聖女蘇生 ~エピローグ~
「久しぶりだな。ここも」
「だね。当時は本当に慌てていたからね。」
慌てていた筆頭の結菜が言うと説得力のかけらも無いけどね。
「ここがか・・・・。」
「・・・大変だったのね。」
などと同行者の面々は始めてみる自分の子供の苦労に触れていく。
「にしてもリーンの所で良かったのか?お前の屋敷の方が都合が良いだろうに。」
「まあ都合が良いだけだし何より俺は・・・・。」
腰にあるミミローアに目を向け
「する事がある。そしてそれをすべきなのは此処でないと」
「悪かった。」
最後の方がぶっきらぼうになっていたのか一也が直に謝って来た。
「別に気にしてはいないけど」
「久しぶりー亮哉―」
と勢い良く扉が開き小柄な女性が俺に抱きついてくる。それに続くように沢山の人々がはやに傾れ込んで来る。
「お帰りなさいあなた。」
「御久し振りです。勇者さま。」
「元気だったか?旦那。」
「久しぶりだね。にしても皆綺麗になって良かったよ。」
まあ数年会っていないしここで稼いだお金は8割ほどは預けていたのでそれなりに美容などの趣味等に費やせただろうから心配はしていないけど。
再会の喜びや勇者の再臨祭やらに出席する羽目になったり立ち上げていた商会の新商品を発明したりストレージにある地球の文化を振るまったり世界級の化け物の子供を捻り潰したりといろいろしてきた。(精霊王の仕事もしたのでかなり疲れた。)
さてと、グルカルトに帰還してはや2週間。予定されていた行事もただ一点を除き終了していた。まあ、亜竜による襲撃と言う剣一振りで終わるような出来事だったが騎士団が動いたのでパレードが中止したぐらいだろうか。(実際には台風が三号纏めて来るくらいの大事)
などとあり今漸く暇と言うか本来の予定がこなせるようになっている。
「亜空間解放」
俺は時さえも超え生命体の魂を収納する神の力によりミミアの魂を解放しインベントリから修復・眷属化済みの肉体を取り出し魂胆結晶などの材料や錬金釜などの道具を取り出す。
「創世 錬金 生命創造」
仮初の命を創り出し
「魂胆定着 神之奇跡 死者蘇生」
魂を定着させ蘇生を開始する。
「保護」
魂の揺れを保護で無くす。
光に包まれ目の前にいる彼女が生き返る。
「久しぶりミミア」
「ええ、久しぶりね、亮哉」
今此処に今までで最高と恐れられた元聖女が蘇生し甦った。
「これはこれは聖女ミミアさま。よくぞ生き返ってくれました」
「そんな風にしなくてもいいわ。私は創造神の眷属蘇生で甦っただけ。
それに霊脈もきちんと返したから。」
「竜神様もその内力を取り戻すはずだ。
この前死と破滅の神から神の権能を取り戻したのを返しているから」
「これは婿殿。でも何処に隠れていたのだ?神階捜査をも掻い潜るあ奴を?」
「一也が組んだ電脳世界に。この前勇者と義勇軍の助力を得、討伐に成功しました」
「相変わらずな事後報告だな。まあこの世界も徐々に元の姿に戻るだろうからこれからも頼むぞ」
「えぇ。ある程度商品も卸しました。
ではそろそろいくら纏めていてもそろそろ戻らないと怪しまれますし」
「そうかではまたな。」
「ええ年末にでも」
帝王を始めとする義父やお世話になった方に挨拶を済ませ地球への帰還への陣を造り行使する。
正史XXXX年。
帰還した勇者たちを待ちうけるのはMMMMM.




