神の短剣とゲルマン
「確かにコレはないな。にしてもレアドロップか?」
「だろうな。ま今日中に攻略してしまえば良いな。」
カギを取りだすと使用しますか Y/Nと選択が出る。
Yを選択するとそこには噴水が在り綺麗に庭園に出た。さてとアイを噴水に向けて押し飛ばす。と同時に剣で魔法を受ける。
「何がしたいの?」
「神薙入手の条件。俺は此処までしか行けない。その噴水の下に試練の間がある。俺は此処でこいつらの相手をする。頑張ってこい。」
「分かった。生きていろよ。」
「さてと何のつもりだ?」
「狙っていたのがばれたか?万物の勇者。」
「ゲルマンか本当に煩わしい。」
「如何でも良いが我らを知っているとは そのまま死になさい エクスプロージョン」
無詠唱で地属性最大魔法を発動してくるゲルマン族の軍隊。まるで此処に何が在るか分かっていたみたいに。俺はワンハンド・メテルソードを両手に装備し噴水の縁を蹴り軍隊に向かう事で其れを回避する。盾を頭上に構えたゲルマン族だが俺はそれを足場にして真上に上がり
「:ミリオネアエッジ」
100万の刃が降り注ぐ。
盾がその邪魔をするがマナが大量に込められたソレは全てを断ち切る。
「万物の勇者お得意のメイド魔法。馬鹿の一つ覚えも良いところだ。来いグロウ」
「っ!グロウは神装備のはずだ墜ちたゲルマン何かが使えるものではない。目覚めなさい デニュニス 神をも討つ 多重発動 :龍魔槍デスペアリ」
「メイド魔法では討てませんよ?」
「剣技 ナインブレイクソーズ」
剣を立て続けに9回振り殲滅させる。
「流石は始まりの勇者。貴方方の威光は数1000年経とうとも消えません。尤もそんだけ経っても例の聖女の遺族からは恨まれていますよ。」
「だからなんだ?俺はあの時出来る限りの事をした。恨まれる事はないと両親に言われた。それに
嵌めた魔族がそんな事をよく言える。あの時の雪辱を祓させてもらう。
『舞い上がれグロウ 散らせ デニュニス』
礼を言う。俺の二つ目の神装備短剣のグロウを発見してくれた事を地獄で後悔するがいい。『黒之方』」
変化言葉を唱えデニュニスを長剣モードにする。
「アイの邪魔はさせない。ここで消えて貰う。」
「君の持つ二つの神装備もお仲間が得ようとしている神装備も我らが頂く。」
「:舞え 散れ」
「装備に頼る勇者に・・・」
鎌を振るような音が聞こえる。もしかして・・・
「:鎌井太刀」
咄嗟に回避に出てその範囲から逃れる。
「何がどうなっている?一般人が神装備を扱うなんて」
「お前が知る事ではない。神の裁き」
「神の閃薙ぎ」
白金のエフェクトを纏った長剣と短剣そして薙刀がゲルマン族のボスに突きささる。
「お・・・・のれ・・・・」
何が言いたいが分からないし分かりたくもないが
「おめでとう、アイ。神薙 甲刃風炎の入手おめでとう。」
「えぇ感謝しているわ。まさか私まで武器の更新を考えなくて良いとなると防具やアクセや小遣いに回せるから。」
「まぁパーティーの戦力が上がる分には良いから。」
「何か一時の欲よりも全体を優先させる人は少ないしいろいろと規格外だなぁ~。」
「さて帰るか。」
「はい!」
第三の町まで戻りログアウトをする。こうも長時間やるの初めてで体のあちこちが痛い。でもコレでも幾分かはマシだと言う。今度からちゃんとストレッチでもしてダイブしよう。
『神杖 神銃 神短剣 神薙 がプレイヤーの手に渡ったか。』
『はい、マスター プレイヤーネーム リョー クロノ アイが入手しております。』
『アイ?誰だプレミヤモデルを送った中には居無かったはずだぞ。』
『調べてみるとβの人間でした。マスターが上げたリストの中に入っておりました。』
『そうか・・・第三シーケンスは如何だ稼働可能か?』
『現在最終試験中で特に問題はありません。明日にでも実行可能です。』




