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盗賊狩り

「決闘の報酬として15000Gと銃・銃のスキルオーブ・胆石を

入手しました。」

「リョーさん、お疲れ様です。」

「凄いですね。」

と仲間が労ってくれる中

『GMコールが有りました。不正行為が無いかをチェックします。ログを遡ります。


検査結果 プレイヤー アマテラス の改造が見つかりました。よって正常なモノは全てプレイヤー リョーに送られます。』

はぁ。としか言いようがない事を言うNPC。

「何だったんですかね?あの人は?」

「にしても銃使いを倒すとは本当にすごいですね。」

「弱いだろ。それに狙いが全然ダメだ。もうすこし扱けるぞ。アレ」

「そう・・・・。」

まるで信じられないモノを見る二人。普通に鷹の目で強化された視力でスコープ越しの相手の目に映る自分を見てどの位置かを予測するという離れ業だけど。

「それより如何すんの?」

「そうですね・・・・町に戻りましょう。」

最初に通った道を戻りながらインベントリの整理をする。なんせアイテムが大量に手に入ったから。すると鷹の目がある光景を捕らえた。

「なあこのゲームって盗賊いるの?」

「「「えっ!?」」」

「何故そんな驚く。初期スキルは全員公開したろ。」

「いえ・・・・そんな事よりも早く助けないと。」

「そうですね。こんな初期に盗賊イベントが起きるとは。早くしないとこのゲーム詰みますよ。」

「如何でも良いから説明しろ。」

「移動しながらで良いですか?」

「説明があるならどんな状態でも構わん。」

「まずこのゲームはほぼ現実と同じです。物流があり、商品の販売数などもオフゲのように無限に売られている訳ではありません。」

「食糧や消耗品などが届かない場合もあります。それが今起こっている盗賊イベントや災害などによる供給不足などで物価が上がる事もあります。」

「それはつまり・・・・」

異世界で扱かれた第六感とでも言うべきモノが警報を告げる。

「そうです。初期の町のNPCが全滅の恐れがあります。」

「いきなりかよ・・・。」

「このゲームは常識が通じないと思ってください。」

何か糞ゲー仕様だな。俺からすれば完全に異世界を再現しているところが驚きなのだが。

「もう直だ。」

普通に盗賊の姿が見え始めた。

「戦闘準備を。私とティアの魔法で先制します。」

とミィーナが提案してきたので

「OK」

「準備完了。」

アイと俺は頷き武装する。俺は右手に剣を左手に先ほど得た銃を取る。銃のスキルオーブを装備し控えに鍛冶を送る。

「ライト」

「ウィンドブレス」

盗賊の背後から一気に攻め立てる。魔法が着弾するとともに俺とアイは前線に出る。盗賊は仲間が周りの敵を殺しているとでも勘違いしているのか馬車を護衛と交戦している。

「二段突き」

「剣聖流 静の太刀 流水雲剃」

アイが高速で同じ場所につく二段突きを発動させる。俺は敵の攻撃を利用して斬る静の太刀 流水雲剃を繰り出す。盗賊は約25人ほど。最初の魔法で二人が死に今の瞬間で10人が更に消えた。残り

は十三人。一方商人と護衛は場所に籠りその場をしのいでいる。

「ダークニング」

「ボルト」

二人の魔法が更に盗賊の数を減らす。

「薙ぎ払い。」

アイの槍が四人をまとめて飛ばしその4人が死ぬ。俺は剣を銃に変える。

「ツインショット」

銃の初期アーツ ツインショットを放つ。変な感覚がある。これがスキルのアシスト補正か。弾は残念ながら何もない虚空に吸い込まれていく。これ要らん。銃のスキルを外す。

「:ツインショット」

そう言いながら二発弾丸を放つ。見事命中。これで盗賊は全滅した。

「助かった。君たちが居無ければ私たちは全滅していただろう。礼を言う。」

そう言いミドルでナイスなおっさんジーンさんはそう言った。

「いえいえ気にしないでください。盗賊を死馬く冒険者として当然です。」

交渉は主にミィーナが行っている。

「若いのに健気なことで。」

「そんなこと無いですよ。」

「にしても若いのにお強い事で。」

さっきからなんで俺ばかり見ているんだ。三人は5秒くらい見たらすぐに目を離したのに。何か覗かれているような・・・

「見えないですね。」

小声でジーンが呟いたのが聞こえた。

「どうかしましたか?」

「いえ何も。」

「なら良いです。ただこれ以上視ないでくれませんか?」

一応釘を刺しておこう。変なことされたら堪んない。

「何の事かな?」

「なら良いです。」

そう言えば異世界に居た時は無意識で鑑定とか眼力系のスキル弾いていたし。テンスの中では戦闘系のステータス一番低かったし(それでも一般の騎士や兵士(違いは大してない)よりも数倍以上上)その代わりに精神とかは凄い値だった。

「それとお願いしたいのだけど町まで護衛してくれないかな?」

ミィーナは俺たちを見ている。二人が頷くのでそれに合わせ俺も頷く。

「分かりました。では行きましょう。」

こうして町に戻ろうとした。道ではモンスターと会わなかった。

「可笑しいですね?こんなにモンスターに会わないなんて?」

ジーンさんがそう話を振ってきた。そして俺の鷹の目は再び捉えた。

「ミィーナ、初日に町強襲イベントって何?」

鷹の目が捕らえたモノ。それはゴブリン・狼・オークなどが沢山居た光景だった。


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