第17話。もう、はちゃめちゃ(笑)最終回!(仮)
ハンマーでポコポコ〜♪。
おぃ…それ、あれだろ…。モ◯ラ叩きだろ…。
エルル…たまに残酷な事を言ってるぞ!!。
えー、だって、ほんとの事だもん。
あ…はい…そうですね…。
スタンピードが始まる。冒険者たちは各自の位置へと配置する。時刻は既に早朝を迎えた。
今宵は、どんな物語が待ち受けてるのか。
街の外では冒険者たちで溢れ返っていた。
どこを見ても冒険者たちは武装していた。
中にはバリケードを準備する、冒険者もいた。
あちらこちらに声が聞こえてくる。
おぃ!。あそに誰が行け!手薄だぞ!。
分かった!俺たちが向かおう。
店にもバリケードを作れ!。守るぞ!。
ちょっと!こっちにも手を回して!。
急いで残った住人も避難を終わらせろ!。
多くの冒険者たちの声が拡散していた。
始めての経験でエルルも心配になっていた。
エルル、絶対に店長の側に居れば平気だ。
でも、闘いが始まったら一直線に逃げろ。
エルルは店長の後ろにピッタリとついていく。
なんか…あれだな…金魚の◯だな…。
「キンギョの◯!」
お?お嬢ちゃん、お手洗いか?。
「ううん、ちがうー」
エルル、店長に聞いてくれ、どこに向かってる?。
「どこにいくのー?」
おう!魔物が多い所にいくぞ!。街の入り口だな!。
エルル!、エルルは避難だからな!。
「ピコピコ〜♪ランラン♪」
だははー!。ハンマーだからな!だははは!。
店長の高笑いが響くのである。それを見た冒険者たちは、笑うのである。
あ…もう…常識が…はい…何も言えねぇぇぇ!。
すると魔法放送でスタンピードの情報が流れる。
爆炎山ダンジョンから無数の魔物が街に接近中!。
各自!準備せよ!。繰り返す!。各自!準備せよ!。
おっしゃー!。久しぶりに暴れるか!。
「おーあばれるかー!」
エルル!下がりなさい!。もしかして…。エルル。
エルルは小声で独り言みたいに話す。
『ヨロちゃん、身代わり、せんじゅつ!』
でしょうね!。分かってましたが!!。
エルルと店長は入り口へと到着した。街の入り口は既に閉まっていた。城壁の上には魔道士たちが攻撃に備えていた。
おぉ、魔法攻撃で一網打尽にするつもりか。
「いいなーまほう、つかい…あっ!」
エルルは口を押さえる。目が泳ぐ。
今…何て…言った…?。魔法使いの後が気になるだろ!。
すると魔物の雄叫び声が響き渡る。地面が微かに揺れてる。
魔物は火山スライム、火山コウモリ、小さな魔物たちが攻めてきたのである。
ついに来たのか!。エルル、前に出るなよ!。
「ゴブリンをたおすぞー!おー」
お嬢ちゃん、ゴブリンを狙いたいのか!。力を貸すぜ!。
「わーい、ありがとうっ!」
大丈夫なのか!?。めちゃ不安だぞ!。
鉄門に魔物が押し寄せる。数は軽く数百はいる。
城壁上の魔道士たちは一斉に攻撃魔法を放つ。
最初は初級魔法で牽制する。
火魔法で攻撃する魔道士も居れば、
水魔法で攻撃をする魔道士さえも。
そして雷魔法で攻撃している魔道士だ。
一斉に放つせいか、まるでカラフルな虹に視えていた。
「わぁーまるでニジみた!」
本当だな、意外と魔法て一斉に放つと綺麗なんだな。
連携が取れた魔法攻撃により、次々と魔物たちが倒れていく。
おー凄いな、魔法攻撃は!、そいえば初めて見るな。
「ドーン!ドーン!ふっ、これが、まほうなのだ」
がはは!。そうだな、魔力が切れるまで頑張ってもろおう。
本当に呑気な店長だなー。すると何匹かの魔物がジャンプして城壁を乗り越える。
そして、エルルにめがけて突進してくる。
エルルは、にっこり微笑み待ち構える。
店長は巨大ハンマーでエルルを守る。魔物は一瞬で倒れる。
おう!お嬢ちゃん、怖かったか!?。
「へいきー!どうどうとしてた!」
がははー!面白いお嬢ちゃんだな!。
おぃおぃ!エルル、避けるだぞ!。変に思うだろ!。怪しまれるぞ!!。
『えーヨロちゃんがいるから、へいき!』
「あっ…!へいきが…ヘイキ!」
がははー!。お嬢ちゃん!。ダジャレも言うのか!。
「が・は・は・はー!」
ぇ…平気を兵器…うへ…。親父のダジャレだぞ!。
魔道士たちは魔法攻撃の手を緩めないでいた。
魔道士たちは、次は中級魔法で攻撃を始める。
魔道士には色々な属性の魔法がある。
火魔法、水魔法、土魔法、雷魔法、風魔法だ。
そして光と闇属性である。
魔法は強力だが、魔力を消耗する。すなわちMPだ。
だが彼らにはMPの数値が視えるわけではない。
それはヨロちゃんの能力だけである。
店長は城壁の上にいる魔道士たちに声をかける。
魔力は大丈夫か!疲れたら休め!。
魔道士たちは一斉に「大丈夫です!」と伝える。
ん?。もしかして…MPの数値が視えてないのか?。
『もしかして…私だけ!?』
そうみたいだな…。ある意味、不憫だな。
そうか…だから、店長のステータスも分からないのか。
そりゃ…「ラスボス」て言われても分からんか。
うん…なんか…ごめんなさい…店長…!。
すると先ほどよりも、魔物の数が増え始める。
魔道士たちの魔法攻撃が弱りはじめる。
魔力が尽きかけるのであった…。
中には四つん這いになる魔道士もいた。
おぃおぃ!。本当に大丈夫なのか!?。
こりゃーちと、やばいな…。
うし!迎え打つぞ!。お嬢ちゃん、離れるなよ!。
「うん!わかった!」
おぃおぃ!エルル!逃げないのかよ!。
店長は魔道士たちに合図を送る。魔道士たちは空に魔法を打ち込む。
これは「門が破られる」の合図であった。ぞろぞろと冒険者たちが集まってきた。
既に街の住人たちは避難を終えていた。
冒険者たちはナイト、戦士、ヒーラー、テイマー、召喚士。色々な職が集まってきていた。
店長は腕を高く上げて叫ぶ。
いいか!。冒険者ども!。力を見せてやれ!。
冒険者たちは一斉に「おー!」と叫ぶ。
冒険者たちは一斉に武器を構える。
ナイト側は「抜刀!」とつぶやいて剣を構える。
鉄門の門が限界を迎える…。一斉に魔物が、なだれ込んでくる。
数人のナイトたちはスキル、「挑発」で魔物の進行を変える。
『ナイト』スキル。
挑発。相手のヘイトを自分自身に向ける。
冒険者たちは、自分の職に備わってるスキルで次々と魔物を討伐していく。
店長は巨大なハンマーを大きく真上に向けて振り下ろす。そして大声で叫ぶ。
ギガ!(仮)
ミラクル(仮)
ハイパー!(仮)
ウルトラ!(仮)
スーラーッシュ(仮)!
それを見たエルルは目をキラキラと輝きさせる。
「か、か、かっこい――!」
必殺技!名前なげぇよ!!。覚えられるのか?。
その必殺技(仮)は真ん中に道が出来る程の威力であった。無数の魔物が明後日の方へ…。飛んでいきました。
それを見てた冒険者たちは「クスッ」と笑う。
店長は高笑いしながら魔物を倒していく。
そして冒険者たちも魔物を倒していくのである。
数体の火山スライムがエルルに襲いかかる。
そして攻撃を何回も当てる。
だが、ヨロちゃんの効果でエルルは無傷である。
「ふふーん、チッチ、すきやり!!」
エルルのダガー攻撃がコアにヒットする。
もう火山スライムを倒すのも、お手の物だな。
て!。あの店長!何やってるんだ!。
「わぁーすごいー」
店長は魔物のど真ん中に突進していた。次々と魔物を蹴散らしていく。
がはははー!おらおら!どうした!。
エルル、心配だ、ステータスを見てみろ…。
「うん、わかったー」
『店長』ステータス。
HP9990(9999)。MP8500(8888)。攻撃力…計り知れない。防御力…計り知れない。魔防0。
「わぁ!まだ、たくさんあるー」
いや…もう冒険者もくそもないわ…。
店長一人で終わるぞ…こりゃ…!。
店長1人で魔物の半数を倒していた。
店長は、今度はぐるぐると自分自身を回転させて巨大ハンマーでなぎ倒していく。
「ゴブリン、いないね〜」
小型の魔物だな…これは第一陣じゃないのか!?。
「だいいちじん?」
最初に弱い奴を前に出させて、次に強い奴を導入する戦法だな。
「よく、わからないけど、つぎ、ゴブリン!」
ヨロちゃんの推測通り、魔物は次々と押し寄せてくるのであった。
そしてオーク族、ゴブリン族、エレメント族。
店長が大きな声で伝える。
オークは俺様が相手をする!。魔道士はエレメントを討伐しろ!。
その他はゴブリンを倒せ!。
冒険者たちは一斉に「やってやるー!」「終わったら乾杯だ!」叫ぶのである。
ゴブリンたちはエルルを目標して突進してくる。
げっ!。あのゴブリン…ただのゴブリンじゃねえぞ!。
「ゴブリンきたー!」
エルル!他の冒険者たちと連携するんだ!。
エルルはゴブリンのステータスを見る。
『火山ゴブリン』ステータス。
HP200。MP100。攻撃力50。防御力30。魔防20。火耐性25。
火山ゴブリン。普通のゴブリンではない。火山エリアに適応するために、自ら進化したゴブリンである。体も赤色になっていた。
「わぁーつよい…」
マテマテ!。普通に強いじゃねぇか!。あの受付娘は、これを20体て言ったのかよ!!。
どこが初心冒険者の適性なんだよ!標準がおかしいだよ!!。
「も〜早口で、なに言ってるのか、わからないよ〜」
「きなさい…はい…こっち…」
エルルは両手を広げて、火山ゴブリンを誘う。
火山ゴブリンは挑発されたと思い。エルルに攻撃する。武器は棍棒だ。
火山ゴブリンは連続攻撃を浴びさせる。
いつものようにヨロちゃんは「悲鳴」をあげる。
火山ゴブリンは息を切らせる。無数に攻撃してもエルルは平然としていた…。
「ふふ…こっちの…番!」
エルルはダガーで攻撃を何度も繰り返す…。
火山ゴブリンも負けまいと棍棒で叩く。x2
エルルはダガーで攻撃を何度も繰り返す。X2
そして火山ゴブリンは倒れる。それを見てた冒険者たちは…。
おい!あの子!強いぞ!。
すごいー!。何かの防御魔法かしら?。
「ふっ…才能なのです…」
ヨロちゃんは何かを伝えたい…。
違う!違う!違う!これは「ゾンビ」プレイだからな!!!。
「ぞんびーぷれい?なに?それー?」
あ…いえ…もう、なんでもナイデス…。
いいか!とにかく動け!。めちゃ怪しまれる!。
「えーだって、うごいたら、ダガーあたらないよ」
仁王立ちは、駄目だ!冒険者たちから、めちゃ目立っていたぞ!。
「もーわかったもん〜」
エルルはMPポーションを飲む。がぶ飲み!。
それを見てた魔道士の冒険者たちは。
おい!。あのお嬢ちゃん!魔力薬を飲んだぞ!。
やっぱり、魔法系統なのね!。あの子は魔道士よ!。
どうりでか、もしかして、ただ者ではないぞ!!。
「ふふん!まーどーし!!」
もう…なんか…はちゃめちゃだぁ〜(泣く)
エルルは、その「ゾンビプレイ」戦術で。
火山ゴブリンが疲れた時に狙い、何度も攻撃を繰り返す。それを繰り返し…。
そして火山ゴブリンは倒れてはの繰り返しだった…。それを繰り返し…。
MPが切れそうになったら、MPポーションをがぶ飲みのみした…。それを繰り返し…。
目標としてた、最後の火山ゴブリン…。
遂にエルルは火山ゴブリンを20体を倒した!。
それを見てた冒険者たちは一斉に「おめでとうー!」「冒険者ギルドに帰ったら祝杯だ!!」
「わーい!やったー!たおしたー」
『ヨロちゃん、よかったね!』
そうだなー。なんか…もう何も言えねぇぇ!。
ゾンビプレイを許さない、方に謝りたい…。
なんか…本当に…もう…すみませんでしたー!!。
「ヨロちゃん、先から…ひとりごと、おおいよー」
冒険者たちはいつの間にか、エルルの近くに寄り添っていた。
エルルは皆と協力して魔物を討伐していく。
一方の店長は次々とオークをなぎ倒していく。
もう、ほぼ魔物は残り数少なくなっていた。
冒険者たちの息が荒い、エルルも汗をかいていた。
店長は大声を張る。「者どもー!残りわずかだ!」
冒険者たちは一斉に雄叫びをあげる。「うぉー!」
「ぅーおー!!」
エルルも頑張って雄叫び?をあげる。
うん…なんだろう…魔物が…不運だぞ…!!。
遂に魔物は…完全に壊滅をしたのであった。
魔法放送が流れる。冒険者たちは、それを聞く。
冒険者さんの皆様!。お疲れ様でした!。
スタンピードは…完全に終わりました!!。
繰り返します!。スタンピードは…完全に終わりました!。繰り返します!。
魔法放送が範囲に響き渡る…。
それを聞いた冒険者たちは一斉に喜ぶのである。
中には抱き合う冒険者たちもいた。
お互い拍手して喜ぶ冒険者たちもいる。
地べたに座り込む、冒険者もいる。
こうしてスタンピードは終わり。無事に街に平和が訪れました…。
倒れた魔物たちは、徐々に半透明になり。光となって消えていく…。それを眺める。冒険者たち。
本当に不思議だよなー火山スライムは液体状になるが、他の魔物は消えてなくなるもんな。
「きれいーまるで星にかえってるみたい〜」
店長がエルルに近づく。頭を撫でる。
おう、そうか、まだ火山スライム以外は倒した事がないのか、お嬢ちゃん。
「20たい!たおした!!」
がはは!良かったな!。うし!戻るか!。
「うん!これでぼうげんしゃ!!」
エルルと店長と冒険者たちは一緒に冒険者ギルドへと向かう。
エルルは「ハッ!」と気づいた。リュックサックのゴーちゃんが気になっていた…。
「ゴーちゃん!?」
エルルは背中に背負ってたリュックサックを取って。「ゴーちゃん」が無事か確かめる。
エルルはゴーちゃんを見て「ホッ」とする。
「よかった〜ぶじだった!」
エルルはゴーちゃんを撫でる。それを見た一同は「尊い!」とつぶやく。
がはは!お嬢ちゃんは、もう皆のアイドルだな!。
「うむ!くるしゅうない!」
店長と冒険者たちは一斉に高笑いする。その高笑いは天を貫くいきよいだ。
冒険者ギルドでは…大勢の冒険者たちが他の皆の帰りを待っていた。関係者たちは忙しく働いていた。
受付娘たちも、受付で対応に追われていた。
冒険者ギルドの入り口から、ぞろぞろと冒険者たちが入ってくる。その中にエルルと店長の姿もあった。
お互い冒険者たちは喜び合っていた。
ヒーラーは回復に専念してる者もいた。
それに気づいた受付娘は店長とエルルに近づく。
おかえりなさい!。討伐お疲れ様でした!。
おう!、皆がいてくれた、おかげだな!。
店長はエルルの頭を撫でる。
このお嬢ちゃんも、頑張ったぞ!!。言ってやれ!。
「ゴブリン!20たい、たおしたよ!」
20体を…ですか!お、お一人で!?。
おぅ!。間違いねぇ、ここに居る、全員の冒険者たちが実際に見ていたからな!。
冒険者たちは、口を揃えて受付娘に伝える。
あぁ!凄かったさ!。1人で奮闘してたぞ!。
うんうん!、見た見た!、防御魔法を上手く使ってたわ!。
いやーあの闘いは目に焼き付いてるよな!。
「ゴーちゃんも、しょうにん!」
エルルはゴーちゃんを、受付娘の目の前に向ける。
受付娘は「クスッ」と笑い、高笑いする。
あはは…!。あ〜おかしいわ…そうね!、分かりました…冒険者のランクを承認を致します!。
受付娘はギルド長を呼びに戻る、そして…。
受付娘と他の冒険者たちが、ぞろぞろと集まってくる。その中にギルド長もいた。
ギルド長もエルルの所に近寄り。ギルド長は表彰を持っていた。真剣な表情になってる。
ギルド長は微笑み。表彰を前に出し。エルルの目線に合わせる。
「小さな冒険者よ、あたは街に貢献し。
ゴブリン20体も倒した事は勇気に値する」
ここに勇気ある表彰を致す。ギルド長はエルルに渡す。微笑むのであった。
「えーと…ありがとうーですっ!」
よかったなーエルル、ちゃんとお辞儀しなさい。
「あっ!おじぎ!!」
エルルは「ペコ」とつぶやいて頭をさげる。
それを聞いた冒険者たちは笑うのである。
「ゴーちゃんのも、もらえる?」
エルルはゴーちゃんをギルド長に向ける。
ギルド長は「そうであるな」と高笑いするのである。そして真剣な表情になる。
「小さなゴーレムよ、あたは街に貢献し。
皆に癒やしを与えた事を絶賛いたします」
それを見てた冒険者ギルド内に居る皆は一斉に高笑いする。その高笑いは外でも響き渡っていた。
受付娘はエルルにカードを渡す。それは冒険者に必須なアイテムだ。冒険者の証明にもなるカードである。
おめでとうございます!、これで冒険者になれましたね!小さな冒険者様!。
エルルは冒険者カードを見て目をキラキラさせる。
「わーい、ありがとうー!」
エルルの冒険者ランクはGランクから始まる。まだ子供だからだ。だが10歳で冒険者認定は。
エルルが初の事であった。冒険者ギルドにとって鼻が高くなる。嬉しい事なのである。
店長が微笑みながらエルルに伝える。
お嬢ちゃんは、もう少し年月を越したら、本格的にSランクを目指しても良いかもな!。
ギルド長と受付娘も頷く。
うむ!確かに、それも良い事だろう!。
えぇ!。その時はクエストも教え致しますよ!。
「くえすとー!うん!楽しみー!!」
Sランクか…確かにエルルなら目指せるかもな!。
「めざすじゃなくて、えすランクになるもん!」
ギルド長、店長、受付娘、冒険者たちは一斉に「尊い!」と言って笑うのであった。
ギルド長は手を叩いて伝える。
さぁ!。祝杯を挙げようぞ!。諸君!!。
一斉に「おー!祝杯だぁー!」っと雄叫びをあげる。
エルルも負けず。雄叫びをあげる?。
「ぅおー!」
次々と料理が運び込まれてくる。料理は豪華な料理である。
いつの間にか街の住人たちも参加していた。
避難勧告は既に解除されて元の生活に戻っていた。
武器屋の店長と店員も参加し、防具屋の店員も参加した。市場でお世話になった。アイテム屋の店長もいた。
そして、避難を誘導してくれた女将も冒険者ギルドの祝杯に参加していた。気づけば…。
街のほとんどが参加していたのだ。人数が多いせいか。外でも料理人が料理を運んでいた。
ギルド長と店長たちはお互い顔見知りだ。
受付娘も料理を運んだり飲みの物を運ぶ。
中には酔ってる冒険者もいた。お酒を、おかわりする者もいた。
それを見てたエルルは…。真似をする。
「うぃ〜おかわり〜くれぇー」
それに気づいた、受付娘が近寄ってくる。
はい、どうぞ、小さな勇者様には、子供ビールね。
「えー子供ビールきらい」
受付娘は「クスッ」と笑う。大人になってからね。
てか、この異世界にも子供ビールがあるのかよ!。
すると子供たちがエルルに近寄ってくる。
ゴブリンをたおしたて!?。すごいな、おまえ!。
すごいね~、ねね!あそばない!。
エルルは少し緊張する。
「そ、そうだよーしゅんさっ!!」
おぃ…エルル…嘘言うな!!。
すると子供たちは目をキラキラさせる。
こうして楽しい祝杯会が続くのであった。
そして…時間が過ぎて、いつの間にか夜を迎えていた。各自、解散を始めていた。
中には家に帰る者もいれば、片付けを手伝う者もいた。
武器屋の店長と店員も帰っていた。そして防具屋の店長はギルド長とお互い雑談していた。高笑いが聞こえてくる。
まさか…また冒険者と一緒に戦ってくれるとはな。
がはは、俺様は、あのお嬢ちゃんの為に戦っただけだ。また防具屋の店主に戻るさ。
そうか…あの時が懐かしいな。
もう、俺たちの時代よりも、あのお嬢ちゃん達の時代だな。
夜になると街は魔法で灯りを灯す。
エルルとヨロちゃんは街の一番高台に登っていた。
「わぁーここのが、まちを、一望できるね!」
はは、そうだな、見ろ!夜の夜景が綺麗だ。
「星空もきれいだよー!」
おぉ、異世界でも星空は似てるだな。
エルルは空を見上げてる。ヨロちゃんはある事を尋ねる。
エルル、本当にSランクを目指すだな?。
「うん!つよくなりたい!」
それの事を「成り上がり」て言うだ。
「なりあがり!?…うん!なりあがる!!」
よーし!ならば、一緒に成り上がるぞ!。
Sランクを取ろう!。一緒にな!。
「うん!ヨロちゃん!あとゴーちゃんも!」
はは!、そうだな、ゴーちゃんもだな!。
確か、ランク上げるには歳の関係も必要だったな。
15歳から参加出来るって言ってたか?。
「うん、受付お姉ちゃんが、そういってた」
「はやく、他のまちにも、いきたいなー」
あぁ、行けるさ、エルル、俺がサポートしてやるよ。
「うん!ヨロちゃんとなら、怖くない!」
色々な街に行ったり、色々なダンジョンを行こう。
それが次の俺たちの目標だな!。
今から…5年後だな!。その間は、鍛錬するぞ!。
「えいえいーおー!」
俺も防具の端くれ、必ず護ってやるよ!。
エルルとヨロちゃんは、5年後に備えて頑張るのでした。
こうしてエルフの少女は、鎧に転移してしまった。
ヨロちゃんとエルルは出会ったのでした。
最初は日本生まれの、ある冴えない男が鎧に転移した物語から始まった事だった。
この物語は、ほんの序章にすぎない…。
エルルの冒険は「始まりの始まり」なのである。
転生したら意思を持つ鎧でした。鉄の意志、転生の守護者。〜そしてエルフ少女は成り上がる事を目指します!〜。
完。
とうじょうじんぶつ!。ものがたり、こうせいを〜しっかりと考えますっ!。て言ってました。
エルル?。誰に話してる!?。
いまね〜天の声が、そういいなさいって!。
また、冒険したいなぁ〜火山を出たい♪
そうだな!。火山を下って他の国を回ろう。
うん!。ここでたくさん、かせぐ♪。
エルルは、本当にブレないよな。
✡登場人物。
エルル。エルフの少女。容姿。10歳。髪は金髪。身長120cm。エルル曰く、びしょうじょ。と自分で言ってる。
ヨロちゃん。日本から転移した日本人。普通の冴えない男性。なぜか、鎧に転移してしまう。
防具屋の店長。エルル、ヨロちゃん曰く。ラスボス級のステータスの持ち主。
受付娘。エルル曰く。普通の「お姉さん」