細工師とダンジョン
「「お邪魔します。」」
「ただーまー。」
昨日二人を家に連れてくるように美波に指示を出した。
「いっらしゃい。中でゆっくりくつろぐと良いよ。」
「良いんですか?」
「いいぞ。ここ自分で買った家だから。」
「「えっ!?」」
「あれ話さなかったけ二人に?」
「「何を?」」
「亮哉さんはアクセサリー販売サイトプロシングの人って。」
「そう言えば三月のクラス会で日比野さんあたりが過剰に反応していたね。美波のアクセに。」
「おい!空間付与持っていってないよな?財布も人前では余り出すなよ。」
「空間付与?何ですか?」
「インべントリみたいなやつだよ。私が持っているあのネックレスと財布には其れが付いているんだよ。あとスマホにも。スマホには緊急用にいろいろと付与されているけど。」
「いいな。」
「別に二人にあげても良いけどちょっと確かめたい事があるから呼んで貰ったお礼にするよ。」
「えっ!本当に?」
「あれ原材料費0だし加工は魔法使っているから別に周りの人に送る分には良いんだよ。」
「わー。何か凄いわね。亮哉さんは。」
ちなみにアイは水門愛子。ティアは成留瀬雫。愛子は黒髪黒眼で純日本風で肌は白く巫女が身についている神秘的な子。雫は白髪茶眼でどちらかと言うとボーイッシュで男の子と見間違えるくらい。
「それで確かめたい事とは?」
「美波も含めて三人とも魔法が使えるかを?」
「「「えっ!?」」」
「何故驚く?人間は常に呼吸の度に大気を取り込んでる。それが魔素で魔法の発動する。」
これは既に確かめられている事である。故に中世での魔女狩りの時の戦死者は内臓破裂や血管膨張等で死んでいた。(異世界には魔素として元素が存在した)
「それで俺の場合は体内にあるモノでは無く周囲に呼び掛けて使うパータンなんだ。」
「体内のモノとはどう違うんですか?」
「体内のだと射程距離が短くなるんだ。俺の場合、面や凄い遠い点攻撃だからそっちの方が便利だし燃料はそこらじゅうにあるからね。」
「例えるなら爆裂?みたいな。」
「なんてピンポイントなんだ。取り敢えず地下に行くぞ。」
「「地下?」」
「金属や宝石などの素材や地熱発電所があるこの国の中でかなり重要な場所だけど。」
簡単に言うと地下資源を家の地下迷宮で生産物を空中にある庭園に。(海などはどちらにもある)そしてどちらも迷宮である。そして石油・メタンハイドレード・コバルト・天然ガスなど日本で採取出来ないモノを大量に生産している。そしてゴーレムなど無人兵器もある程度生産している。(武器では無いので銃刀法違反にはならない。というか第一次産業に使うゴーレムが自衛能力(使用者護衛などという建前もある)で世界を相手にしようと構わない)また重要人物は小型化した自立型護衛ゴーレム収納セットを提供している。そうこの世界の経済状況を簡単に捻じ曲げる事が出来るのだ。
「なんというか・・・・」
「怖いを通り越して畏怖しかない。」
「けど身内認定した相手にはダダ甘だけど。」
「「美波を見ていれば分かるよ。」」
「確かに否定できない。無念。」
「ちょっ!?亮哉さん?」
「主旨がずれている気がするんですが・・。」
忘れていたなんて言えない。
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