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帰還勇者のVRMMO記 ~異界の力を持つトッププレイヤー~  作者: 高崎 レイ
二章 第二陣追加と初イベント
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アイの力

「緊急クエスト・・・またこのタイミングで。」

「このゲーム娯楽なのか・・・・。」

「結構な頻度で緊急クエスト起こっているしな。」

「って第3の町って都なんだな名前からして水関連だし」

「だな・・・って2方向から進行してきているじゃないか。」

「西を殺す。東を頼む」

「分かったって!西側の方が強いらしいぞ。」

「構わん。どうせすぐに終わる。死ぬなよ?」

「リョーこそな。」

俺はトレード機能でポーションを全て送る。

「それだけあれば充分だろ。」

装備を神杖にする。

「出し惜しみせずに行くぞ。」

俺たちは背中を合わせ一気に走りだした。互いの戦場へと。



「新なる姿は我赴くままに」

神杖の聖句を唱える事でその力を解放する。

『久しいのう。お主がこの神杖を抜くことがあるとは。』

「確かに久しぶりだな。神杖を使うのがあまり好きではないし何より杖だと取り回しが不便。」

『槍ほどではないでしょうに。万物の勇者がそんなこと言ってもいいのか?』

「変な肩書は好きではない。というか昇華魔法という概念を超えた神魔法と創造によって創られた杖にどんな機能どれだけ詰め込んだんだ?」

『全ては創造主の在るがままに。』

「はいよ。それで菊が良くデジタルの世界にいるよな、お前等。」

『そこなんだね。でもクロノの神銃エクゾハントも似たようなものだよ。神装備は要るべき場所にしかいない。』

「それより来るぞ。放てるか?」

『生きた武器は対話でき使用者に益をもたらすもの。故に分かっている事は例え使用者にでも口出しはしない。』

「そう言うやつだなお前は・・・・。 :ウィンディア・スプライト。」

嵐と霧雨の阻害魔法で足止めをする。

「:マナガトリング」

マナを銃弾形成させ打ち込む。

「しぶといなぁ。」

距離が近づいてきたので杖を振り回す。たまに牽制で魔法を放ち飛んでくる矢を杖でパリングするか風魔法で下に押さえつける。

剣や槍、拳で仕掛けて来るものは神杖によって打ちのめされ仲間に蹴られ射されで消えていく。人型であるゴブリン・オーク・オーガ・ゾンビは楽に対処できるがウルフなどを基点とする四足動物と矢バードなどの飛空系のモンスターが厄介である。

五分ほど狩りある程度余裕が来たところでそれが来た。

3色赤・青・黄の光が突き刺さりそのあたりの土が焦土と化す。この光線まさか・・・。

そこには案の定赤色のゴーレム・青色のゴーレム・黄色のゴーレムが居た。さてどう戦うかね。


アイ視点

「ちっ終わらない。どんだけしぶといのよ。:ヘルファイヤ」

幾ら得意の薙刀が得物でリョーによってその性能が格上げされていても辛い物がある。被ダメも多くなってきたしMPも心もとない。まぁHPを減らすか減らされるかすればMPは多少回復するがどの道HPに影響する。それに乱戦はあまり得意ではない。薙刀では弓矢はかわすしかないしアーツごとの硬直時間で攻撃される。一応リョーに習った魔法があるけど集中しないと出来ない。

家の秘伝技もあるけどそれも集中しなければできない。限界まで神経をすり減らし・・・そう言えば『マナは武器に宿しその力を発揮するものもある。それ以外にも有益な使い方はある。マナを刀身に纏いそれをぶっ飛ばす魔砲刃なんてものもある。』

出来るかもしれないが出来ない場合のリスクもあるらしいけど。

薙刀にマナが集う感じをイメージしそれを遠くに撃ち出す。

『魔砲刃 魔力操作 魔槍 の統合スキル魔道槍を獲得しました。』

『魔道槍スキルに薙刀スキルが統合されました』

「えっ!?」

何コレ?統合スキルをこんな序盤に手に入れられるなんてありえない。でも

「ウィンドカッター」

風魔法第二魔法 ウィンドカッター直線的な攻撃しかできないがその分威力は強力。それが魔力操作でコントロールできるとしたら・・・・と思い発動したら案の定だった。ウィンドカッターが芝刈り機で芝を刈るかのごとくモンスターを寸断していった。

『称号 虐殺者 血塗られし巫女 を得た。』

『個人アーツ 鎌井太刀 を得た。』

『鎌井太刀を 魔道槍のアーツにセットします』

『鎌井太刀を発動しますか?』

「発動 鎌井太刀」



何コレ?

『解説します。個人アーツ 鎌井太刀は視認可能距離内の相手に薙刀もしくは刀・太刀のどれかの攻撃対象範囲を広げ範囲攻撃補正が付くアーツです』

えっ!?いや破壊力が少しおかしい気がするけど・・・使えるもんは使っとくか。



リョー視点

「おい、今のは何だ?」

『アイ様の鎌井太刀ですね。確かアレは・・・。』

「あぁでも聖女だぞ原型」

『何ものかがリークしたのかもしれません。細小は不明ですが。』

「となるとアレは・・・。」

『間違いようがありませんね。でも・・・そうなると今度は時系列が可笑しいです。』

「だよな。アレは俺も対象範囲だし確か聞く限りではアレが最初で最後のはずだ。」

『・・・ゲルマンですかね。』

「やはりか・・・アイツら如何監視してんだ?」

『まぁよく暗殺者として雇われているそうですし。』

「だよな 明鏡止水」

会話中に攻撃してくるとは実に攻撃的だな。確かゴーレムは攻撃されるまで攻撃しないんじゃ・・・このゲーム普通に攻撃してきたわ。

『明鏡止水まで辿り着いたのか。まさか奥義や口伝に辿り着いたわけないよな。』

「まだ常用は難しい。それよりコレ」

『ですよね。私もそう思います。』

「『神杖の間の守護者』」



まさかデニュニスを手に入れるための試練の守護者とは。



「仕舞っていいか?」

『良いですよ。貴方の事だから過去の自分を超えるつもりでしょう。聖魔槍さえも使う気無いようですし。』

「当たり前だ。



さぁ戦おう  ミラクルミネラルゴーレム」



希少な鉱石を纏うゴーレムさん。


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