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第3話。誰か来るまで永遠に待つ…。(独り言パート3)

ひとまず、チェンメイルをどこかに置いてくれ。


俺より…眩しいだよ!。チェンメイルの分…ピーがっ!。この……。待てよ…。永遠に…。

俺は考えた。動けない、喋れない、つまりはだな…。永遠に誰かが買ってくれるのを待つしか…。


待つしかないんだよな!?………。


こんな『錆びた鎧』は誰が買うだよ!。


俺の横にはチェンメイルだぞ!、100%…そっち買うよな!。俺が客なら…。


「こっちを買います…チェンメイルください!」 


って……ぜっーたいになる!。


すると店長と店員のやり取りが聞こえてくる。


店長!、『魔法防御エンチャト付きメイル』は何処に置きますかっ!。


「あの錆びた鎧の横に置いておけ!」


店長?。いいんですか?。錆びた鎧に目がいきませんかね?。


「ばーろー、いいか!それも商売の知恵なんだよ!」


「あっ、やだ!汚い…こっち買います…ってなるだよ!」


店長…、流石です…!。あの汚い鎧を、あえて見せつけるのですね!。


おぃ…聞こえてるぞ…。全部聞こえてるからな!。


汚いって言葉はな!「汚れてる」か「不潔」って意味だからな!。


俺はな…ただ…『錆びついてる鎧』なんだよ!。


ん?。待てよ?。今…あの店員は魔法…なんちゃらって言わなかったか!?。


そうか、異世界だから…魔法もあるのか!。


っと…言う事は…『魔道士』みたいなジョブもあるって事かよ!。


萌えてきたー……。でもなぁ、鎧だからな……。


基本、RPGなら、武器屋の隣は防具屋って決まってるからな…。隣は……武器屋なのか?。


くっ…!。さすがに前方は視えても真横は視えないか…。そもそも、前の鏡が邪魔なんだよ!。


窓ガラス張りの防具屋のくせに…鏡が邪魔で見えねえよ!。


これ、あれだろ…完全に配置間違ってるだろ…!。


ん?。待てよ?。先みたいに眼を集中すれば…。


【錆びた鎧から一つ眼が浮き上がる】


うし!。眼の移動をしてみるか…。おぉ!。鎧の全体なら…どこでも移動が出来るのか!。


俺は『一つ眼』を前後へと移動させた。


これは良い!。後ろが視える…。だが後ろは壁だ。意味がないよぁー。うん。


暇だしな。一つ眼を慣れておこう。役に立つ事だろう。


それにしても…今は何時なんだ?。まだ店が閉まってる、状況なのか?。


時間さえも分からねぇ!。誰が時間教えろ!。


店長。武器屋に行ってきます!。


「おうよ、しっかりと頼んだぞ!」


なんだ?。店員はなぜ?武器屋に行った?。


「街からドラコンを守れ〜♪ドラコンの鱗よこせ!がはっはは!」


この店長…大丈夫か…いよいよ「独り言」話しだしたぞ…。ん?。待てよ…。今、ドラコンって言ったか!。


この世界にはドラコンが存在するのか!。


っと…言う事は…魔物確定だな…!。


萌えてきたー!………。せめて…誰が来てくれー!。

次へ続くヨロイ。

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