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魔王様の溜息  作者: 黒筆猫
プロローグ
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プロローグあるいは別れの時

6歳の時から入院してた。


それからほとんどの時間を、病院ですごして来た。


このわけの判らない病気とすごして来た。


お父さんは休みの日には、必ずお見舞いに来てくれてたよね。


お母さんも、毎日来てくれてありがとう。


お兄ちゃんは、学校やいろいろな所に行った話しをしてくれたよね。


私のせいで大変だったと思う。


お医者さんも原因がわからず、対処療法的なことしかできなかった。


それもうすぐ終りそう。


波野なみの美奈みな17歳。


もうすぐこの世とお別れです。


生まれ変われるのなら、元気な体だったらいいなあ。


でも・・・


生まれ変わりなんて夢だよね。


「はぁ」

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