
「了解した。さてそれより面白い人材だぞあの二人。」
「あの幼馴染二人?」
「そう。最初見た時、目を疑ったぞ。」
「そのレベルなの?」
「あぁ・・・・・まさか 錬成と魔道細工なんてスキル本来は個人級だぞ。」
どちらも俺は使えたが最終的にはほぼ神武器のせいで使わなかった。ただ・・・。
「その二つのスキルと俺の錬金魔術含む幾つかのモノは統合されると創造が使えるようになる。とんでもないスキルのピースに過ぎない。」
告げ終わると二人は氷像のように固まった。
ブクマ・レビュー・感想などを頂けるとありがたいです。




