強さの理由 PART 2
と場所を移動して現在ボス前のセェーフティーエリアで魔法の講義中。皆筋が良く既に体内の魔力で発動するタイプはテンスの時の勇者ほどではないが十分に扱えるようになっている。また本来体内にある魔力を使い魔法を行使する時は自分の属性・・・美波なら水と風だがこの三娘それを無視して全属性発動できる。俺? 全属性を同時発動で万物を操るから普通に体外の魔力しか使わなかったし。あっ!
「少し聞いて良いか?」
俺は少しACOで気になる事が出来それを訊ねる。
「ACOで魔法を発動した時それの・・・例えば水だがフィールドに影響するか?」
「えっ!初日の時亮哉さん普通にしていましたよね?あれと同じ原理ですよ。」
ほう。なら、
「既定の魔法の連続発動による爆発現象やそれにともなうアクションは自分にダメージ判定ないよな。例えば粉塵爆発とか。」
「「「あっ!」」」
「それは・・・・。」
「できなくないけど。」
「とんでもなくプレイヤースキルが居るけど」
息をそろえる三娘。ん?如何した。
「「「亮哉さんなら何でもありですね。」」」
「三人揃って人を何だと思っている」
「悪魔」
と美波。
「超絶のシスコン。」
と雫。
「冷血漢。」
と愛子。
どれも否定できない。いやシスコンは否定できるか? いや出来ないな。
ん?嵌められた?
「と丁度いいので愛子、薙刀教えてくれ。予選はそれで行く。」
「えっ?後3日しかないですよ。」
「三日あれば十分だ。それに俺は敵のヘイトを集めてその中央で熱増昇白熱爆裂で飛ばせばいい。」
「なら良いですね。でも薙刀が・・・。」
「それなら巴型も靜型もどちらもある。文献を読んだ限りじゃ俺は靜型の方が良い気がする。」
柄が長く反りが無いので力と技術が必要だが俺はそれをスキル(槍関係スキルを沢山手に入れた。)でごり押しをするだけだ。
「確かに亮哉さんは靜型の方が良いですね。遠距離攻撃を自前で・・・出来ましたね。」
「あれは無いわ。」
「でもお陰で二層まで楽楽でしたけど。」
これは昨日ACOでダンジョン攻略をした話。俺は槍になれる為にその時は短槍を装備し前衛で進んでいた。すると道の見えないほど先からスケルトン・アーチャーの矢の攻撃が来たのだ。急の事で驚いたが下から右斜め上へ槍を振り抜き矢を払った。俗に言うパリングだ。これは通常、槍系統の武器では出来ないらしいが俺は初速500キロメートルの弾丸くらいなら短槍で真っ二つに斬る事が出来る。銃撃戦のなかで、いくつも。これは俺がソロで魔王軍幹部が居る迷宮に閉じ込められた時。
「ちっ!なんでこんなに矢関係の罠しかないんだよ。おまけに閉じ込められたから出れないし。」
当時俺は相当イラついていた。何かって?自分だよ。あの時はとある公国の救助に向かったが途中でとある事件に巻き込まれその国の滅亡を許してしまった。あの時は祝福を鍛えていればと考えていたがそうではなかった。単純に利用されただけだった。俺がパリングがどんな得物でも使えるようにしてくれた野郎に。
一つ一つのいらつきから重大なミスを犯して俺は迷宮に閉じ込められた。やり場のない怒りを存分に出しその魔族メイド迷宮の魔物を殺戮した。この時に編み出されたのが二大双剣での戦闘だ。それに飛剣術を組み合わせた上に万物を操る事や射程距離が広く成り体外の魔力で魔法の行使に成功した時である。極限状態とゾーンのダブルパンチは強力。これが後に砦落とし・錬金の悪魔・万物の勇者などと様々な二つ名を貰う礎になった。
その後最下層に到着した俺は
弾幕回避ゲームを強制させられた。
さまざまな人型モンスター・・ソンビ・スケルトン・オークなどに銃火器を持たせた幹部サジッタが居て躊躇なく撃ってきた。俺は回避を混ぜながら剣でいなしながらときおり魔法で攻撃を仕掛けた。また銃の爆発を凍らせることで大量のモンスターを経験値として頂いた。その時に絶氷世界など面攻撃の魔法が出来あがった。それでも飛んで来る弾丸は多く、ナイフで弾丸を斬る極意に辿り着いた。刃渡りわずか15センチほど。よく考えたら強度さえあれば定規で弾丸を対処できることになる。あれ?定規で人を殺せる。よし今度美波か誰かに手を出してきた命知らずには殺人原因定規で斬られた事になるように努力しよう。まっ、自立護衛いるけど。
閑話休題。
「という事が在り遠距離の魔法以外は斬る事に特化している。」
「「「・・・・。」」」
「ま、気にしないでくれ。それと時間危ないだろ。」
時計に目をやると既に20時を超えていた。
「大丈夫ですよ。今日ここに泊ると親に伝えましたから。」
「私もだから。」
「えっ?」
突然の事に腑抜けた声が出る。
「「えっ?」」
どうやら向こうも同じみたいだ。そして美波に三人の視線が集まる。
うろたえる美波。
「説明しようか?美波。」
絶氷世界で逃げ道を封じ氷の監獄を造る。
「そうね。合意は取れているみたいだから来たのだけど」
「部屋は幾らでも作れるから問題ないがそう言う報告はきちんとしようか。」
「ちょっ、二人とも落ち着いて。」
「いや落ち着けんな。取り敢えず今月入れないからな。」
極めて低いトーンで告げる。
「・・・・はい。」
美波が委縮した。
「美波をこれほどにするなんてさすが悪魔。」
「いや学費払えと言う意味だから。」
いくらとんでもない額を稼いでいるとはいえ流石に今回のは無い。連絡していればある程度豪華な夕食が用意出来たのに。
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